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2005-05-18

添乗体験談-海外添乗 中国編

ある程度、国内の添乗を経験した後に、海外添乗に行けることになった。
初めての海外添乗は、中国3都市(西安・北京・上海)周遊。
友人同士のおじいちゃん達8人グループ。
添乗員になる前に、海外旅行には結構行っていたのだが、中国は初めてだった。
初海外添乗に、初めての国というのはキツイ。
知らなくても、知ったかで自信を持って!とレクチャーされてはいたものの、一日で帰ってくるわけじゃないのだから、一緒に行動していれば、そのうちに、ボロも剥がれてバレバレにもなる。

結局、グループの中に、中国にかなり渡航暦のあるおじいちゃんがいたので
「なにー、あんた、中国は初めてか?」
と言われてしまった。
仕方なく諦めて「えぇ・・・この町は初めてで」と往生際の悪い返事をした。
その後、おじいちゃんは自分の行った中国の町について、さも自慢げに、延々と解説をしてくれた。
その様子は何だか微笑ましかった。

まっ、みんな気のいい人ばかりだったので、とても可愛がってもらえて、特に問題も起きず無難な初添乗であった。

万里の長城

中国の周遊ツアーの場合、現地での行動中は、現地ガイドと周遊ガイドの2人が一緒についてくれることがある。
実際、8人のおじいちゃん達に、私を含め3人も添乗員がついたのだ。
説明や手配なんかは、中国人ガイドにまかせっぱなしでOKなのだが、やはり細かな日本人的ケアは望めない。
ガイドとおじいちゃん達の間で架け橋になり、ツアーを見守るといった役目を心がけた。

興味深かったのは、西安の大雁塔で、塔に登ることになった時。
手荷物を持たずに登って下さいと案内され、私とガイドが登らずに下で待っているということになった。
中国人ガイドが「私達が預かってまーす」と声をかけたら、8人全員が一斉に私の方へ預けに来たのだ。
やっぱり、信用度の度合では、日本人同士ということが大きかったのかもしれない。

今思うと、初めて見た万里の長城や、故宮や兵馬俑に対する感動よりも、旅行中のそんなちょっとした出来事の方が、心に残っている。
これが、旅行の醍醐味なのかもしれない。
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