2020-01-23

ペリトモレノ氷河の次の大崩落は?

アルゼンチンのパタゴニアにあるペリトモレノ氷河は、
寒さが和らぐ夏(12~2月頃)が、観光シーズンです。
気になるのは、次の氷河の大崩落はいつあるのかです。

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ペリトモレノ氷河は何年かおきに、大きな崩落を繰り返しています。
氷河は常に成長しています。
ペリトモレノ氷河はアルヘンティーノ湖に面していますが、
この湖は幅が狭いです。
氷河が成長して迫り出してくると、
湖を横切って対岸まで達し、湖をせき止めてしまいます。
いわば、天然の氷のダムが湖を二分してしまうわけです。
やがて、このダムの両側で水位差ができると、水圧で氷に穴が開いてトンネル状になり、
穴が大きくなって最後には崩れます。
これが氷河の大崩落です。

このサイクルは数年おきに繰り返されており、
前回は2018年3月、その前は2016年3月でした。
ちなみにその前は2012年3月に起こっています。
直近の3回はたまたま、いずれも3月だったのですが、
冬の7月に起こったこともあります。

前々回、2016年3月の大崩落を動画でご覧ください。



前回2018年の大崩落は深夜に起こり、
国立公園の開園時間外で無人だったため、
誰も目撃者がいませんでした。
かつては、大崩落は4~5年おきくらいと言われていたのですが、
気候変動の影響なのか、
最近はサイクルが短くなっている感もあります。

一度は生で見てみたい大崩落。
2016年、2018年と来ていますので、
単純に考えると次は今年2020年か?とも思えますが、
こればかりは自然現象ですので、いつ起こるかは誰にもわかりません。

大崩落は運次第だとしても、小さな氷の塊(といっても大きい)が落ちる
小さな崩落は、毎日起こっています。
これを見るのも意外と難しく、ふと目をそらした瞬間に落ちたりするのですが、
現地にお越しの際は、ぜひ目を凝らして、よく観察してみてください。
categoryGeneral  time07:16  authorbwt00016 

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