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2006-05-19
夢はつながって、、ーベンツ博物館ー
車があってあたりまえの生活になってどれぐらいたつのだろう。
子供の頃は、車のある家は 裕福なんだな?と子供心に憧れた。
都内など交通事情により、あえて車を持たない方ももちろん
多いかもしれないが。
今は、1家に一台どころか、1人に一台所有することが
特別なことではない時代となった。
ドイツでも日本車の評価はとても高く、多く愛用されているし、
日本でも昔に比べ数多くドイツ車を見かけるようになった。
ドイツを代表する高級車、といえば ベンツ。
ただ、ドイツでも社会的地位の高い方が多い客層、
50代、60代に特に人気がある。
そのせいか、性能等に無知で、お金も車につぎこめない私のような
普通の女性が、ベンツ博物館があると聞いても、別にベンツ車を見ても、、
と個人的にわざわざ出かける気が全くせず、興味もわかなかった。
ただ、ある日仕事で行くことになり、実際訪問し、この目に触れ、
強く魅かれてしまった。
そこはまさに、会社としての歴史というより、
車社会の歴史を実感することができたから。
現在、車を利用した便利な生活が送れるのも、ここを
起源としていることに気がついたから。
18世紀後半のイギリスで産業革命がはじまり、やがてその波が
欧州、いや世界中にひろがり、資本主義社会、工業化社会が誕生。
数々のエンジニアたちが当時 夢への実現に向け、努力を惜しまない
そんな時代だったのだろう。
ドイツ人 ダイムラー氏もマイバッハ社と提携し、小型ガソリンエンジン開発に力を注ぎ、数々の失敗を繰り返しながら、ついに 1885年 (明治時代の中期) 小型エンジンを2輪車に搭載することに成功。
世界初の バイクが誕生する。 (世界初のバイク特許取得)
同じく別の地で、ドイツ人 ベンツ氏が、 自分で開発したガソリンエンジンを搭載した3輪車の開発、試運転に成功し 翌年 1886年、
排気量 984cc, 最高速度 15km という 世界初の 車 が 誕生。 (世界初の 車として特許取得)
その後、各国各地で技術改良、開発が進み、車社会の幕開けへと
導いたのである。
そしてこの二人の会社が後に合併され誕生したのがメルセデス ベンツ社。
(現在、 米のクライスラー社と合併により、ダイムラークライスラー社)
現在も、ベンツ社のエンブレムは、円の中に3つの線が中心から伸びたもの。
円は、もともとベンツ氏の会社のマークで、勝利のかんざしといわれる
月桂樹のリーフをかたどったもの。
中心から3方向に伸びる線は、ダイムラー氏の会社のシンボルだった。
線は、海、陸、地の 3空間を意味し、 すべての空間を制覇したいという
ダイムラー氏の熱意と夢のシンボル。
実際に、車のみならず、船や飛行機へのエンジン搭載へとひろげられていく。
エンジニアたちの夢、希望、成功、挫折、
当時の人たちの思いが年代を追って感じられるのが、
ドイツ南西に位置する都市 シュトットガルトにある、
ベンツ博物館である。
館内には、この世界初のバイクと車が展示され、
年代順に、クラシックカーをはじめ、小型バス、レーシングカー、消防車
はじめて大量生産された車、ディーゼル車、高級リムジンが並び、
馬車にかわり、車社会の発展の様子が、よくわかる。
当初は、欧州でも庶民には贅沢かつ高級品、上流社会の紳士、淑女の
ためだけに製造されていたという。
昭和天皇にドイツから贈られた皇居専用リムジン車も、皇室から
1970年代にこの博物館に返還寄贈され、展示されている。
ドアには菊の紋章が輝いている。
昔からモータースポーツにも大きく貢献し、昔の脚光をあびた
レーシングカーたちもところ狭しと展示され、現在のベンツ所属F1レーサー
たちのマシーンにもお目にかかれる。
ベンツ社を起源に、 フォルクスワーゲン、AUDI、BMW、 ポルシェ、
OPEL 社等、数多くのドイツ名門自動車会社が誕生し、発展し、
ドイツ経済を支えてきた。
走行の安定性、性能の信頼性でも、高く評価され、長く愛用して
