2008-01-01

大晦日と元旦

年越しそばも、紅白もない大晦日
年賀状も、お雑煮も、初詣もないお正月
そんな年末年始を迎えるのはもう何年目になるだろう。

日本から離れた遠い地で仕事をする事も
生活する事も自分で決めたことだし
こちらの生活にもすっかり慣れ、不自由は普段
あまり感じないけれど
この年末年始だけは、
毎年とても日本が恋しくなってしまう。

こちらはクリスマスを迎える前の12月からクリスマスまでは
1年の最大行事を控え
人々の心もどことなく踊り、クリスマスを無事迎える安堵感に
つつまれながら、町も活気づく。
でもクリスマスが終ると、普通の日常にあっというまに
もどってしまう。

ドイツでの年末年始はどの様ですか?
よく質問を受ける。

大掃除をあえて年末にする習慣もなく、
その年の出来事をあれこれ思い出すこともなく
普通に時が過ぎていくような気がする。
大晦日は、昼または夕方までお店が開いており
夜は家族で過ごしたり、友達同士で集まったり、
飲んで踊ってにぎやかに年越をする。
テレビでは1年を振り返った特集も組まれるが
パーティーモードの曲を流す番組が多い。
その年のヒット曲より、
単にノリのある曲で
毎年同じような曲が流れているような気がする。
家庭では、それぞれ風習があるのかもしれないが
我が家ではワインにジュースや果物をまぜた飲物を
飲みながら、談笑しながら年を越す。
ゼクトと呼ばれるスパークリングワインもよく飲まれている。

カウントダウンとともに、あらためて乾杯
外では各個人が事前に購入した花火をあげ、
(都市では市も花火をあげる)
爆竹を鳴らし、新年をお祝いする。
騒音に敏感なドイツで唯一 騒音が認められている日。
クリスマスの静けさがまるで遠い日のように
大騒ぎをして、新しい年を迎えるのである。
元旦はその疲れもでて
ぼっと過ごす、、1日ぼっと。
町は、花火や爆竹の残骸が、、

20代は、今思えば本当に若かった。
日本にいたけれど、お正月といえば
バイトにあけくれたり、
友達と飲みにでかけたり
温泉旅行やスキーにでかけたり、
仕事で添乗にでかけたり
お正月に家にいないことが、かっこいいような気がして
出歩いていた。
親にはずいぶん寂しい思いをさせてしまった。
もっと日本でお正月を楽しんでおくべきだったと
今、とっても後悔している。
やっぱり日本の大晦日やお正月の習慣は
貴重で守られていくべきものだと
思うから、、

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日本はもう年が明けましたね。
新年明けましておめでとうございます。
2008年も皆様にとりまして
素晴らしい1年となられますよう願っております。
よろしくお願い申し上げます。


続きがあります
authornakajima  linkLink  comment9 
categoryドイツ便り  time00:31