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2004-05-30
イタリアのお盆 フェッラゴスト
8月15日はイタリアの宗教的祝日フェッラゴスト(Ferragosto聖母被昇天祭)です。この日をはさんだ前後、トータルで約1週間は日本のお盆休みのように、多くの会社が休みになります。商店やレストランは普通8月いっぱい、もしくは8月中の3週間くらいは休みですが、そこまで長い休みを取らない商店、レストランでさえ、このフェッラゴストの1週間、少なくとも8/15の1日は休みです。
フェッラゴストの時期は日本のお盆休みと重なるため、この時期にイタリア旅行を計画している人は要注意です。お目当てのレストランやブランドショップが休みの可能性大です。
数年前、この時期に日本から友人が遊びにきたので、フィレンツェやローマを案内したのですが、観光客相手のみやげ物屋以外のお店は閉まっていたところが多く、行きたいと思っていたレストランはことごとく休み。開いていたのは、観光客向けのレストランだけで、味がいまいち、でも値段は普通のレストラン並にしっかり取るというところばかり。本場のイタリア料理を味わえると期待していた友人は、とってもがっかりしていました(これなら日本のイタ飯屋の方が、はるかにマシだぞーー!と言いたい)。
どうしてもお盆休みにイタリアへという場合は、市内観光ではなく、思い切ってイタリアの海辺のリゾート地で1週間くらいのんびりというのはどうでしょう。そこならリゾート客をあてこんだお店やレストランが、いつでも開いています。
スケジュールが許せば、市内観光はフェッラゴストの時期を避けた方が無難かもしれません。
フェッラゴストの時期は日本のお盆休みと重なるため、この時期にイタリア旅行を計画している人は要注意です。お目当てのレストランやブランドショップが休みの可能性大です。
数年前、この時期に日本から友人が遊びにきたので、フィレンツェやローマを案内したのですが、観光客相手のみやげ物屋以外のお店は閉まっていたところが多く、行きたいと思っていたレストランはことごとく休み。開いていたのは、観光客向けのレストランだけで、味がいまいち、でも値段は普通のレストラン並にしっかり取るというところばかり。本場のイタリア料理を味わえると期待していた友人は、とってもがっかりしていました(これなら日本のイタ飯屋の方が、はるかにマシだぞーー!と言いたい)。
どうしてもお盆休みにイタリアへという場合は、市内観光ではなく、思い切ってイタリアの海辺のリゾート地で1週間くらいのんびりというのはどうでしょう。そこならリゾート客をあてこんだお店やレストランが、いつでも開いています。
スケジュールが許せば、市内観光はフェッラゴストの時期を避けた方が無難かもしれません。
2004-05-24
ピザは自分で切る
「食後にカプチーノは飲まない」、「パンにバターは塗らない」
「スパゲティを食べるのにスプーンは使わない」に続き、イタリアのレストランでのご注意シリーズ第4弾は、
ピザは自分で切る
今回はレストランではなくピザ屋(ピッツェリア)での注意です。
日本では宅配ピザも含め、たいていピザは放射状に切られています。しかし、イタリアではナイフとフォークを使って、自分で切って食べます。
放射状に三角形に切って手で持って食べてもいいですし、メインディッシュを食べるときのように、ひと口大に切ってフォークで食べてもいいです。
普段はビールよりもワインをよく飲むイタリア人ですが、ピザのときはワインではなくビールかミネラルウォーター、コーラなどを飲み、ワインと一緒には食べません。ワインとピザは合わないのでしょうね。
観光地や工場やオフィスが集まる地域では昼でもピザを出す店がありますが、イタリアでは本来ピザは夜に食べるものです。
ピザしか出さないピッツェリアもありますが、多くのピッツェリアはピザだけでなく、スパゲティなどのパスタ類や肉などの簡単なメインディッシュ、サラダなどもメニューにあります。トラットリアやレストランと違って、フルコース頼む必要はないですから、フルコース食べるのがつらいときは、ピッツェリアでパスタだけ頼んでもいいでしょう。
「スパゲティを食べるのにスプーンは使わない」に続き、イタリアのレストランでのご注意シリーズ第4弾は、
