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2004-08-11
イタリアのレストランで注意すること
あまり厳しいテーブルマナーはないですが、下記のことには注意して下さい。
スパゲティなどの麺類やスープ類を、音を立ててすすらない
日本では、スパゲティをスプーンの上でフォークに巻きつけて食べたりすることがありますが、イタリアではフォークだけで食べます。麺を数本フォークに取り、くるくると巻きつけます。あまり麺を多く取り過ぎると、巻きつけたとき大きくなりすぎて、口に入らなくなりますので注意しましょう。
辛いソースのパスタ、シーフードのパスタやリゾットにはチーズはかけない
辛いソースのパスタ(唐辛子入りのトマトソースのパスタや、唐辛子とにんにくのスパゲティなど)や、シーフードのパスタ、リゾットにはチーズはかけません。チーズが欲しいというと、変な顔をされることがありますので、このような料理にはチーズをかけないで食べましょう。
食後にカプチーノを飲まない
日本のイタリアンレストランでは、食後のコーヒーでカプチーノがメニューにありますが、イタリアでは、カプチーノは朝食のときにペイストリーなどと一緒にとるもので、昼食や夕食のあとに飲むものではありません。
食後の飲物は、普通はエスプレッソです(正確にはカッフェ・エスプレッソ Caffe Espressoですが、イタリアでは単にCaffeカッフェというと、エスプレッソのことを指します)。イタリア人にとって、オリーブオイルを使った料理やパスタなど、ヘビーな料理のあとに、泡立てたミルクがたっぷり入ったカプチーノは、胃に重たいというわけです。
食後にカプチーノを頼むのは、日本人だけでなく、ドイツ人やアメリカ人など、他の外国人観光客も同様なので、外国人観光客に慣れた店ならともかく、そうでない店で食後にカプチーノを頼むと、「食後にカプチーノ???」と変な顔をされることがあります。
日本でコーヒーにコーヒー用のミルクを入れて飲む感覚で、どうしてもミルクが入ったコーヒーが欲しい場合は、エスプレッソにミルク少々をたらした、「カッフェ・マッキアート CAFFE MACCHIATO」を頼みましょう。直訳すると、「シミの付いたコーヒー」といいますが、要するに「(ミルクを少したらして)シミを付けたコーヒー」ということです。
また食後に紅茶を飲む習慣もないので、もし食後にカプチーノや紅茶をお飲みになりたい場合は、一旦店を出て、近くのバールなどでカプチーノや紅茶を頼むといいかと思います。(ただし夕食後の場合、夜に開いているバールはアルコール類しか出さないところもあります。)
パンにバターはつけない
日本のレストランでパンを頼むとバターがついてきますが、イタリアではパンにバターをつけて食べません。パンはメインの肉や魚と一緒に食べたり(日本でおかずを食べながら、ご飯を食べるのと同様)、皿に残ったソースをパンでふき取りながら食べたりします。
また、前菜でサラミや生ハムの盛り合わせが出されたときも、パンと一緒に食べたりします(サラミや生ハムは塩辛いので、単独で食べるよりパンと一緒に食べるといいです。梅干を単独で食べないで、ご飯と一緒に食べるのと同じです。)。サラダだけ頼んだ場合も、パンが出てきます。
(基本的に)料理を取り分けて食べない
中華料理店や、日本の普通の飲食店では、料理を取り分けて食べることは変ではありませんが、イタリアでは、一皿の料理を複数で取り分けて食べるというのは、あまり一般的ではありません。
しかし、一皿の量が多くて食べ切れないとか、食の細いお年寄りやお子様がご一緒の場合は、「ひとりでは食べきれないので」と断って、取り皿を頼んでもいいかもしれません。
ぼったくりに注意
日本でも報道されたので、ご存知かとは思いますが、最近、レストラン等の飲食店でぼったくりの被害にあった日本人がいます。メニューには値段も書いてあるので、注文する前に合計いくらになるのか計算しておくこと、カード払いの場合は署名する前に、正しい料金が記載されているかチェックして下さい。カード払いの場合は、カード会社からの請求が来るまで、カード控えを保存しておいて下さい。
万一、ぼったくりに遭われた場合は、なるべくその場ですぐにレストランに抗議して下さい。気付いたのがレストランを出たあとでも、帰国した後でも、在イタリア日本大使館、もしくは在日イタリア大使館などに、念のためご連絡下さい。その際、レシートがあったほうがいいので、レシートは保存しておくといいでしょう。
スパゲティなどの麺類やスープ類を、音を立ててすすらない
日本では、スパゲティをスプーンの上でフォークに巻きつけて食べたりすることがありますが、イタリアではフォークだけで食べます。麺を数本フォークに取り、くるくると巻きつけます。あまり麺を多く取り過ぎると、巻きつけたとき大きくなりすぎて、口に入らなくなりますので注意しましょう。
辛いソースのパスタ、シーフードのパスタやリゾットにはチーズはかけない
辛いソースのパスタ(唐辛子入りのトマトソースのパスタや、唐辛子とにんにくのスパゲティなど)や、シーフードのパスタ、リゾットにはチーズはかけません。チーズが欲しいというと、変な顔をされることがありますので、このような料理にはチーズをかけないで食べましょう。
食後にカプチーノを飲まない
日本のイタリアンレストランでは、食後のコーヒーでカプチーノがメニューにありますが、イタリアでは、カプチーノは朝食のときにペイストリーなどと一緒にとるもので、昼食や夕食のあとに飲むものではありません。
食後の飲物は、普通はエスプレッソです(正確にはカッフェ・エスプレッソ Caffe Espressoですが、イタリアでは単にCaffeカッフェというと、エスプレッソのことを指します)。イタリア人にとって、オリーブオイルを使った料理やパスタなど、ヘビーな料理のあとに、泡立てたミルクがたっぷり入ったカプチーノは、胃に重たいというわけです。
食後にカプチーノを頼むのは、日本人だけでなく、ドイツ人やアメリカ人など、他の外国人観光客も同様なので、外国人観光客に慣れた店ならともかく、そうでない店で食後にカプチーノを頼むと、「食後にカプチーノ???」と変な顔をされることがあります。
日本でコーヒーにコーヒー用のミルクを入れて飲む感覚で、どうしてもミルクが入ったコーヒーが欲しい場合は、エスプレッソにミルク少々をたらした、「カッフェ・マッキアート CAFFE MACCHIATO」を頼みましょう。直訳すると、「シミの付いたコーヒー」といいますが、要するに「(ミルクを少したらして)シミを付けたコーヒー」ということです。
また食後に紅茶を飲む習慣もないので、もし食後にカプチーノや紅茶をお飲みになりたい場合は、一旦店を出て、近くのバールなどでカプチーノや紅茶を頼むといいかと思います。(ただし夕食後の場合、夜に開いているバールはアルコール類しか出さないところもあります。)
