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2005-05-16

海の森 ~マングローブ ~

東南アジアや沖縄のリゾートを訪れた方なら一度は、根が何本もついているタコ足のようなヘンテコな植物を見たこはないだろうか?沖縄であればヤエヤマヒルギと呼ばれるマングローブの仲間だ。一口にマングローブと言っても固有の植物を指すのではなく、熱帯から亜熱帯の真水と海水が混ざり合う汽水域に自生している植物の総称で、その種類は何と100種類以上もあるようだ。僕は沖縄や東南アジアに旅行すると必ずマングローブの森に行く。最近は観光船などでも手軽に行くことが出来るようだが、僕の場合はカヌーでゆっくりと巡るのが好きで、海外であれば地元の漁師さんのカヌーを借りて一緒に回ってみる。人とマングローブ林の関わりなどいろいろ教えてもらえて、人間も自然の生態系の一部なんだな~とつくづく思うことがあった。僕がよく行くセブ島の田舎では今でも薪に利用したり、カニや魚などを取る大切な場であり、土砂の流出を防ぐ役割もあるから珊瑚にとってもありがたいわけで、綺麗な海を保つのにも役立っているようだ。そういえば、昨年末のインド洋大津波の時には、マングローブ林に守られていた集落の被害が殆ど無かったことが当時のニュースで大きく報道されていた。これらはほんの一例に過ぎないのだろうけど、陸と海、人と自然の懸け橋になっているマングローブ。『海の森』といわれる所以であろう。
国内では西表をはじめ、沖縄本島や鹿児島(奄美大島)でも手軽にマングローブカヌーツアーに参加することが可能なので、機会があったらぜひ体験してみてはどうだろう。

セブ島北部のマングローブ林(マヤプシキ)で、友人のジェリー。
authorhosoya  linkLink  comment0 
categoryひとり言  time13:22

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