ピザは自分で切る
今回はレストランではなくピザ屋(ピッツェリア)での注意です。
日本では宅配ピザも含め、たいていピザは放射状に切られています。しかし、イタリアではナイフとフォークを使って、自分で切って食べます。
放射状に三角形に切って手で持って食べてもいいですし、メインディッシュを食べるときのように、ひと口大に切ってフォークで食べてもいいです。
普段はビールよりもワインをよく飲むイタリア人ですが、ピザのときはワインではなくビールかミネラルウォーター、コーラなどを飲み、ワインと一緒には食べません。ワインとピザは合わないのでしょうね。
観光地や工場やオフィスが集まる地域では昼でもピザを出す店がありますが、イタリアでは本来ピザは夜に食べるものです。
ピザしか出さないピッツェリアもありますが、多くのピッツェリアはピザだけでなく、スパゲティなどのパスタ類や肉などの簡単なメインディッシュ、サラダなどもメニューにあります。トラットリアやレストランと違って、フルコース頼む必要はないですから、フルコース食べるのがつらいときは、ピッツェリアでパスタだけ頼んでもいいでしょう。
2004-05-24
スパゲティを食べるのにスプーンは使わない
食後にカプチーノは飲まない」、「パンにバターは塗らない」に続き、イタリアのレストランでのご注意シリーズ第3弾は、
スパゲティを食べるのにスプーンは使わない
日本でスパゲティを頼むと、大抵フォークとともにスプーンが添えられ、スプーンの上でスパゲティをフォークにからませて食べますが、イタリアではそんなことしませーーーん!!
日本ではスプーンとフォークを使ってスパゲティを食べるのが、お上品のようなかんじがありますが、イタリアでは、たとえ3つ星レストランでもフォークだけで食べます。あまりたくさんのスパゲティをすくうと、巻いているうちに大きくなりすぎて口に入らなくなるので、数本をすくって、くるくるとフォークに巻きつけます。
おそばやラーメンを食べるときのように、ずるずると長いまますすって音をたてて食べるのはご法度です。
余談ですが、アメリカ人やオーストラリア人は、スパゲティをなんとナイフで切って食べます。私の友人がオーストラリアでホームステイ中、ステイ先の家族がそうやって食べていたとか。私もイタリアのレストランで、アメリカ人やオーストラリア人観光客が、スパゲティをナイフで切っているところを何度も見たことがあります。長いまますすって食べるよりはましかもしれませんが、麺を食べている意味がないかも。。。
スパゲティを食べるのにスプーンは使わない
日本でスパゲティを頼むと、大抵フォークとともにスプーンが添えられ、スプーンの上でスパゲティをフォークにからませて食べますが、イタリアではそんなことしませーーーん!!
日本ではスプーンとフォークを使ってスパゲティを食べるのが、お上品のようなかんじがありますが、イタリアでは、たとえ3つ星レストランでもフォークだけで食べます。あまりたくさんのスパゲティをすくうと、巻いているうちに大きくなりすぎて口に入らなくなるので、数本をすくって、くるくるとフォークに巻きつけます。
おそばやラーメンを食べるときのように、ずるずると長いまますすって音をたてて食べるのはご法度です。
余談ですが、アメリカ人やオーストラリア人は、スパゲティをなんとナイフで切って食べます。私の友人がオーストラリアでホームステイ中、ステイ先の家族がそうやって食べていたとか。私もイタリアのレストランで、アメリカ人やオーストラリア人観光客が、スパゲティをナイフで切っているところを何度も見たことがあります。長いまますすって食べるよりはましかもしれませんが、麺を食べている意味がないかも。。。
2004-05-24
パンにバターは塗らない
前のブログで「食後にカプチーノは飲まない」というのを書きましたが、他にもイタリアのレストランでやらないほうがいいことがあります。それは、
パンにバターは塗らない
イタリアのレストランではたいてい、頼んでいなくてもパンが出てきます。日本のレストランで、ライスではなくパンを頼むと、バターも一緒についてきますが、イタリアではバターはついてきません。そこで「すみませーん。バターを下さい。」などと頼まないほうがいいです。