パンにバターはつけない
日本のレストランでパンを頼むとバターがついてきますが、イタリアではパンにバターをつけて食べません。パンはメインの肉や魚と一緒に食べたり(日本でおかずを食べながら、ご飯を食べるのと同様)、皿に残ったソースをパンでふき取りながら食べたりします。
また、前菜でサラミや生ハムの盛り合わせが出されたときも、パンと一緒に食べたりします(サラミや生ハムは塩辛いので、単独で食べるよりパンと一緒に食べるといいです。梅干を単独で食べないで、ご飯と一緒に食べるのと同じです。)。サラダだけ頼んだ場合も、パンが出てきます。
(基本的に)料理を取り分けて食べない
中華料理店や、日本の普通の飲食店では、料理を取り分けて食べることは変ではありませんが、イタリアでは、一皿の料理を複数で取り分けて食べるというのは、あまり一般的ではありません。
しかし、一皿の量が多くて食べ切れないとか、食の細いお年寄りやお子様がご一緒の場合は、「ひとりでは食べきれないので」と断って、取り皿を頼んでもいいかもしれません。
ぼったくりに注意
日本でも報道されたので、ご存知かとは思いますが、最近、レストラン等の飲食店でぼったくりの被害にあった日本人がいます。メニューには値段も書いてあるので、注文する前に合計いくらになるのか計算しておくこと、カード払いの場合は署名する前に、正しい料金が記載されているかチェックして下さい。カード払いの場合は、カード会社からの請求が来るまで、カード控えを保存しておいて下さい。
万一、ぼったくりに遭われた場合は、なるべくその場ですぐにレストランに抗議して下さい。気付いたのがレストランを出たあとでも、帰国した後でも、在イタリア日本大使館、もしくは在日イタリア大使館などに、念のためご連絡下さい。その際、レシートがあったほうがいいので、レシートは保存しておくといいでしょう。
2004-08-11
イタリアの飲食店
イタリアの飲食店には、バール、カッフェテリア、パスティッチェリア、ジェラテリア、ロスティッチェリア、オステリア、ピッツェリア、トラットリア、リストランテ、ターボロ・カルダ(リストランテ・セルフサービス)など、様々な種類があります。
それぞれの違いについては、下記をご覧下さい。
フルコースは、
前菜(アンティパスト Antipasto)
第1の皿(プリモピアットPrimo Piatto)パスタやリゾットなど
第2の皿(セコンドピアットSecondo Piatto)メインディッシュ
付け合せの野菜(コントルノContorno)
デザート(ドルチェDolce)
コーヒー(カッフェCaffe 通常はエスプレッソのこと)
となります。
これにお好みで、食前酒、食事中のワイン、食後酒が加わります。アルコールが飲めない方は、ミネラルウォーターを注文します(ガス入り、ガスなしがあります)。
イタリアでは食事中の飲物は、ワインかミネラルウォーターで、ビール、ジュース、コーラ等の飲料を飲みながら食事をするのは、一般的ではありません(ただしピザ屋では、コーラやビール等を飲みながらピザを食べるのはOK)。
一般的に、カジュアルなレストランは料理の量が多く、高級なところは量が少ないです。
また、高級な店では、パスタ類だけ注文するのは嫌がられます。
フルコースが無理なら、少なくとも前菜かプリモのいずれか+メインディッシュ+付け合わせの野菜だけでも頼みましょう。
あるいは前菜もプリモも省いて、メイン+付け合わせでもいいでしょう。とにかく、メインを省くのはタブーです。
(高級店は盛りが少ないので、よほど少食の方でない限りは、フルコースでも大丈夫かもしれません。)
それから、イタリアでは料理をシェアして食べることはあまりありません。カジュアルな店やシェアして食べることの多い日本人観光客慣れした店なら、シェアしても嫌がられることはないですが、あまり一般的ではないと認識しておいた方がいいかもしれません。
ピザ屋でピザやパスタ類だけを注文した場合を除き、注文しなくてもパンが出されます。パンの料金は、テーブルチャージ(コペルトCOPERTO)に含まれています。
(日本の居酒屋の付き出しやお通しのようなものです。)
頼んでいないのにパンを持ってきて、不当にパン代を請求しているわけではありません。
イタリアの食事時間は日本より遅く、昼食は13時から、夕食は20時からです。
従って、きちんとした食事を出す店の、昼の営業時間は12時半くらいから14時半か15時くらいまで、夜の営業時間は19時半くらいから22-24時くらいまでです。
南イタリアは一般に、北・中部イタリアより、開店時間が遅めです。
(お昼から夜遅くまでノンストップで営業する、観光客向けのレストランも一部あります。)
バール BAR
日本のバーとは異なります。コーヒー、紅茶、ジュース、ミネラル・ウォーター等、アルコール以外の飲物、ガムやキャンディ、小袋のスナック菓子、棒のアイス、サンドイッチやペイストリー類を売る店です。一般にテーブル席はないか、あっても少しだけ、普通はカウンターで立ち飲み、立ち食いとなります。
テーブル席とカウンターでは、料金が違う場合があります。昼にはパスタ類などの簡単なランチ、夜にはおつまみとアルコール類を出すバールもあります。手早く食事を済ませたいときは、バールのランチが便利です。
カッフェテリア(サラ・ダ・テ) CAFFETERIA (SALA DA THE’)
カッフェテリアは文字通り訳すとコーヒー屋、サラ・ダ・テはティーサロンです。大雑把に言えば、日本の喫茶店のようなものです。
出すものはバールとほぼ同じ、カウンター席もありますが、テーブル席のスペースがバールより広いので、ゆっくり座ってお茶を飲みたいときは、バールよりこちらのほうがいいでしょう。ただ、座席とカウンターでは料金が違い、座席の方が高いです。
パスティッチェリア PASTICCERIA
文字通りには「お菓子屋」ですが、ケーキやビスケット、ペイストリー類などの菓子パン、ドーナツなど、主に小麦粉を原料としたお菓子を売る店です(スナック菓子やチョコレートなどのお菓子は売っていません)。パスティッチェリア単独よりも、通常はバールやカッフェテリアに併設となって、「CAFFETERIA PASTICCERIA」などと看板に書いてある場合が多いです。
ジェラテリア GELATERIA
日本でもジェラートという言葉が定着しているので、ご存知の方も多いと思いますが、アイスクリーム屋です。様々な大きさのカップ(COPPA コッパ)とコーン(CONO コーノ)があり、好きな大きさのカップ又はコーンを選べます。
一番小さいカップやコーンでは、2種類までフレーバーが選べます。それより大きい場合は、大きさにより3-4種類のフレーバーが選べます。
ロスティッチェリア ROSTICCERIA