もらえるようモデルチェンジも極力さけ、世界の自動車産業界をリードして
いくことになるのである。
あたりまえに車を誰でも運転できる時代になったが、
現在も、影ながら多くのエンジニアたち、会社関係者たちが、
車のみならず、環境保護という問題にも直面しながら
改良、改善への研究、努力が行なわれ続けているが、
そんな 1800年代当時のエンジニアたち、彼らの夢があったからこそ、
今があるのだと、車を運転しながらふっと思う。
そう、形はかわり時代に適応しながら、
その夢は今もつながっているのだ。
工業技術と人類の発展と共存のために。
そんな開発者たちの心をわかった上でのドライブは、また楽しい。
ドイツ、シュトットガルトにいらしたら、是非この博物館に立ち寄って
頂きたい。
今年の3月まで ベンツ本社敷地内にあり、無料で見学できたが、
W杯開催にあわせ、本社横に大きなビルを建設。そこに転居することになった。
そして、いよいよ 5/20 新規オープンする。
ワールドカップ3位決定戦が開催されるサッカースタジアムの近くにある。
【Mercedes-Benz Museum】
Mercedesstrasse 137
70322 Stuttgart
Tel.: +49 (711) 17 2 25 78
www.mercedes-benz.com/museum
最寄駅 Sー1、Gottlieb-Daimler-Stadion
徒歩5?10分ぐらい
火?日 09:00?17:00 (祝日も開館)
月 定休 (ただしW杯期間中はオープン)
日本語オーディオガイド貸し出しあり
入場料 8ユーロ
皆様の夢はなんですか?
どんな小さな事でもその夢が、どんな形であれ後世につながっていくとしたら
こんな素敵なことはきっとないと思う。、、
別に後世につながらなくても、
夢をもって、夢に向かって努力していく姿があれば、
いつの時代も素敵なことだと、あらためて思う、、、。
いろいろな方に、たくさんの方に、興味がなくても
旅を通じて、ドイツをはじめいろいろな国で場所で
知らない世界を体験してもらうことー。
世界が広がるお手伝いができることー。
それが私の昔からのささやかな夢。
子供の頃は、車のある家は 裕福なんだな?と子供心に憧れた。
都内など交通事情により、あえて車を持たない方ももちろん
多いかもしれないが。
今は、1家に一台どころか、1人に一台所有することが
特別なことではない時代となった。
ドイツでも日本車の評価はとても高く、多く愛用されているし、
日本でも昔に比べ数多くドイツ車を見かけるようになった。
ドイツを代表する高級車、といえば ベンツ。
ただ、ドイツでも社会的地位の高い方が多い客層、
50代、60代に特に人気がある。
そのせいか、性能等に無知で、お金も車につぎこめない私のような
普通の女性が、ベンツ博物館があると聞いても、別にベンツ車を見ても、、
と個人的にわざわざ出かける気が全くせず、興味もわかなかった。
ただ、ある日仕事で行くことになり、実際訪問し、この目に触れ、
強く魅かれてしまった。
そこはまさに、会社としての歴史というより、
車社会の歴史を実感することができたから。
現在、車を利用した便利な生活が送れるのも、ここを
起源としていることに気がついたから。
18世紀後半のイギリスで産業革命がはじまり、やがてその波が
欧州、いや世界中にひろがり、資本主義社会、工業化社会が誕生。
数々のエンジニアたちが当時 夢への実現に向け、努力を惜しまない
そんな時代だったのだろう。
ドイツ人 ダイムラー氏もマイバッハ社と提携し、小型ガソリンエンジン開発に力を注ぎ、数々の失敗を繰り返しながら、ついに 1885年 (明治時代の中期) 小型エンジンを2輪車に搭載することに成功。
世界初の バイクが誕生する。 (世界初のバイク特許取得)
同じく別の地で、ドイツ人 ベンツ氏が、 自分で開発したガソリンエンジンを搭載した3輪車の開発、試運転に成功し 翌年 1886年、
排気量 984cc, 最高速度 15km という 世界初の 車 が 誕生。 (世界初の 車として特許取得)