日本人がご飯におしょうゆをかけて、おかずと一緒に食べたりしないように(ふりかけをかける人もいますが)、イタリア人もパンはバターをつけて食べるものではなく、日本のご飯のようにメインディッシュ(日本でいうとこのおかず)と一緒に食べるものです。また、皿にパスタのソースや、メインディッシュのソースが残ったとき、パンをちぎってお皿を拭くようにソースをぬぐって食べたりもします。
トスカーナのレストランでよくある前菜(アンティ・パスト パスタの前に食べるもの)のメニューに、トスカーナ風のサラミや生ハムの盛り合わせがあります。トスカーナのパンは塩が入っていないので、塩辛いサラミや生ハムを単独で食べずに、パンの上にのせて食べるとおいしいです。チーズも同様です。薄くスライスしたチーズをパンの上にのせて食べます。日本でイカの塩辛とか佃煮を単独で食べないで、ご飯の上にのせて食べるようなものです。
パンにバターは塗らない
イタリアのレストランではたいてい、頼んでいなくてもパンが出てきます。日本のレストランで、ライスではなくパンを頼むと、バターも一緒についてきますが、イタリアではバターはついてきません。そこで「すみませーん。バターを下さい。」などと頼まないほうがいいです。
日本人がご飯におしょうゆをかけて、おかずと一緒に食べたりしないように(ふりかけをかける人もいますが)、イタリア人もパンはバターをつけて食べるものではなく、日本のご飯のようにメインディッシュ(日本でいうとこのおかず)と一緒に食べるものです。また、皿にパスタのソースや、メインディッシュのソースが残ったとき、パンをちぎってお皿を拭くようにソースをぬぐって食べたりもします。
トスカーナのレストランでよくある前菜(アンティ・パスト パスタの前に食べるもの)のメニューに、トスカーナ風のサラミや生ハムの盛り合わせがあります。トスカーナのパンは塩が入っていないので、塩辛いサラミや生ハムを単独で食べずに、パンの上にのせて食べるとおいしいです。チーズも同様です。薄くスライスしたチーズをパンの上にのせて食べます。日本でイカの塩辛とか佃煮を単独で食べないで、ご飯の上にのせて食べるようなものです。
2004-05-16
こんなイタリアみやげはいかが イタリア式コーヒーメーカー カッフェティエラ
前回のブログ、「カプチーノは食後に飲まない」に関連していますが、イタリア料理好きの方で、家でもパスタなどのイタリア料理をよく作るという方には、こんなおみやげはいかがでしょう。
それは、イタリアの家庭にはたいていある、家庭用コーヒーメーカー Caffettiera (カッフェティエラ)です
(写真参照)。
前回のブログで、イタリア人は昼食や夕食後にはカプチーノではなくエスプレッソを飲むと書きましたが、家庭でエスプレッソ(カッフェ)を作るときによく使われているのがこれ。使用方法は、まず上下に分かれている下の部分に水を入れ、中にある小さい穴のあいたジョウゴ状のものをその上にかぶせ、そこにコーヒーの粉を入れます。そのあと上の部分をかぶせよく閉めて火にかけます。ぼこぼこと音がしてきたら、上の部分のふたを開けるとコーヒーが溜まっているのが見えますので、そこで火を止めて出来上がり。小さいデミタスカップに注いで、砂糖を入れて飲みます。
家でイタリア料理を作ったら、食後はアメリカンやブレンドコーヒーではなく、このカッフェティエラでイタリア式カッフェを飲めば、よりイタリアっぽい雰囲気が楽しめるかも。。。夏なら食後のデザートとして、バニラアイスクリームに砂糖を入れないエスプレッソをかけて食べると、アイスクリームの甘味とエスプレッソの苦味がほどよく混ざって美味!です。
日本でこのカッフェティエラを使用する際、日本のガスレンジはカッフェッティエラをのせるには大きすぎるので、まず魚や餅を焼く網をガスレンジにのせ、その上にカッフェティエラをのせるといいかと思います。イタリアのガスレンジには、カッフェッティエラ用の小さいガスレンジが必ず付いています。
それから、これは注意!!!!!カッフェティエラの内側、特に上の部分のコーヒーが溜まる部分は決して洗剤で洗わないで下さい(重要!!)。洗剤のにおいがコーヒーに移ってしまいます。水やお湯でサッとすすぐ程度にして下さい。使っているうちに内側がコーヒーの色で黒っぽくなってきますが、それでいいのです。