お惣菜屋です。ショート・パスタ類、ライスサラダ、リゾットなどの米料理、ローストしたチキン、ポーク、ビーフなどの簡単な肉料理、温野菜などが売られています。
電子レンジで温めてくれるので、ホテルに持ち帰って食べることもできます。大抵は、店内にカウンター席があり、そこで食べることもできます。(ただし、お皿やフォークなどは使い捨てのプラスチック製ですが。)
量り売りなので、コースにこだわることなく、好きなものを好きな量だけ買うことができます。安く手軽に済ませたいとき便利です。
オステリア OSTERIA トラットリア TRATTORIA リストランテ RISTORANTE
一般的には、オステリアは「居酒屋」、トラットリアは「カジュアルなレストラン」、リストランテは「高級なレストラン」と訳せますが、実際にはあまり厳密に分かれているわけではありません。
オステリアでも普通の食事が出されたり、トラットリアなのに高級だったり、リストランテなのに大衆的だったりします。(例: 気軽に利用できる、駅構内や有名観光地によくあるセルフサービスのレストランは、「RISTORANTE SELF SERVICE」と表記されていますし、カジュアルな飲食店であるピザ屋もPizzeria Ristoranteと書いてあります。)
店の雰囲気や、入口の脇に張ってあるメニューの料金を見て、見当をつけましょう。
ピッツェリア PIZZERIA
ピザ屋です。その名の通り、ピザしか出さない店もありますが、多くの店では「RISTORANTE PIZZERIA」となっていて、パスタ類、リゾット、サラダ、簡単な肉や魚料理など、ピザ以外のメニューもあります。
ピザ以外の料理を注文する場合でも、コースにこだわることなく、パスタ類だけ、サラダだけの注文でも大丈夫です。サラダだけの場合、注文しなくてもパンが付いてきます。
ピザは地域によってタイプが違います。日本では、生地が薄くパリパリしたのが、「イタリアン・クリスピー」などと称されていますが、このタイプのピザはローマのピザです。ピザの本場ナポリでは、厚くモチモチした食感の生地です。フィレンツェのピザは、ローマとナポリの中間くらいで、生地はナポリほど厚くはなくやや薄めですが、パリパリもモチモチもしていません。
ターヴォラ・カルダ TAVOLA CALDA (又はRISTORANTE SELF SERVICE)
これはセルフサービスのレストランです。たいていは、主要駅構内やその周辺、有名観光名所の近くにあることが多いです。社員食堂や学生食堂のように、トレーを持ってカウンターに並んでいる料理を指さすだけで注文できるので、言葉の問題もありません。
コースにこだわらず、好きなものを頼むことができます。既に出来上がっている料理を選ぶので、次の都市に列車で移動する前など、時間のないときにも便利です。
それぞれの違いについては、下記をご覧下さい。
フルコースは、
前菜(アンティパスト Antipasto)
第1の皿(プリモピアットPrimo Piatto)パスタやリゾットなど
第2の皿(セコンドピアットSecondo Piatto)メインディッシュ
付け合せの野菜(コントルノContorno)
デザート(ドルチェDolce)
コーヒー(カッフェCaffe 通常はエスプレッソのこと)
となります。
これにお好みで、食前酒、食事中のワイン、食後酒が加わります。アルコールが飲めない方は、ミネラルウォーターを注文します(ガス入り、ガスなしがあります)。
イタリアでは食事中の飲物は、ワインかミネラルウォーターで、ビール、ジュース、コーラ等の飲料を飲みながら食事をするのは、一般的ではありません(ただしピザ屋では、コーラやビール等を飲みながらピザを食べるのはOK)。
一般的に、カジュアルなレストランは料理の量が多く、高級なところは量が少ないです。
また、高級な店では、パスタ類だけ注文するのは嫌がられます。
フルコースが無理なら、少なくとも前菜かプリモのいずれか+メインディッシュ+付け合わせの野菜だけでも頼みましょう。
あるいは前菜もプリモも省いて、メイン+付け合わせでもいいでしょう。とにかく、メインを省くのはタブーです。
(高級店は盛りが少ないので、よほど少食の方でない限りは、フルコースでも大丈夫かもしれません。)
それから、イタリアでは料理をシェアして食べることはあまりありません。カジュアルな店やシェアして食べることの多い日本人観光客慣れした店なら、シェアしても嫌がられることはないですが、あまり一般的ではないと認識しておいた方がいいかもしれません。
ピザ屋でピザやパスタ類だけを注文した場合を除き、注文しなくてもパンが出されます。パンの料金は、テーブルチャージ(コペルトCOPERTO)に含まれています。
(日本の居酒屋の付き出しやお通しのようなものです。)
頼んでいないのにパンを持ってきて、不当にパン代を請求しているわけではありません。
イタリアの食事時間は日本より遅く、昼食は13時から、夕食は20時からです。
従って、きちんとした食事を出す店の、昼の営業時間は12時半くらいから14時半か15時くらいまで、夜の営業時間は19時半くらいから22-24時くらいまでです。
南イタリアは一般に、北・中部イタリアより、開店時間が遅めです。
(お昼から夜遅くまでノンストップで営業する、観光客向けのレストランも一部あります。)
バール BAR
日本のバーとは異なります。コーヒー、紅茶、ジュース、ミネラル・ウォーター等、アルコール以外の飲物、ガムやキャンディ、小袋のスナック菓子、棒のアイス、サンドイッチやペイストリー類を売る店です。一般にテーブル席はないか、あっても少しだけ、普通はカウンターで立ち飲み、立ち食いとなります。
テーブル席とカウンターでは、料金が違う場合があります。昼にはパスタ類などの簡単なランチ、夜にはおつまみとアルコール類を出すバールもあります。手早く食事を済ませたいときは、バールのランチが便利です。
カッフェテリア(サラ・ダ・テ) CAFFETERIA (SALA DA THE’)
カッフェテリアは文字通り訳すとコーヒー屋、サラ・ダ・テはティーサロンです。大雑把に言えば、日本の喫茶店のようなものです。
出すものはバールとほぼ同じ、カウンター席もありますが、テーブル席のスペースがバールより広いので、ゆっくり座ってお茶を飲みたいときは、バールよりこちらのほうがいいでしょう。ただ、座席とカウンターでは料金が違い、座席の方が高いです。
パスティッチェリア PASTICCERIA
文字通りには「お菓子屋」ですが、ケーキやビスケット、ペイストリー類などの菓子パン、ドーナツなど、主に小麦粉を原料としたお菓子を売る店です(スナック菓子やチョコレートなどのお菓子は売っていません)。パスティッチェリア単独よりも、通常はバールやカッフェテリアに併設となって、「CAFFETERIA PASTICCERIA」などと看板に書いてある場合が多いです。