その後、各国各地で技術改良、開発が進み、車社会の幕開けへと
導いたのである。
そしてこの二人の会社が後に合併され誕生したのがメルセデス ベンツ社。
(現在、 米のクライスラー社と合併により、ダイムラークライスラー社)
現在も、ベンツ社のエンブレムは、円の中に3つの線が中心から伸びたもの。
円は、もともとベンツ氏の会社のマークで、勝利のかんざしといわれる
月桂樹のリーフをかたどったもの。
中心から3方向に伸びる線は、ダイムラー氏の会社のシンボルだった。
線は、海、陸、地の 3空間を意味し、 すべての空間を制覇したいという
ダイムラー氏の熱意と夢のシンボル。
実際に、車のみならず、船や飛行機へのエンジン搭載へとひろげられていく。
エンジニアたちの夢、希望、成功、挫折、
当時の人たちの思いが年代を追って感じられるのが、
ドイツ南西に位置する都市 シュトットガルトにある、
ベンツ博物館である。
館内には、この世界初のバイクと車が展示され、
年代順に、クラシックカーをはじめ、小型バス、レーシングカー、消防車
はじめて大量生産された車、ディーゼル車、高級リムジンが並び、
馬車にかわり、車社会の発展の様子が、よくわかる。
当初は、欧州でも庶民には贅沢かつ高級品、上流社会の紳士、淑女の
ためだけに製造されていたという。
昭和天皇にドイツから贈られた皇居専用リムジン車も、皇室から
1970年代にこの博物館に返還寄贈され、展示されている。
ドアには菊の紋章が輝いている。
昔からモータースポーツにも大きく貢献し、昔の脚光をあびた
レーシングカーたちもところ狭しと展示され、現在のベンツ所属F1レーサー
たちのマシーンにもお目にかかれる。
ベンツ社を起源に、 フォルクスワーゲン、AUDI、BMW、 ポルシェ、
OPEL 社等、数多くのドイツ名門自動車会社が誕生し、発展し、
ドイツ経済を支えてきた。
走行の安定性、性能の信頼性でも、高く評価され、長く愛用して
もらえるようモデルチェンジも極力さけ、世界の自動車産業界をリードして
いくことになるのである。
あたりまえに車を誰でも運転できる時代になったが、
現在も、影ながら多くのエンジニアたち、会社関係者たちが、
車のみならず、環境保護という問題にも直面しながら
改良、改善への研究、努力が行なわれ続けているが、
そんな 1800年代当時のエンジニアたち、彼らの夢があったからこそ、
今があるのだと、車を運転しながらふっと思う。
そう、形はかわり時代に適応しながら、
その夢は今もつながっているのだ。
工業技術と人類の発展と共存のために。
そんな開発者たちの心をわかった上でのドライブは、また楽しい。
ドイツ、シュトットガルトにいらしたら、是非この博物館に立ち寄って
頂きたい。
今年の3月まで ベンツ本社敷地内にあり、無料で見学できたが、
W杯開催にあわせ、本社横に大きなビルを建設。そこに転居することになった。
そして、いよいよ 5/20 新規オープンする。
ワールドカップ3位決定戦が開催されるサッカースタジアムの近くにある。
【Mercedes-Benz Museum】
Mercedesstrasse 137
70322 Stuttgart
Tel.: +49 (711) 17 2 25 78
www.mercedes-benz.com/museum
最寄駅 Sー1、Gottlieb-Daimler-Stadion
徒歩5?10分ぐらい
火?日 09:00?17:00 (祝日も開館)
月 定休 (ただしW杯期間中はオープン)
日本語オーディオガイド貸し出しあり
入場料 8ユーロ
皆様の夢はなんですか?
どんな小さな事でもその夢が、どんな形であれ後世につながっていくとしたら
こんな素敵なことはきっとないと思う。、、
別に後世につながらなくても、
夢をもって、夢に向かって努力していく姿があれば、
いつの時代も素敵なことだと、あらためて思う、、、。
いろいろな方に、たくさんの方に、興味がなくても
旅を通じて、ドイツをはじめいろいろな国で場所で
知らない世界を体験してもらうことー。
世界が広がるお手伝いができることー。
それが私の昔からのささやかな夢。