2005-11-30

トリートメント!その前に…

少しずつ、セラピストとしての自分の目指す方向が見えてきたこの頃。

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ハーブボール他、アロマトリートメントやリンパドレナージュなど、広く日本で紹介されているセラピーやトリートメント全般に対する「付き合い方」について少し触れてみたいと思います。………………………◆…………………… ……………◆……………………………………………

◆◇◆補完療法◆◇◆
長い時間をかけてそれぞれの土地で根付いてきた様々な民間療法には、確かに素晴らしいものがたくさんあり、所謂「不定愁訴」と呼ばれるグレーゾーンにおいては、体質の改善や状態の改善に役立つものもありますが、その反面、個人差があるのも否めません。
「診断」や「治療」は医師のみが行える行為なので、日本においてこれらセラピーとして紹介されているものは、あくまでも「補完」の域内であることを心に留めておいてくださいね。


◆◇◆好転反応◆◇◆
健康や美を維持するため、身体の中にある様々な不要物を排出する目的で行うトリートメント。施術後、その「不要物」が排出されるまでの間、個人差はあるものの一時的に状態が悪くなったような反応の出ることがありますが、それを「好転反応」と呼びます。

例えば、身体がだるくなる、熱っぽくなる、尿の色が濃くなる、また臭いがきつくなる、静脈が浮き出る、などの状態を指しますが、そのほとんどは老廃物が体外へ排出されるまでの一過性のものですので心配には及びませんが、トリートメント後しばらくは、ゆったり過ごされることをオススメします。

また、円滑な毒素排出のために、トリートメント前後の充分な水分補給もお忘れなく。


◆◇◆禁忌◆◇◆
どんなトリートメントでも「してはいけない時」があります。

発熱時や感染症にかかっている時、食後すぐ、など…。
また、肩の凝りをとるためとは言え、高血圧の方にいきなり肩から施術を始めると、血行が良くなりすぎて循環器に負担をかけてしまうこともありますし、
精油によっては、例えば妊婦の方にはそぐわない効果を発揮してしまうものもありますので、必ず、自分の身体にマイナスに働くことのないよう、施術者に確認するか、参考とする本などできちんと確かめてくださいね。


◆◇◆皮膚刺激と皮膚感作◆◇◆
精油などを肌に直接塗布した際、かゆみや炎症、湿疹などの反応がすぐに出てくる状態を「皮膚刺激」と呼びます。
これは、刺激となる物質との接触によっておこる単純な反応で、刺激の少ない石鹸などですぐに洗い流し、植物油で肌に残った刺激物質を希釈すると良いでしょう。

皮膚のアレルギー反応の一種で、通常「発疹」として現れますが、他の人は問題ないのに自分だけアレルギー反応を引き起こしたり、これまで全く問題なく使っていた精油などが、ある時を境に強烈な炎症作用を引き起こすアレルゲン(アレルギーを引き起こす成分)に変わるなどの現象を「皮膚感作」と呼びます。
どの成分がアレルギーを引き起こしているのか、また、引き起こすのかは個人差があり、特定も困難なので、アレルギー性疾患をお持ちの方や肌の弱い方は注意が必要です。


◆◇◆遠心性と求心性◆◇◆
自分でマッサージをする際、どっちの方向に向かってすればいいの?
と不思議に思ったことはありませんか?

その基点となるのが心臓で、心臓から見て末端、外側に向かって行うのが「遠心性」、心臓に向かって行うのが「求心性」となります。

大まかに言うと、「遠心性」の施術は心臓から送り出した血液の流れを助ける作用があり、「求心性」の施術には心臓に戻る血液の流れを助ける作用があるのですが、老廃物の排出、血行促進など、自分で戻す力が減退している時には「求心性」の方向の方がより効果的と言え、足先から心臓に向かって始め、指先から心臓方向へ、そして頭部から心臓方向へ、と言う流れが、身体にも負担が少ないと言われています。
category旅するセラピスト  time14:45  authoratsumi 

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