ジェラテリア GELATERIA
日本でもジェラートという言葉が定着しているので、ご存知の方も多いと思いますが、アイスクリーム屋です。様々な大きさのカップ(COPPA コッパ)とコーン(CONO コーノ)があり、好きな大きさのカップ又はコーンを選べます。
一番小さいカップやコーンでは、2種類までフレーバーが選べます。それより大きい場合は、大きさにより3-4種類のフレーバーが選べます。
ロスティッチェリア ROSTICCERIA
お惣菜屋です。ショート・パスタ類、ライスサラダ、リゾットなどの米料理、ローストしたチキン、ポーク、ビーフなどの簡単な肉料理、温野菜などが売られています。
電子レンジで温めてくれるので、ホテルに持ち帰って食べることもできます。大抵は、店内にカウンター席があり、そこで食べることもできます。(ただし、お皿やフォークなどは使い捨てのプラスチック製ですが。)
量り売りなので、コースにこだわることなく、好きなものを好きな量だけ買うことができます。安く手軽に済ませたいとき便利です。
オステリア OSTERIA トラットリア TRATTORIA リストランテ RISTORANTE
一般的には、オステリアは「居酒屋」、トラットリアは「カジュアルなレストラン」、リストランテは「高級なレストラン」と訳せますが、実際にはあまり厳密に分かれているわけではありません。
オステリアでも普通の食事が出されたり、トラットリアなのに高級だったり、リストランテなのに大衆的だったりします。(例: 気軽に利用できる、駅構内や有名観光地によくあるセルフサービスのレストランは、「RISTORANTE SELF SERVICE」と表記されていますし、カジュアルな飲食店であるピザ屋もPizzeria Ristoranteと書いてあります。)
店の雰囲気や、入口の脇に張ってあるメニューの料金を見て、見当をつけましょう。
ピッツェリア PIZZERIA
ピザ屋です。その名の通り、ピザしか出さない店もありますが、多くの店では「RISTORANTE PIZZERIA」となっていて、パスタ類、リゾット、サラダ、簡単な肉や魚料理など、ピザ以外のメニューもあります。
ピザ以外の料理を注文する場合でも、コースにこだわることなく、パスタ類だけ、サラダだけの注文でも大丈夫です。サラダだけの場合、注文しなくてもパンが付いてきます。
ピザは地域によってタイプが違います。日本では、生地が薄くパリパリしたのが、「イタリアン・クリスピー」などと称されていますが、このタイプのピザはローマのピザです。ピザの本場ナポリでは、厚くモチモチした食感の生地です。フィレンツェのピザは、ローマとナポリの中間くらいで、生地はナポリほど厚くはなくやや薄めですが、パリパリもモチモチもしていません。
ターヴォラ・カルダ TAVOLA CALDA (又はRISTORANTE SELF SERVICE)
これはセルフサービスのレストランです。たいていは、主要駅構内やその周辺、有名観光名所の近くにあることが多いです。社員食堂や学生食堂のように、トレーを持ってカウンターに並んでいる料理を指さすだけで注文できるので、言葉の問題もありません。
コースにこだわらず、好きなものを頼むことができます。既に出来上がっている料理を選ぶので、次の都市に列車で移動する前など、時間のないときにも便利です。
2004-08-11
イタリアの気候
東京とローマの気温はほぼ同じですが、日本より緯度が高く、夏は21時近くまで明るく、冬は17時過ぎくらいには暗くなります。
夏は日本より湿度が低いものの、日差しが強いので、帽子、サングラス、日焼け止めをご用意下さい。また、夏でも朝・晩は涼しいことも多いので、薄手の羽織るものがあると便利です。
秋から春先までは雨が多いので、折りたたみの傘、レインコートなどの雨具は、忘れずにご携帯下さい。
この時期ヴェネツィア(ベニス)に行かれる場合は、アックア・アルタ(浸水)に備え、濡れてもいい靴をご用意下さい。
浸水しても、通りには渡し板が置かれるので、観光には支障はありません(2008年冬に起きたような、腰まで浸かるほどの浸水はまれです)。
ホテルによっては、部屋に専用の長靴が常備してあったり、町中では靴を覆う使い捨てのビニールのようなものを売っていたりします。
冬はボローニャ以北、特にミラノ、ヴェネツィアといった北イタリアは、かなり冷え込みますので、厚手の防寒着が必要です。
秋から春先は(特に北部)で、雷雨、豪雨、大雪、霧等の天候不良によるフライトキャンセル、あるいは近くの別の空港に緊急着陸となることが、春夏に比べて多くなります。
このような場合、到着日に宿泊予定のホテルのキャンセルを余儀なくされる場合もあるので、そのキャンセル料を負担しなくても済むよう、海外旅行保険で付保しておくといいでしょう。
フィレンツェ、ローマなどの中部イタリアの冬は、北部ほど寒くはないですがやはりコートは必要です。また、雪が降ることはあまりないですが、何年かに1回は交通機関が混乱するほどの大雪が降る場合もあります。
ナポリ以南の南イタリアやシチリアは、1年中温暖といったイメージがあるかもしれませんが、冬は北イタリアよりは厳しい寒さではないものの、フィレンツェやローマ同様、何年かに1回は雪が降ることもあり、中部イタリア同様コートは必要です。
夏は日本より湿度が低いものの、日差しが強いので、帽子、サングラス、日焼け止めをご用意下さい。また、夏でも朝・晩は涼しいことも多いので、薄手の羽織るものがあると便利です。
秋から春先までは雨が多いので、折りたたみの傘、レインコートなどの雨具は、忘れずにご携帯下さい。
この時期ヴェネツィア(ベニス)に行かれる場合は、アックア・アルタ(浸水)に備え、濡れてもいい靴をご用意下さい。
浸水しても、通りには渡し板が置かれるので、観光には支障はありません(2008年冬に起きたような、腰まで浸かるほどの浸水はまれです)。
ホテルによっては、部屋に専用の長靴が常備してあったり、町中では靴を覆う使い捨てのビニールのようなものを売っていたりします。
冬はボローニャ以北、特にミラノ、ヴェネツィアといった北イタリアは、かなり冷え込みますので、厚手の防寒着が必要です。
秋から春先は(特に北部)で、雷雨、豪雨、大雪、霧等の天候不良によるフライトキャンセル、あるいは近くの別の空港に緊急着陸となることが、春夏に比べて多くなります。
このような場合、到着日に宿泊予定のホテルのキャンセルを余儀なくされる場合もあるので、そのキャンセル料を負担しなくても済むよう、海外旅行保険で付保しておくといいでしょう。
フィレンツェ、ローマなどの中部イタリアの冬は、北部ほど寒くはないですがやはりコートは必要です。また、雪が降ることはあまりないですが、何年かに1回は交通機関が混乱するほどの大雪が降る場合もあります。
