2010-08-03

2010年夏休み 北イタリア7泊8日の旅

イギリスの冬は、とっても暗く長い。2月頃になると、心は、夏休みのことで、いっぱいになる。そうして、どうにか春まで、持ちこたえるのだ。そんなわけで、航空券を買ったのは、2月のこと。ブリストル空港、トレビソ空港間の夜行便往復チケット。超激安航空会社RYANAIRで、お一人様約50ポンド(8000円程度)。安値に負け、北イタリアへ行くことになった。本当は、今年こそ、ポルトガルに行きたかったのにー。

トレビソは、ベニスまで、鉄道で約40分のところにある運河と芸術の街。そして、ドロミテに行くのに便利な空港だ。北イタリアに行くたびに、ドロミテに行ってみたいと思っていた私だったけど、Cortina d'Ampezzoの滞在費がけっこう高いのと、レンタカーが必須のようで、断念。私たちのイタリアの旅は、なぜか、いつも、公共機関利用なのである。とほほ。

夜行便で、トレビソ(ベニス)というマイナーな空港に到着。遅いので、さすがに、タクシーで、ホテルへ。トレビソなのに、ホテル「ボロネーゼ」に宿泊。ホームページが、素敵だったので、選択。木の香りがする回廊を50メートルくらい歩き、レセプションへ。部屋は、かなり広く、バスルームも、シングルルームくらいの大きさ。洗面器は、2つある。二人で同時に、歯が磨けるよね。でもなぜか、シャワーのみ。こんなに広いのに、、、。朝食は、コールドブレックファーストだったが、種類が豊富だったので、合格!

朝食を食べ、ベニスに行く。公共機関利用なので、タバコ屋さんで、チケットを買って、バスで、ローマ広場まで。この手間が結構面白い、、、のさ(強がり)。右か左か方面を確認して、バス停で、灼熱の太陽の中、10分待つ。あんちゃんは、すでに汗だく。バス内も、弱冷房なのか、蒸し風呂状態。そして、全てのバス停で、人が乗り込んでくる。ベニスに着くことには、もう、満員。バスから降りても、超満員のベニス。ちょこっと歩いて疲れてしまい、郊外に非難することにする。ベニスは、数年前に、大体観光したので、もう良いのだ。

ブレンタ川に沿った道を走るバスにのり、Villa Pisaniに行く。本当は、川下りをしたかったけど、予算不足のためバスで行く。バスも、ばっちり、川を沿って走るので、川沿いに建つVilla群を車窓から、けっこう、眺めることができた。Villa Pisaniは、ものすごい広大。ベルサイユ宮殿の1/4くらいはありそうだ。バス停から、入り口までも、灼熱の中、15分くらい塀沿いを歩く。庭の中央に運河があるVilla Pisaniは、まるで蜃気楼のように見えた。喉が乾いて、朦朧として、チケット売り場へ。そこで、水を買って、一命を取り留めた。お屋敷内は、大きな窓を風が抜けて、心地良かった。広い空間に、美術品にフレスコ画。オアシスだ。

生き返った私たちは、お庭散策。勇気を出して、再び、灼熱の世界へ。運河を愛で、いい気分で、散策すること数分。labirinto(生垣でできた迷路)に遭遇。イギリスのお屋敷にも、度々あって、けっこう、楽しめる。入り口に、スタッフが、暇そうに、3人立っていた。必要なのかなぁー、このスタッフ!?この迷路、お屋敷同様広大だった!!さんざん、歩いた挙句、行き止まりの連続。水も持たずに、迷路に立ち入ってしまったことに大後悔。もはや、入り口も、ゴールも、出口も分からない、、、。私は、恐怖におののき、ゴールを目指すのを止め、出口を探すことに。そうすると、さっき、暇そうに立っていたスタッフが、ゴールの塔に居るではないか!!上から、行き先を叫んでくれた。でも、イタリア語、、、。身振り手振りの通りに歩くが、スタッフの下には、たどり着けず、、、。でも、偶然、出口を発見。私は、迷路から救われ、木陰で、しばし、放心状態。あんちゃんは、いったいどうしたのかな、、、。15分くらい経ったころ、あんちゃんは、嬉しそうに、スタッフと塔に立っていた。おめでとう、君はすごいよ!!ちょっと、あんちゃんを尊敬。後で感想を聞くと、出口を探し、彷徨っていたら、偶然ゴールを発見したとのこと。スタッフの助言は、やはり、役に立っていなかったようである。でも、この迷路に、3人のスタッフを配置するとは、きっと、危険な迷路に違いない。ヘリコプターが待機していても良いくらい、危険な迷路だった。恐ろしいお屋敷だ。

またしても、朦朧として、チケット売り場で、水を買い、一命を取り留めた後、お屋敷見学終了。バスに乗り、ベニスに戻る。

もう、夕方になっており、涼しくなってきたので、ベニスをそぞろ歩き。迷路のような細い道を、リアルト橋とサンマルコ広場を目指して適当に歩いた後、Vaporettiに乗って、バス停に戻った。Vaporettiは、とっても気持ち良く、激しい一日の疲れを癒してくれ、一息つくことができた。

帰りのバスでは、お互い熟睡。ホテル前で下車できたのは、奇跡。

バス停の近くにあった、Pizzeriaに入り、夕食。なんと、マルガリータが3ユーロ!!さすが、郊外は、安いね。お味も、合格。とっても、幸せである。

ホテルに戻り、ロビーで、サービスのコーヒーを飲む。ちょっとベニスには遠いけど、静かだし、割安だし、良いホテルだ。ゆっくり休むことができた。
categoryシートンでの生活  time02:18  authorsaruta 

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