2005-12-13

クリスマス市へご一緒に。

町中が華やかに装飾され、夜にきらめくイルミネーションの数々。そう、そこはまさに幻想の世界。凍りつくような寒さの中でも心が 和み、人々にも再び笑みがもどり、町中、いや国中 が暖かい雰囲気につつまれる。



クリスマスより4週前の日曜日から、人々は日曜日を向かえる度に、4本のロウソクに1本づつろうそくをともし、1年で最も重要な行事を待ちわびる。4本目の
ろうそくに火がともれば、もうクリスマス。
この期間は【アドヴェント】と呼ばれ、ラテン語の 到来という意味を起源とした言葉。クリスマス到来を楽しみに待つ期間。 ろうそくの火を見つめながら、この
1年を振り返り、健康と幸福に感謝し、厳粛な気持になるという。

人々がその 【アドヴェント】期、最も楽しみにしているのは、1600年代
江戸時代から続く各地開催されるクリスマス市。
今日は、そんなドイツのクリスマス市へ是非ご一緒に!!

**クリスマス市??**
中世の面影を残す町の中心広場に、大きなクリスマスツリーがたてられ、
そこを中心に数多い屋台がずらーーと並ぶ。装飾も美しく、夜のイルミネー
ションも輝き、本当に天使が舞い降りてきそう!?

クリスマスグッズはもちろんのこと、アクセサリー、置物、絵画、防寒具、服、
台所洋品、玩具、陶器、バッグなどを販売する屋台の他、ソーセージやケーキ、
ポテトフライ、ピザなどの軽食、クジびきや射的、子供用メリーゴーランドの
ような乗物も設置され、子供も大喜び。




写真は、シュトットガルトでの屋台。屋根の装飾がとても有名な市。






**身支度**
気温差が日や場所によってかなりあるものの、2度?マイナス2ー3度が平均。長く外を歩くので、どうしても体が芯から冷えきってしまい、手足がしびれ、
痛くなる。
●マフラー、帽子、手袋は絶対必需品。
●足もとから冷えるため。靴は、底がしっかりと厚く歩きやすいものを。
ウールの中敷きを靴屋さんで購入できるので それを現地調達するといい。
大きめな靴を用意し靴下2ー3枚重ねばきしてもOK。
●ジャケットはとにかく暖かい素材を。ウールのコート、ダウンジャケット等。
●女性もスカートよりどうぞ暖かいおズボンを。(私も2枚重ね)
おしゃれより、防寒が大切!!

**いよいよ、市へ**
市が始まる11月末の週末は歩けない程大混雑、12月半ばあたりになると落ち着く。 写真は、開店前10時頃なので空いているが、この後大混雑に。
時間帯は、暗くなってから17:00以降がお勧め。
●はぐれやすくなるため、はぐれた時の待ち合わせ場所を事前に決めておく。
●お子さんの手を離さずに。
●スリ 多発!! 財布や貴重品には充分注意を!!
●まずは、どんなものがあるのか、最初にぐるっとひとまわりー。
その後、ゆっくりと目的の屋台を見学。
●屋台の商品はあまり手に触れないこと。


**お腹がすいた!!**
焼きたての熱いソーセージはどこで食べるより、美味しい!!!

●焼きソーセージ (ブラートヴルスト、Bratwurst)
→白パンにソーセージをはさみ、マスタードた?っぷり、アツアツのままほおばる。
●カレーソーセージ (クリーヴルスト Currywurst)
→ケチャップソースに切ったソーセージがはいり、カレー粉がふりかけてある。
●ポメス (Pommes Frits)
→ いわゆるポテトフライ。
●ライベクーヘン (Reibekuchen)
→ポテトをすりおろしたものを揚げ、りんごムースで食べる。 しょっぱさと、
りんごムースの組合せが不思議、3枚で売られ、ドイツ 人も大好き。
●ブレッツェル(Brezel)
→ 8型をし、大粒の塩がふりかけられた茶色のパンで人気。南ドイツで
よくみかける。味もかめば、かむほど、、
●蒸しパンデザート (ダンフヌードル Dampfnudle)
→入っている容器も見かけもあんまんにそ?っくりなデザート。でも中はたっぷりのジャム、 バニラソースをかけて食べるので、ちょっと甘すぎるかも。
●レーブクーヘン (Lebkuchen)
→ドイツのクリスマス菓子。 中はしょうがなどの香辛料が効いた固めの
ケーキ(お菓子)でチョコレートでおおわれている。袋や箱ごと、売られている。

その他 ポーク炭火焼、ハンガリーシチュー、ガーリックパン、ピザ、ケーキなど、軽食メニューも盛りだくさん。

**体が冷えたら**
●グリューワイン (Gluehwein)
→ 日本でも有名となったホットワイン。. 赤ワインにシナモンやオレンジの皮
などの香辛料を加え、温めたアルコール。体が温まり 甘くて口あたりがいい
ので ついついいっきに飲んでしまうとその後、、、、。

●キンダープンチ (Kinderpunsch)
→ 子供用ノンアルコールティー。もちろん アルコールが飲めない大人にも
お勧め。 同じく口あたりがよく美味しい。フルーツティーにりんごジュース、
はちみつ、 レモンを入れ温めたもの


通常、マグカップに熱い飲物をいれてくれるが、マグカップはデポジット制。
2ー3ユーロのマグカップ補償金みたいなものを、一緒に払いカップを返却するとその分戻ってくるというシステム。マグカップには、クリスマスツリーなどの絵に今年の年号、そして都市名が記入されている場合もあり、いい記念になる。お土産にもって帰る場合、お店の人に断らなくとも可。その際には補償金2ー3ユーロは戻らず。


全体的に一般のお店で購入するより割高だが、雰囲気につられ
倹約家のドイツ人もつい財布のひもがゆるくなる。
買物より、食べて歩いて、雰囲気を楽しむ事が一番。

12/6は キリスト教の聖人として奉られている一人 でサンタクロースの
モデルでもある聖ニコラスの日。従ってドイツでは 12/6がサンタの日
として知られ、子供たちにサンタさんからチョコレートが配られる。
でも、サンタさんのお役目はこの日で終り。
ここでは、12/24の深夜、“クリストキンド = イエスの子 = 天使”が
プレゼントを持ってきてくれる。

それでも私はやっぱりサンタクロースをみかけると、とっても気持がわくわく
する。どっしりとした大きな体で優しく包み込んでくれそうで、こちらまで
温かいおだやかな気持になる。
皆様のところにも、素敵な夢と幸せがサンタクロースから届きますように!!
メリークリスマス、フローエ ヴァイナハテン (独語) Frohe Weihnachten)
どうぞ素敵なクリスマスを!

categoryお祭り、行事  time20:35  authornakajima 

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