ナポリ以南の南イタリアやシチリアは、1年中温暖といったイメージがあるかもしれませんが、冬は北イタリアよりは厳しい寒さではないものの、フィレンツェやローマ同様、何年かに1回は雪が降ることもあり、中部イタリア同様コートは必要です。
2004-08-11
現地での支払い方法
<なるべくクレジットカードを>
現金は失くしても戻ってきません。現金はクレジットカードが利用できない少額の支払や(絵葉書、切手、有料のトイレ代、バールやジェラート屋での飲食代、ホテルのボーイへのチップなど)、バスや地下鉄の切符、タクシー代などの必要最低限(日本円にして、お一人様2-3万円もあれば十分かと思います)だけにし、カードで支払い可能なところでは、なるべくクレジットカードで払うようにしたほうがいいでしょう(VISAとMASTERが一番普及しています)。
旅行代金など、ご出発前に高額なものをカードで支払った場合は、利用限度額がぎりぎりになっている場合があります。ご出発前に限度額を確認し、足りないようであればカード会社に連絡をして、一時的な限度額引き上げをしてもらって下さい。
クレジットカードの代わりにトラベラーズチェックを利用する方法もありますが、店によっては扱っていないので、結局は町の両替屋でトラベラーズチェックをユーロの現金に両替しなくてはなりません。(多額の現金を持ち込むよりはマシですが)複数枚のクレジットカードと国際キャッシュカード、日本円にして数万円分のユーロの現金で、十分だと思います。
尚、店によっては、カード払いの客に本人確認の意味で、身分証明書(パスポート)の呈示を求める場合がありますので、外出するときは、必ずパスポートを携帯して下さい。パスポートは首からぶら下げて衣服の下に身に付けるなどして、コピーではなくオリジナルを携帯して下さい。
両替はなるべく日本で
両替はなるべく日本の銀行で、それも空港内にある銀行ではなく、町中にある銀行の方が換算レートがいいです。イタリアでも主要観光都市では、両替屋や銀行で円とユーロの両替が可能ですが、換算レートが悪いです(特に物価の高いヴェネツィアは、イタリアの他の主要観光地より、更に悪いです)。
また、悪質な両替屋ですと、間違えたフリをして、わざと少ない額を客に渡すところもありますので、そういうことを防ぐ意味でも、なるべく日本で済ませておいた方が安全です。
レートは通常2種類表示されていて、ひとつは円の買取額、もうひとつは円の販売額となっていますが、この2つの額の差額が両替屋や銀行の儲けとなります。客の側からすれば、この差額が少ない方がお得なわけです。
例えば、フィレンツェ旧市街のある両替屋では、差額が約25円、日本の某大手都銀では約2円50銭です。同じ日本の銀行でも、空港内にある店舗では、成田空港を例にしますと、差額が約8円もあります(私が調べた当時)このことからも、出発前、帰国後の両替は、日本の町中にある銀行がお得ということが分かります。
ただ店舗によっては、すぐにまとまった額のユーロを用意できない場合がありますので、出発より早めに銀行に行って、両替の予約をしておくといいでしょう。
少額紙幣を用意
ユーロ札は、5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロがありますが、100ユーロ以上の高額紙幣は、あまり流通していません。円の現金をユーロに両替する際は高額紙幣ではなく、なるべく額の少ない紙幣を複数枚もらうようにしたほうが使い勝手がいいです(例: 100ユーロ札1枚より、20ユーロ札5枚や50ユーロ札2枚など)。
また、防犯の意味でも(高額紙幣を出すところを見られると、スリのターゲットになりやすい)、釣り銭のごまかし(少額の買物で高額紙幣を出すと、おつりをごまかされやすい)を防ぐ意味でも、少額紙幣のほうが安心です。
<現金の携帯の仕方>
お財布にはお札と小銭を一緒に入れず、小銭は小銭入れ、お札は札入れと別々に入れ、不用意にお札の入った財布を見られないよう、少額の支払時には小銭入れだけを出すようにします。お札は1日分だけ札入れに入れて、残りは封筒等に入れて衣服の下に携帯すれば、万一札入れをすられても被害は最小限で済みます。
<現金が足りなくなったら>
現金が足りなくなった場合には、下記の方法がございます。
1.クレジットカードでキャッシングする
2.国際キャッシュカードを利用する
日本のご自分の銀行口座から現地通貨が引き出せる、「国際キャッシュカード」を用意しておくと、キャッシングと違って利息を払う必要もないですし、レートも現地の両替屋より有利なレートで便利です。手数料が1回ごとにかかりますが、引き出し金額にかかわらず1回にいくらとなっています。
観光スポットが集まっている町の中心部には銀行が何軒かあり、CIRRUSやPLUSの表示のあるキャッシュディスペンサー(BANCOMATと表示があります)で24時間、現金を引き出せます(ご自分の国際キャッシュカードがCIRRUS、PLUSのどちらなのかは、カード裏面に表示されています)。
外国のキャッシュカードを差し込むと、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語などの言語を選べるようになっていますので(残念ながら日本語はありません)、希望の言語を選んで画面の指示に従います。また、多くの銀行では、犯罪防止のために、1回の引出額が250ユーロまでとなっています。
詳しくは口座のある銀行にお問い合わせ下さい。尚、銀行によっては取り扱っていない場合がございます。
3.海外専用プリペイドカード
お取引銀行で、国際キャッシュカードを扱っていない場合は、海外専用プリペイドカードが便利です。こちらも国際キャッシュカードのように、現地の銀行で現地通貨を引き出せます。
ただし、いずれのカードの場合も、ご利用の際は、下記のことに注意して下さい。
1.暗証番号を知られないよう、自分の後ろや脇に不審な人がいないかどうか周囲を確認。
2.現金を引き出す際は、キャッシュディスペンサーに不審な機械が取り付けられていないかを十分確認し、暗証番号を入力する際には、周りに不審な人がいなくても、手元を隠して番号を読み取られないようにする。
→ 何者かが、キャッシュディスペンサーに小型の機械を取り付けてカード情報を読み取り、クローンカードを作成するとともに、暗証番号を入力する際の手の動きを小型カメラで撮影して暗証番号を盗み、預金を不正に引き出すという事件が発生しています。
なるべく銀行内に設置されているキャッシュディスペンサーを利用するなどの予防策が必要です。また可能であれば、カードで引き出しできる限度額を日本であらかじめ設定しておくのもいいかと思います。
3.親切そうなフリをして操作を手伝う人に注意。
