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2005-09-21

最近よく聞くエコツアーって?

エコ○○、エコ△△…。こんな感じでエコがつくモノが巷にはたくさんある。(←このブログもそうだけど)さて、その中身はともかくとして、社会の環境に対する意識の変化が反映されていることなんだろう。ご多分に漏れず我らが旅行業界でもエコツアーなる旅行がたくさん企画されていて、参加した方、参加予定している方もきっと多いことだろう。そこでこのブログもエコトラベラーと名乗っているからには丁度良い機会なので、エコツーリズムのことについてすこし考えてみたいと思います。どうぞ暇な方、興味のある方は先をお読みください。
                    
                    
①まずは生い立ちから
 ~団体旅行(マスツーリズム)からエコツーリズムへ~
10年くらい前まで観光旅行の中心といえば団体旅行だったに違いない。僕もよく何台ものバスを連ね、時間に追われながら観光地を周ったものだ。実はこの団体旅行にもちゃんと歴史があって、19世紀の後半、ヨーロッパで列車をチャーターし団体参拝団の募集をしたことから旅行業としての団体旅行がはじまった。こうして始まった団体参拝は団体観光旅行へと移っていき、最近までこの傾向は続いていた。ところが団体観光は経済にとても大きな利益をもたらすものの、旅先の自然環境や伝統文化に対してはいろいろな悪影響をもたらしている事実も指摘されてきた。そんな中、観光資源となりうるこれらの自然や伝統文化を保護しながら観光によって地域社会に利益をもたらすエコツーリズムという新しい旅の形が叫ばれるようになった。1980年ころだ。



②エコツーリズムってなんだろう?
エコツーリズムてなあに?。実はその解釈はさまざまで一本化されていなのが現状だけど、共通して言えるのが、『訪問地の自然環境・文化にできるだけ悪影響を与えない、持続可能な保全と地域社会の健全な発展に貢献する』という要素を含むツアーであるといえるようだ。
日本でエコツアーというとトレッキングツアーを思い浮かべる人はきっと多いはずだ。実際旅行会社の店頭で見かけるエコツアーパンフの中身は殆どがトレッキングツアーだったりする。このようなトレッキングや野生の動植物観察を主とするツアーはネイチャーベーストツーリズムと言って、正確にいえばエコツーリズムとは少々異なるツアーで、その他にもカヌーやラフティング、登山などの体験を目的とするアドベンチャーツーリズム、旅先の伝統文化を体験するカルチュラルツーリズム、農業体験などのグリーンツーリズムなど目的によりそのツーリズムの形態は様々なようだ。最近はこうした目的の為に旅行をする人がとても増えてきていて、日本旅行業協会(JATA)では次の要素が含まれていればこれらのツーリズムもエコツーリズムであると柔軟に解釈している。
① 旅行者の教育
② 絶滅に瀕した動植物の保護
③ 文化・歴史的環境保全への貢献
④ 専門ガイドの利用
⑤ 地元社会の利益
⑥ ゴミの削減と最小限のインパクト
ま~こういうことは、わざわざ旅に出なくとも日常の生活で十分取り組めることなのだが、ようするに旅を楽しみながらも、もっと責任ある観光をしようということなのだろう。  ~つづく

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