« || 1 || »

2005-05-10

香港格安ツアーの落とし穴

私の初めての海外旅行は、あまりいいものではありませんでした。
社会人1年目で長期の休みが取りづらく、かつお給料も安かったため、友人が見つけてきた週末を利用して行く格安の香港パックツアー3泊4日に参加しました。あまりにも昔のことで料金は覚えていませんが(はっきり何年前と書くと年がばれる。笑)、やはり安いのにはワケがあったのです。

泊まったホテルは、世界中主な観光地には必ずあるエクセルシオールで悪くなかったのですが、ホテルに到着したのが夜11時くらい。1泊目は寝るだけでおしまい。

翌朝土曜日、田代まさしを若くしたような、日本語を話す現地の香港人のガイドの案内で市内観光。タイガーバームガーデン、ビクトリアピークなど、定番の観光スポットを見学。ビクトリアピークでは、香港人のガイドが「風景を背にして写真を撮りましょう」と自分のカメラでツアー客をひとりずつ撮影。私も「もしかしたら後で高めの写真代を請求されるかも」との不安がよぎりましたが、「写真1枚くらい多少高く売りつけられても、たかが知れている」と思い、撮ってもらいました。しかしこれが、あとで予想もしないことに。。。

飲茶の昼食の後はバスで免税店へ。この免税店の店員は全員日本語を話すのはいいのですが、金魚のフンのように客につきまとい、うっとうしいことこのうえない。私のそばにぴったりと張り付き、私が移動すると一緒についてきて、商品を手に取るたびにその商品の説明を始める。あまりにうっとうしいので、「訊きたいことがあるときは呼びますから、自由に見させてください!」と、怒鳴りつけてしまいました(普段は温厚な私なのに。。。)。店を出たいと思っても、ドアが閉められていて時間が来るまで出られない。。。半強制的に買物をさせられる状態。

移動のバスの中では、香港人のガイドが、町中で買うより安いタイガーバーム1ダースだとか、何やかんやといろんなものを売りつけようとするのにヘキエキ。

翌日の日曜日。この日は終日自由行動。OPでマカオ日帰りがありましたが、買物をしたかった私たちは、様々なブランドショップが入っているという某有名高級ホテルに向いました。しかし。。。日曜日は閉まっていたのでした。。(泣)日本と同じように日曜日でも開いていると信じて疑わなかったので、これはまったく予想外の出来事。仕方なくホテル内のカフェで、クラシックの生演奏を聴きながらお茶して帰ったのでした。

翌朝、月曜日の早朝。もう帰国でバスで空港へ。この空港へのバスの車内で、香港人のガイドが「このあいだビクトリアピークで撮った写真でお皿を作りました。一枚5000円です。」と、ツアー客に皿を配り始めました。ツアー客をひとりずつ撮ったのにはこんなワケが。。。配られたお皿を見ると、皿のふちに定番の「熱烈歓迎」の文字、皿の中央にはビクトリアピークの景色を背にしてにっこり微笑む私の写真が貼り付けてありました。。。写真を撮るときには「お皿を作る」なんて言わなかったぞ!しかもこんなのが5000円もするか!と怒り心頭の私は、「お皿はいらないです」と断ったのでした(あとで粉々に割られてたりして。。笑)。

車内にいた他のツアー客もこのお皿にはびっくりしたようで(そりゃそうだ)、「どうする。買う?せっかく作ってもらったのに断ったら悪いよね」などとヒソヒソ言っている。で、結局私と私の友人の除き、全員購入したのでした。香港人のガイドにも頭にきたが、他のツアー客のお人よしぶりにも怒りが。。
「せっかく作ってもらったのに断ったら悪い」って、頼んでないものを勝手に作って売りつけてんだから、断ったって悪くない。そんなだから日本人観光客はなめられるんだよーーー!と声を大にして言いたかった私でした。

香港は日本から4時間くらい、時差は1時間だから、3泊4日といえど、行きは昼過ぎに香港着、帰りは午後遅くに香港発という日程も可能なはず。しかし安いツアーだと、観光日数は賞味2日、しかも週末だと店が閉まっていて買物ができない。旅行会社も商売です。ボランティアでツアーを行っているのではありません。安いのにはそれなりのワケが必ずあります。お客様からの見積依頼で「とにかく格安のツアー」という依頼がたまにありますが、この経験から「格安のツアー」はあまりおすすめしたくありません。お客様に私と同じような目にあって欲しくないからです(私のケースはたまたまひどかったのかもしれませんが)。。たとえ安くてもお金を払い、忙しいなか仕事の休みを取って、リフレッシュしに海外旅行をするのに、いやな思いをしてはお金と時間をドブに捨てるようなものです。いい思い出も残りません。

私は以前、日本人の団体客がよく泊まるホテル内の売店で働いていたことがあるのですが、そこで日本の添乗員さんと話す機会がよくありました。ある日、そのホテルに来た日本の添乗員さんが、ツアー客がホテル内のレストランで食事中に、私のところに来て仕事の愚痴を言い始めました。「イタリアだから料理がおいしいと期待していたのに食事がまずいだの、ホテルが観光地から遠くて不便だの、安いツアーに参加しているんだから文句をいうな!!!」と。きっとお客様からいろいろ言われてストレスが溜まっていたのでしょうね。

イタリアの安めの添乗員付パックツアーの場合、「全ホテル4つ星!」とうたっていても、ホテルが観光に不便な市外の場合があります(フィレンツェ泊の場合、ひどいと周りは野原しかないへんぴな場所っていうことも)。フリータイムから自分でホテルに戻る場合、自力で戻るか、送迎のバス付いている場合でも、送迎時間が決まっていますから、その時間まで待たなければなりません。

高ければいいというものでもないですが、やはりそれなりに楽しく旅をするならば、ケチケチしすぎない方がいいかもしれません。皆さんも「格安ツアー」にはご注意を!
« || 1 || »