→ 操作に戸惑っているのを見て操作を手伝い、現金を奪う犯罪も発生しています。
4.なるべく銀行の営業時間内に利用する
→ 稀ではありますが、何らかの理由でカードが機器内に吸い込まれ、戻ってこないことがあります。キャッシュディスペンサーは24時間、年中無休で利用できますが、銀行への問い合わせができる、銀行の営業時間内の利用が無難です。
5.CIRRUSとPLUS両方のカードを持っていく。
→ 場所によっては、CIRRUS対応のものがない、逆にPLUS対応のものがない場合がありますので、どちらの場合でも利用できるよう、CIRRUS対応の国際キャッシュカードと、PLUS対応の国際キャッシュカードの両方を用意しておくと便利です。
また、クレジットカードの場合もそうですが、紛失、盗難、機器内にカードが吸い込まれて出てこない場合等に備え、複数のカードを用意し、それぞれ別々に携帯しましょう。
現金は失くしても戻ってきません。現金はクレジットカードが利用できない少額の支払や(絵葉書、切手、有料のトイレ代、バールやジェラート屋での飲食代、ホテルのボーイへのチップなど)、バスや地下鉄の切符、タクシー代などの必要最低限(日本円にして、お一人様2-3万円もあれば十分かと思います)だけにし、カードで支払い可能なところでは、なるべくクレジットカードで払うようにしたほうがいいでしょう(VISAとMASTERが一番普及しています)。
旅行代金など、ご出発前に高額なものをカードで支払った場合は、利用限度額がぎりぎりになっている場合があります。ご出発前に限度額を確認し、足りないようであればカード会社に連絡をして、一時的な限度額引き上げをしてもらって下さい。
クレジットカードの代わりにトラベラーズチェックを利用する方法もありますが、店によっては扱っていないので、結局は町の両替屋でトラベラーズチェックをユーロの現金に両替しなくてはなりません。(多額の現金を持ち込むよりはマシですが)複数枚のクレジットカードと国際キャッシュカード、日本円にして数万円分のユーロの現金で、十分だと思います。
尚、店によっては、カード払いの客に本人確認の意味で、身分証明書(パスポート)の呈示を求める場合がありますので、外出するときは、必ずパスポートを携帯して下さい。パスポートは首からぶら下げて衣服の下に身に付けるなどして、コピーではなくオリジナルを携帯して下さい。
両替はなるべく日本で
両替はなるべく日本の銀行で、それも空港内にある銀行ではなく、町中にある銀行の方が換算レートがいいです。イタリアでも主要観光都市では、両替屋や銀行で円とユーロの両替が可能ですが、換算レートが悪いです(特に物価の高いヴェネツィアは、イタリアの他の主要観光地より、更に悪いです)。
また、悪質な両替屋ですと、間違えたフリをして、わざと少ない額を客に渡すところもありますので、そういうことを防ぐ意味でも、なるべく日本で済ませておいた方が安全です。
レートは通常2種類表示されていて、ひとつは円の買取額、もうひとつは円の販売額となっていますが、この2つの額の差額が両替屋や銀行の儲けとなります。客の側からすれば、この差額が少ない方がお得なわけです。
例えば、フィレンツェ旧市街のある両替屋では、差額が約25円、日本の某大手都銀では約2円50銭です。同じ日本の銀行でも、空港内にある店舗では、成田空港を例にしますと、差額が約8円もあります(私が調べた当時)このことからも、出発前、帰国後の両替は、日本の町中にある銀行がお得ということが分かります。
ただ店舗によっては、すぐにまとまった額のユーロを用意できない場合がありますので、出発より早めに銀行に行って、両替の予約をしておくといいでしょう。
少額紙幣を用意
ユーロ札は、5ユーロ、10ユーロ、20ユーロ、50ユーロ、100ユーロ、200ユーロ、500ユーロがありますが、100ユーロ以上の高額紙幣は、あまり流通していません。円の現金をユーロに両替する際は高額紙幣ではなく、なるべく額の少ない紙幣を複数枚もらうようにしたほうが使い勝手がいいです(例: 100ユーロ札1枚より、20ユーロ札5枚や50ユーロ札2枚など)。
また、防犯の意味でも(高額紙幣を出すところを見られると、スリのターゲットになりやすい)、釣り銭のごまかし(少額の買物で高額紙幣を出すと、おつりをごまかされやすい)を防ぐ意味でも、少額紙幣のほうが安心です。
<現金の携帯の仕方>
お財布にはお札と小銭を一緒に入れず、小銭は小銭入れ、お札は札入れと別々に入れ、不用意にお札の入った財布を見られないよう、少額の支払時には小銭入れだけを出すようにします。お札は1日分だけ札入れに入れて、残りは封筒等に入れて衣服の下に携帯すれば、万一札入れをすられても被害は最小限で済みます。
<現金が足りなくなったら>
現金が足りなくなった場合には、下記の方法がございます。
1.クレジットカードでキャッシングする
2.国際キャッシュカードを利用する
日本のご自分の銀行口座から現地通貨が引き出せる、「国際キャッシュカード」を用意しておくと、キャッシングと違って利息を払う必要もないですし、レートも現地の両替屋より有利なレートで便利です。手数料が1回ごとにかかりますが、引き出し金額にかかわらず1回にいくらとなっています。
観光スポットが集まっている町の中心部には銀行が何軒かあり、CIRRUSやPLUSの表示のあるキャッシュディスペンサー(BANCOMATと表示があります)で24時間、現金を引き出せます(ご自分の国際キャッシュカードがCIRRUS、PLUSのどちらなのかは、カード裏面に表示されています)。
外国のキャッシュカードを差し込むと、イタリア語、英語、フランス語、ドイツ語などの言語を選べるようになっていますので(残念ながら日本語はありません)、希望の言語を選んで画面の指示に従います。また、多くの銀行では、犯罪防止のために、1回の引出額が250ユーロまでとなっています。
詳しくは口座のある銀行にお問い合わせ下さい。尚、銀行によっては取り扱っていない場合がございます。
3.海外専用プリペイドカード
お取引銀行で、国際キャッシュカードを扱っていない場合は、海外専用プリペイドカードが便利です。こちらも国際キャッシュカードのように、現地の銀行で現地通貨を引き出せます。
ただし、いずれのカードの場合も、ご利用の際は、下記のことに注意して下さい。
1.暗証番号を知られないよう、自分の後ろや脇に不審な人がいないかどうか周囲を確認。
2.現金を引き出す際は、キャッシュディスペンサーに不審な機械が取り付けられていないかを十分確認し、暗証番号を入力する際には、周りに不審な人がいなくても、手元を隠して番号を読み取られないようにする。
→ 何者かが、キャッシュディスペンサーに小型の機械を取り付けてカード情報を読み取り、クローンカードを作成するとともに、暗証番号を入力する際の手の動きを小型カメラで撮影して暗証番号を盗み、預金を不正に引き出すという事件が発生しています。