カッフェッティエラは日本でも有名デパートなどで売られているようですが、1500円から2000円くらいして、とっても高い!イタリアなら家庭用品売り場などで、もっと安く売られています。一番小さいのが、2人用、中ぐらいのが3-4人用、一番大きいのが5-6人用です。我が家では、一番小さいのは食後のカッフェ用、中ぐらいのは、朝食のカッフェラッテ(カフェオレ)用に使っています。
イタリアの家電製品売り場には、バールやレストランにあるような大きい業務用エスプレッソマシーンを家庭用に小型化したようなものも売られていますが、イタリアの家庭にいちばん普及しているのは、このカッフェティエラです。多くのイタリア人は海外旅行に行く際には、このカッフェティエラとコーヒーの粉を持っていき、どこへ行ってもイタリア式カッフェを作って飲むのです。日本人が海外旅行に日本茶のティーバッグを持っていくようなものですね。
それは、イタリアの家庭にはたいていある、家庭用コーヒーメーカー Caffettiera (カッフェティエラ)です
(写真参照)。
前回のブログで、イタリア人は昼食や夕食後にはカプチーノではなくエスプレッソを飲むと書きましたが、家庭でエスプレッソ(カッフェ)を作るときによく使われているのがこれ。使用方法は、まず上下に分かれている下の部分に水を入れ、中にある小さい穴のあいたジョウゴ状のものをその上にかぶせ、そこにコーヒーの粉を入れます。そのあと上の部分をかぶせよく閉めて火にかけます。ぼこぼこと音がしてきたら、上の部分のふたを開けるとコーヒーが溜まっているのが見えますので、そこで火を止めて出来上がり。小さいデミタスカップに注いで、砂糖を入れて飲みます。
家でイタリア料理を作ったら、食後はアメリカンやブレンドコーヒーではなく、このカッフェティエラでイタリア式カッフェを飲めば、よりイタリアっぽい雰囲気が楽しめるかも。。。夏なら食後のデザートとして、バニラアイスクリームに砂糖を入れないエスプレッソをかけて食べると、アイスクリームの甘味とエスプレッソの苦味がほどよく混ざって美味!です。
日本でこのカッフェティエラを使用する際、日本のガスレンジはカッフェッティエラをのせるには大きすぎるので、まず魚や餅を焼く網をガスレンジにのせ、その上にカッフェティエラをのせるといいかと思います。イタリアのガスレンジには、カッフェッティエラ用の小さいガスレンジが必ず付いています。
それから、これは注意!!!!!カッフェティエラの内側、特に上の部分のコーヒーが溜まる部分は決して洗剤で洗わないで下さい(重要!!)。洗剤のにおいがコーヒーに移ってしまいます。水やお湯でサッとすすぐ程度にして下さい。使っているうちに内側がコーヒーの色で黒っぽくなってきますが、それでいいのです。
カッフェッティエラは日本でも有名デパートなどで売られているようですが、1500円から2000円くらいして、とっても高い!イタリアなら家庭用品売り場などで、もっと安く売られています。一番小さいのが、2人用、中ぐらいのが3-4人用、一番大きいのが5-6人用です。我が家では、一番小さいのは食後のカッフェ用、中ぐらいのは、朝食のカッフェラッテ(カフェオレ)用に使っています。
イタリアの家電製品売り場には、バールやレストランにあるような大きい業務用エスプレッソマシーンを家庭用に小型化したようなものも売られていますが、イタリアの家庭にいちばん普及しているのは、このカッフェティエラです。多くのイタリア人は海外旅行に行く際には、このカッフェティエラとコーヒーの粉を持っていき、どこへ行ってもイタリア式カッフェを作って飲むのです。日本人が海外旅行に日本茶のティーバッグを持っていくようなものですね。
2004-05-12
食後にカプチーノは飲まない
イタリアでレストランなどで食事をするときに、やらない方がいいことがあります。
それは。。。
「食後にカプチーノを飲まない」
です。
イタリアではカプチーノは、ペイストリーなどど一緒に朝食にとるもので、昼食や夕食後にはエスプレッソ(あの小さいデミタスカップで飲むもの)を飲みます。イタリア人にしてみると、「食事のあとに、ミルクがたっぷり入ったカプチーノを飲むなんて。。。
ウヘェ」といったところです。最初にパスタ、そのあとに肉や魚といったメインディッシュをとるイタリア料理。確かにそんなヘビーな食事のあとで、ミルクがたっぷり入ったカプチーノは胃に重たいかもしれません。
