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2005-06-17

腰痛から思うこと

私は、人情物のストーリーが大好きだ。
テレビなんかを見ていても、よく涙ぐんでしまったりする。
感情移入が激し過ぎるのだろうか。

先日見たドキュメンタリー番組で、中国の貧しい村のお嬢さんが、せっかく出世街道の大学に合格したのに、学費が出せずに諦めるしかないと悩んでいるのをやっていた。
才女も、お金がなければ、埋もれてしまうんだな・・・と、今後の我が娘の姿(決して才女かはどうかは?だが)を不安に想い描きながら、見続けていると、最後には、村の会議で、学費を村全体で負担しようという話になり、めでたく娘さんは大学に行けるという結末になった。
その娘さんも、一生懸命勉強し、たくさん稼げるようになって、村に恩返しをしたいと誓っていた。
なんて、すてきな助け合いの精神!
現代社会の中で、希薄になっているものが、そこではしっかりと残っていて、とても羨ましく思えた。
以前、添乗でアジアの地方の村々に行った時に、そんな雰囲気がよく漂っていた気がする。

かといって、あまりに親密な関係にも問題がないという訳ではないだろう。
たとえ自分の近しい間柄の人であっても、関わりあいすぎると、厄介なこともあるはず。
親切にされたり、褒められすぎたりというのは、つい裏を勘繰ってしまう。
(うぅ・・我ながら卑屈な意見)
添乗員なんていう仕事をしていて、相手の些細な言動にも、ピンとくるようアンテナを張り巡らせていた後遺症かもしれない。

結局、ドライ過ぎるのも、干渉され過ぎるのも、どちらも苦手なので、私の場合は、ただのワガママな評論家みたいなもので、そして、こんな不器用な考えだから、シングルマザーになるべくして、なってしまったのだろう。

ネパールのポカラにて笑顔の可愛いネパールの少女たちと 

ここ数日、腰痛が酷くなって、まっすぐ立てないほどになってしまった。
病院へも通っているが、とにかく痛みを何とかしたい一心で、総合病院へ検査の予約の問合わせをしてみた。
予約するには、まず受診してからと、あっけなく断られた。
市役所へ、用事があって電話をした時も、とてつもなく、素っ気ない返事。
必要としている人が、必要だから訊いていることなのに、そんなマニュアル的な冷たい言い方って・・・。
と、がっかりしたと同時に、「人情とか助け合いって言葉知らないのー??」と、怒りの気持ちも湧き起こりつつ、自分の姿を省みる良い機会にもなった。

旅行相談を、親身になって受けることの大切さを、再認識させられたのだ。
昔、旅行会社のカウンターにいた頃は、「相談」ということよりも、行きたいと言われた場所への旅行の「手配」を完璧にすることに重点を置いていた気がする。
それでは、旅行販売機と変わらないのだが。
今は、相談者の方と一緒になって、企画を練り上げていく楽しさ、大切さを感じながら仕事をしている。
旅行の醍醐味は、たくさんの人とのコミュニケーション!
なのに、旅行を手配する人に、それが備わっていなければ、最初から、がっかりさせられてしまうはず。
と、肝に銘じたところで、
まずは、腰の痛みを解決しなくては・・・
来週末は、恒例のこっちゃんバースデー旅行が待っている。

「またぁ~ こし いたいの~?」と言いながら、笑いかけてくる可愛い我が子のためにも、何とかしなくては!
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