なるべく銀行内に設置されているキャッシュディスペンサーを利用するなどの予防策が必要です。また可能であれば、カードで引き出しできる限度額を日本であらかじめ設定しておくのもいいかと思います。
3.親切そうなフリをして操作を手伝う人に注意。
→ 操作に戸惑っているのを見て操作を手伝い、現金を奪う犯罪も発生しています。
4.なるべく銀行の営業時間内に利用する
→ 稀ではありますが、何らかの理由でカードが機器内に吸い込まれ、戻ってこないことがあります。キャッシュディスペンサーは24時間、年中無休で利用できますが、銀行への問い合わせができる、銀行の営業時間内の利用が無難です。
5.CIRRUSとPLUS両方のカードを持っていく。
→ 場所によっては、CIRRUS対応のものがない、逆にPLUS対応のものがない場合がありますので、どちらの場合でも利用できるよう、CIRRUS対応の国際キャッシュカードと、PLUS対応の国際キャッシュカードの両方を用意しておくと便利です。
また、クレジットカードの場合もそうですが、紛失、盗難、機器内にカードが吸い込まれて出てこない場合等に備え、複数のカードを用意し、それぞれ別々に携帯しましょう。
2004-08-11
旅行中のトラブル
<犯罪やトラブル>
現地で大きな事件や交通事故、犯罪等のトラブルに巻き込まれ、自分だけでは対処できない場合、ローマの日本大使館か、ミラノの総領事館に相談して下さい。
イタリアでの主な犯罪は、スリ、置引、詐欺、支払時や両替時のごまかし、ぼったくり等で、命に危険が及ぶような犯罪は稀ではございますが、ご旅行前に、在イタリア日本大使館のホームページの「主な犯罪手口と防犯対策」の項目http://www.it.emb-japan.go.jp/nihongo/ryoujijouhou/anzen.htm
をご覧いただき、現地で犯罪やトラブルに巻き込まれないよう、十分ご注意下さい。
空港、駅、列車内、バス内、観光名所など、不特定多数の人が多く集まる場所では、スリ、置引にご注意下さい。貴重品の入ったバッグ、ブランド名が入った紙袋などを、安易に地面や座席に置いたりしないで下さい。
たとえほんの一瞬置いただけでも、持っていかれてしまうことがあります。どうしても地面に置く必要があるときは、足の間にはさむなどして、盗られにくいようにして下さい。
<盗難、紛失>
警察(QUESTURA クエストゥーラ)にて、盗難又は紛失証明書の申請をして下さい。日本人がよく行く大都市ならば、日本語の申請書式が用意されている場合もあります。これらの証明書は、パスポートやトラベラーズ・チェックの再発行、旅行保険の保険金請求時に必要です。
主要都市の警察署
ローマ: 住所 Via Genova 3 電話 06-6795044
フィレンツェ: 住所 Via Zara 2 電話 055-49771
ミラノ: 住所 Via Fatebenefratelli 11 電話 02-62261内線327
ヴェネチア: 住所 Sestiere di Santa Croce 500 電話041-2715586
(夜20時以降の緊急連絡先 041-2715511)
<パスポートの紛失、盗難>
パスポートがないと、旅行を続行することも帰国することもできません。警察にて盗難又は紛失証明書をもらったあと、ローマの日本大使館か、ミラノの総領事部にて、パスポートの再発行又は渡航証明書を申請して下さい。連絡先は最終日程表の最後に記載してあります。
万一に備え、パスポートのコピー、規定のサイズの写真2枚をあらかじめ用意しておくと、手続きがスムーズです。
パスポートの紛失、盗難を恐れて、オリジナルをホテルのセーフティボックスに入れ、コピーの方を持って観光に出かける方もいらっしゃいますが、首からぶら下げて衣服の下に身に付けるなどして、コピーではなくオリジナルを携帯して下さい。
ショップで免税手続きをするときや、サッカースタジアム、見学予約してある美術館などへの入場時、現地ツアーへの参加時、カードで支払する時(店によっては、カード払いの客に本人確認の意味で身分証明書(パスポート)の呈示を求める場合があります)など、パスポート呈示が必要なところでは、コピーでは受け付けてくれない場合があります。
<クレジットカードや国際キャッシュカードの紛失、盗難>
他人に悪用されないよう、紛失、盗難が分かった時点で、早めにカード会社や銀行の緊急連絡先に電話をしてカードを無効にしてもらいます。万一に備え、クレジットカードの場合は、カード番号、有効期限、カード会社の緊急連絡先、キャッシュカードの場合は口座番号、銀行の緊急連絡先を控えておくと手続きがスムーズです。
また警察にも紛失又は盗難届けを出して下さい。保険金請求をするときに紛失又は盗難証明書が必要です。クレジットカードや国際キャッシュカードは複数枚用意しておき、それぞれ別々に携帯しておくと、1枚を失くしても別のカードが利用できます。
<病気、怪我>
イタリアの薬局で、医師の処方箋のいらない風邪薬、胃薬、頭痛薬などが売られてはいますが、日本から普段飲みなれたものを持参した方が無難です。
市販薬でも改善しないほど症状が重い場合や、医者にかかる必要のあるケガの場合は、ご加入の保険会社に連絡して提携している医師や病院を紹介してもらうか、ホテルのフロントで英語を話せる医者(ミラノやローマでは、日本語を話す医者もいるかもしれません)を紹介してもらって下さい。
現地で大きな事件や交通事故、犯罪等のトラブルに巻き込まれ、自分だけでは対処できない場合、ローマの日本大使館か、ミラノの総領事館に相談して下さい。
イタリアでの主な犯罪は、スリ、置引、詐欺、支払時や両替時のごまかし、ぼったくり等で、命に危険が及ぶような犯罪は稀ではございますが、ご旅行前に、在イタリア日本大使館のホームページの「主な犯罪手口と防犯対策」の項目http://www.it.emb-japan.go.jp/nihongo/ryoujijouhou/anzen.htm
をご覧いただき、現地で犯罪やトラブルに巻き込まれないよう、十分ご注意下さい。
空港、駅、列車内、バス内、観光名所など、不特定多数の人が多く集まる場所では、スリ、置引にご注意下さい。貴重品の入ったバッグ、ブランド名が入った紙袋などを、安易に地面や座席に置いたりしないで下さい。
たとえほんの一瞬置いただけでも、持っていかれてしまうことがあります。どうしても地面に置く必要があるときは、足の間にはさむなどして、盗られにくいようにして下さい。
<盗難、紛失>
警察(QUESTURA クエストゥーラ)にて、盗難又は紛失証明書の申請をして下さい。日本人がよく行く大都市ならば、日本語の申請書式が用意されている場合もあります。これらの証明書は、パスポートやトラベラーズ・チェックの再発行、旅行保険の保険金請求時に必要です。