これは日本人観光客に限らず、ドイツ人やアメリカ人観光客もやってしまいがちなことです。私たち日本人も含め、彼らもコーヒーにコーヒー用のミルクを入れて飲む習慣があるからでしょうね。観光客慣れしたレストランならば、食後にカプチーノを頼んでも問題ないですが、観光客相手ではない、いわゆる「地元の人」相手のレストランで食後にカプチーノを頼むと、「え、カプチーノ?」というような驚いた顔をされることがあります。
(ま、それでも持ってきてはくれるかと思いますが。。)
どうしてもコーヒーにミルクを入れたい方は、「カッフェ・マッキアート」を頼むといいでしょう。「カッフェ・マッキアート」とは、直訳すると「シミの付いたコーヒー」、つまりミルクを少したらして
コーヒーに「シミを付けた」ということです。
普段コーヒーをブラックで飲んでいる方も、エスプレッソは砂糖を入れたほうが、エスプレッソの味が引き立ちます。私も日本ではブラックでコーヒーを飲んでいましたが、エスプレッソには砂糖を入れます。
他にもカフェインを摂りたくない人のために、麦を炒って作った麦コーヒー、Caffe d'orzo(カッフェ・ドルゾ)(日本の麦茶のコーヒー版ですね)カフェイン抜きのコーヒーもあります。
イタリアでは「カッフェ」と言えば、エスプレッソのことで、日本人のお茶のように、イタリア人の生活になくてはならないものです。オフィスにもエスプレッソの自動販売機やエスプレッソマシーンが置いてあることが多いです。日本のオフィスに給茶機があるようなものですね。
イタリア人は、「アメリカンコーヒーは、色の付いた水であってコーヒーではない。エスプレッソこそが真のコーヒーである」と思っています。
エスプレッソとカプチーノは、もはや日本でもコーヒーショップチェーン店で見かけますが、イタリアに来たら、ぜひ本場のエスプレッソとカプチーノを味わってみて下さい。
それは。。。
「食後にカプチーノを飲まない」
です。
イタリアではカプチーノは、ペイストリーなどど一緒に朝食にとるもので、昼食や夕食後にはエスプレッソ(あの小さいデミタスカップで飲むもの)を飲みます。イタリア人にしてみると、「食事のあとに、ミルクがたっぷり入ったカプチーノを飲むなんて。。。
ウヘェ」といったところです。最初にパスタ、そのあとに肉や魚といったメインディッシュをとるイタリア料理。確かにそんなヘビーな食事のあとで、ミルクがたっぷり入ったカプチーノは胃に重たいかもしれません。
これは日本人観光客に限らず、ドイツ人やアメリカ人観光客もやってしまいがちなことです。私たち日本人も含め、彼らもコーヒーにコーヒー用のミルクを入れて飲む習慣があるからでしょうね。観光客慣れしたレストランならば、食後にカプチーノを頼んでも問題ないですが、観光客相手ではない、いわゆる「地元の人」相手のレストランで食後にカプチーノを頼むと、「え、カプチーノ?」というような驚いた顔をされることがあります。
(ま、それでも持ってきてはくれるかと思いますが。。)
どうしてもコーヒーにミルクを入れたい方は、「カッフェ・マッキアート」を頼むといいでしょう。「カッフェ・マッキアート」とは、直訳すると「シミの付いたコーヒー」、つまりミルクを少したらして
コーヒーに「シミを付けた」ということです。
普段コーヒーをブラックで飲んでいる方も、エスプレッソは砂糖を入れたほうが、エスプレッソの味が引き立ちます。私も日本ではブラックでコーヒーを飲んでいましたが、エスプレッソには砂糖を入れます。
他にもカフェインを摂りたくない人のために、麦を炒って作った麦コーヒー、Caffe d'orzo(カッフェ・ドルゾ)(日本の麦茶のコーヒー版ですね)カフェイン抜きのコーヒーもあります。
イタリアでは「カッフェ」と言えば、エスプレッソのことで、日本人のお茶のように、イタリア人の生活になくてはならないものです。オフィスにもエスプレッソの自動販売機やエスプレッソマシーンが置いてあることが多いです。日本のオフィスに給茶機があるようなものですね。
イタリア人は、「アメリカンコーヒーは、色の付いた水であってコーヒーではない。エスプレッソこそが真のコーヒーである」と思っています。
エスプレッソとカプチーノは、もはや日本でもコーヒーショップチェーン店で見かけますが、イタリアに来たら、ぜひ本場のエスプレッソとカプチーノを味わってみて下さい。