2020-02-04

ラタム航空のワンワールド脱退は5月1日

かねてから発表されていたラタム航空のワンワールド脱退が
2020年5月1日と決定されました。

ラタム航空は南米最大のネットワークを持つ航空会社で、
航空連合・ワンワールドに加盟しています。
航空連合とは簡単に言えば、いくつもの航空会社がチームを組んで協業する仕組みです。

世界には3つの航空連合があります。
アメリカン航空やJALなどが加盟するワンワールド、
ユナイテッドやANAなどのスターアライアンス、
そしてデルタ航空などのスカイチームです。
このうち、ラタム航空を擁するワンワールドは、
最も南米に強い連合と言われてきました。

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Rafael Luiz Canossa [CC BY-SA]

ところが2019年9月、デルタ航空が突然にラタム航空との提携を発表、
あわせて、ラタム航空のワンワールド脱退も明らかにされました。
脱退時期の詳細が示されず、
一時は2020年10月1日という情報も流れましたが、
この度、2020年5月1日と正式に発表されました。
4月30日がラタム航空のワンワールド加盟社としての最終日になります。

ここで、南米旅行者の立場で、5月1日以降に何が変わるのか、
または変わらないのか、わかる範囲で見ていきたいと思います。

●ラタム航空便の運航

ラタム航空の運航は、今と変わらず継続されます。
既にお持ちの予約や航空券も、もちろんそのまま有効です。

●JALマイレージバンクでのラタム航空便の取り扱い

JALの案内によると、ラタム航空ご搭乗でのマイル積算は引き続き可能。
ラタム航空を含むワンワールド特典航空券の新規予約受付は、
4月30日をもって終了とのことです。
詳しくはリンク先をご覧ください。

●ラタム航空と他社の共同運航便

ラタム航空はワンワールド脱退後も、
JALなど個別に提携している各社との関係は維持するとされています。
例えば、JALとラタム航空の共同運航便は継続されるようです。
ただ、ラタム航空とアメリカン航空との共同運航便は継続されず、
既に終了しています。

●ワンワールド世界一周航空券でのラタム航空利用

ワンワールドの公式発表によれば、
ワンワールド世界一周航空券の一部として予約されたラタム航空便は
4月30日以前に航空券を発券した場合は、5月以降も予約は有効なようです。
南米を目指す世界一周旅行者にとっては、ひとまずは朗報ですが、
今後の発表に引き続き要注意です。

●ニューヨークJFK空港でのターミナル移転

ニューヨークJFK空港では2月から、ラタム航空は従来のターミナル8から、
デルタ航空と同じターミナル4へ移転します。
デルタとの乗り継ぎを強化する形です。

その他、詳しいことは、ワンワールド公式発表に本件に関するFAQがあります。(英語)

いよいよ現実味を帯びてきた、ラタムのワンワールド脱退。
南米の空の勢力図がどう変わっていくのか、今後の動きにも引き続き注目です。
categoryGeneral  time03:45  authorbwt00016 

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