主要都市の警察署
ローマ: 住所 Via Genova 3 電話 06-6795044
フィレンツェ: 住所 Via Zara 2 電話 055-49771
ミラノ: 住所 Via Fatebenefratelli 11 電話 02-62261内線327
ヴェネチア: 住所 Sestiere di Santa Croce 500 電話041-2715586
(夜20時以降の緊急連絡先 041-2715511)
<パスポートの紛失、盗難>
パスポートがないと、旅行を続行することも帰国することもできません。警察にて盗難又は紛失証明書をもらったあと、ローマの日本大使館か、ミラノの総領事部にて、パスポートの再発行又は渡航証明書を申請して下さい。連絡先は最終日程表の最後に記載してあります。
万一に備え、パスポートのコピー、規定のサイズの写真2枚をあらかじめ用意しておくと、手続きがスムーズです。
パスポートの紛失、盗難を恐れて、オリジナルをホテルのセーフティボックスに入れ、コピーの方を持って観光に出かける方もいらっしゃいますが、首からぶら下げて衣服の下に身に付けるなどして、コピーではなくオリジナルを携帯して下さい。
ショップで免税手続きをするときや、サッカースタジアム、見学予約してある美術館などへの入場時、現地ツアーへの参加時、カードで支払する時(店によっては、カード払いの客に本人確認の意味で身分証明書(パスポート)の呈示を求める場合があります)など、パスポート呈示が必要なところでは、コピーでは受け付けてくれない場合があります。
<クレジットカードや国際キャッシュカードの紛失、盗難>
他人に悪用されないよう、紛失、盗難が分かった時点で、早めにカード会社や銀行の緊急連絡先に電話をしてカードを無効にしてもらいます。万一に備え、クレジットカードの場合は、カード番号、有効期限、カード会社の緊急連絡先、キャッシュカードの場合は口座番号、銀行の緊急連絡先を控えておくと手続きがスムーズです。
また警察にも紛失又は盗難届けを出して下さい。保険金請求をするときに紛失又は盗難証明書が必要です。クレジットカードや国際キャッシュカードは複数枚用意しておき、それぞれ別々に携帯しておくと、1枚を失くしても別のカードが利用できます。
<病気、怪我>
イタリアの薬局で、医師の処方箋のいらない風邪薬、胃薬、頭痛薬などが売られてはいますが、日本から普段飲みなれたものを持参した方が無難です。
市販薬でも改善しないほど症状が重い場合や、医者にかかる必要のあるケガの場合は、ご加入の保険会社に連絡して提携している医師や病院を紹介してもらうか、ホテルのフロントで英語を話せる医者(ミラノやローマでは、日本語を話す医者もいるかもしれません)を紹介してもらって下さい。
2004-08-11
イタリアの地図の見かた
<まずは地図を入手>
町に着いたら、もしあればホテルで、なければ観光案内所で地図をもらいましょう。観光案内所は、駅構内、もしくは主要駅周辺、ドゥオモなど有名観光スポット近辺にあります。
イタリアでは、大通りから小さな路地まで、すべての道に名前が付いているので、慣れれば日本より住所が分かりやすいです。
VIAは「通り」、VIALEは「大通り」、VICOLOは「小さい道」、PIAZZAは「広場」、PIAZZALEは「大きい広場」、CORSOは「大通り、表通り」という意味です。8~9割ぐらいがVIAとPIAZZAなので、最低でもこの2つだけ覚えておけば大丈夫かと思います。
観光用の地図には、地図の端、または裏面に、アルファベット順のインデックスがあり、ここから目的の道を探します。道の名前は、道の始まりや終わりあたりの、建物の上部壁面に表示されています。
インデックスを見るときに気をつけたいのが、道の名前が人名(名前・苗字)のとき。この時は名前の方ではなく、苗字の方のアルファベットで探します。例えば、VIA ANTONIO GRAMSCI(アントニオ・グラムシ通り)の場合、インデックスには名前の方のAではなく、苗字のGの方に入っています。
<イタリアの番地表示>
番地は道の片側が奇数、もう片側が偶数となっています。普通は黒字で、店舗、アパートなど、一軒、一軒、番地が付いていますが、赤字で書かれた番地もあります。
赤字の番地は、レストラン、ショップなどの店舗で(すべてのレストラン、ショップが赤字で書かれているわけではありません)、赤字の番地の場合、住所に例えば「Via ・・・・ 15R」と書かれています。Rはイタリア語の赤を意味するROSSO(ロッソ)の頭文字です。
ガイドブックに出ているレストランやショップに行きたい場合は、番地にRがついていないかどうか確認して下さい。Rが付いていたら、黒字の番地ではなく、赤字の番地を探します。同じ番地でも、黒字と赤字の両方がある場合があります。
町に着いたら、もしあればホテルで、なければ観光案内所で地図をもらいましょう。観光案内所は、駅構内、もしくは主要駅周辺、ドゥオモなど有名観光スポット近辺にあります。
イタリアでは、大通りから小さな路地まで、すべての道に名前が付いているので、慣れれば日本より住所が分かりやすいです。
VIAは「通り」、VIALEは「大通り」、VICOLOは「小さい道」、PIAZZAは「広場」、PIAZZALEは「大きい広場」、CORSOは「大通り、表通り」という意味です。8~9割ぐらいがVIAとPIAZZAなので、最低でもこの2つだけ覚えておけば大丈夫かと思います。
観光用の地図には、地図の端、または裏面に、アルファベット順のインデックスがあり、ここから目的の道を探します。道の名前は、道の始まりや終わりあたりの、建物の上部壁面に表示されています。
インデックスを見るときに気をつけたいのが、道の名前が人名(名前・苗字)のとき。この時は名前の方ではなく、苗字の方のアルファベットで探します。例えば、VIA ANTONIO GRAMSCI(アントニオ・グラムシ通り)の場合、インデックスには名前の方のAではなく、苗字のGの方に入っています。
<イタリアの番地表示>
番地は道の片側が奇数、もう片側が偶数となっています。普通は黒字で、店舗、アパートなど、一軒、一軒、番地が付いていますが、赤字で書かれた番地もあります。
赤字の番地は、レストラン、ショップなどの店舗で(すべてのレストラン、ショップが赤字で書かれているわけではありません)、赤字の番地の場合、住所に例えば「Via ・・・・ 15R」と書かれています。Rはイタリア語の赤を意味するROSSO(ロッソ)の頭文字です。
ガイドブックに出ているレストランやショップに行きたい場合は、番地にRがついていないかどうか確認して下さい。Rが付いていたら、黒字の番地ではなく、赤字の番地を探します。同じ番地でも、黒字と赤字の両方がある場合があります。