2024-03-20
吉野山の桜 開花予想と見どころ 2024年版
2024年は吉野山が世界遺産に登録されて20周年。
日本屈指の桜の名所で、例年多くの人で賑わいますが、
記念すべき年の今年は盛り上がりもより一層。
そこで吉野山の桜の開花予想と見どころを紹介します。
吉野山と桜
吉野山ではシロヤマザクラを中心に約3万本といわれる桜が鮮やかに咲き誇ります。
吉野山の桜の起源は約1300年前に遡ります。修験道の開祖、役行者が山上ヶ岳に深く分け入って修行を重ねた結果、蔵王権現を感得して、桜の木に自ら刻んだと伝えられています。このことから桜の木は「ご神木」とされるようになりました。
吉野山は麓側から下千本、中千本、上千本、奥千本の4つのエリアに分かれています。標高差もある為、下千本から桜は咲き始め、中、上、奥千本の順に開花していきます。約1か月にわたって、桜の花を楽しめます。
2024年 吉野山の桜 開花予想
【エリア別】吉野山 桜の見どころ紹介
下千本
吉野山の入り口にあたる下千本。
観光駐車場の近くにある下千本展望所や
お野立ち跡から見る桜がおすすめの観賞スポットです。
世界遺産・金峯山寺蔵王堂の前にある四本の桜は
四本桜(よもとのさくら)と呼ばれています。
また吉野山駅から金峯山寺へ向かう道の途中にある
寺の総門・黒門付近の坂は関屋坂と呼ばれ、
この付近に咲く桜を関屋の桜と呼びます。
吉野朝宮跡に咲く/font>御所桜も見どころです。
中千本
中千本の一番の桜の見どころは世界遺産・吉水神社から眺める一目千本。
中千本と上千本に咲き誇る桜の雄大なパノラマを見渡せるスポットです。
裏山に後醍醐天皇陵がある如意輪寺付近に咲き誇る塔尾(とうのお)の桜
、大海人皇子が奏でる琴の音色によって天女が舞い下りたという言い伝えがあり、
静御前が舞を舞ったとされる勝手神社の御所桜も見どころです。
上千本
天王橋から猿引坂にかけての左右にある桜並木は
まるで布を敷きつめたように桜の花が咲き誇ることから布引桜と呼ばれています。
吉水神社付近や参陵トンネルを抜けたところから見上げる桜は、
満開の桜花がまるで滝の一時にたぎり落ちるようにみえることから滝桜と呼ばれています。
特に吉野山を一望できる花矢倉展望台がおすすめの観賞スポット。
竹林院群芳園の池の畔にあり、天女が舞い降りるように
見えることからその名がついた天人桜、
桜本坊にある夢見の桜は、
寺の創建が壬申の乱の際に、のちの天武天皇となる大海人皇子が
天皇即位を予見させる桜の夢を見て、
戦に勝利した後、夢に現れた桜の木の傍に寺を建てたという伝説に由来しています。
奥千本
吉野山で最も奥に位置するエリア。
世界遺産・金峯神社には兄の源頼朝に追われた源義経が潜んだといわれる
「義経隠れ塔」があります。
世界遺産・水分神社から山道を10分ほど登っていくとある高城山展望台、
歌人西行が修行の為、滞在した西行庵周辺の桜がおすすめです。
金峯山寺 秘仏ご本尊特別御開帳
金峰山寺蔵王堂に安置されている本尊「金剛蔵王大権現三体」。
三尊は、釈迦如来、千手観世音菩薩、弥勒菩薩を本来のお姿とする仮のお姿で、
悪魔をはらう怒りの形相を現わされていますが、慈悲と寛容に満ちあふれたお姿と言われます。
三尊は、それぞれ過去、現在、未来の三世に渡って私たちを守ってくださる守護仏。
秘仏なので普段は見ることができないのですが、
2024年春も特別開帳が行われて、拝むことができます。
金峯山寺 花供会式
花供会式は正式には花供懺法会といい、
吉野山の桜を金峯山寺 の本尊・蔵王権現にお供えするという
春の吉野山が最も賑わう行事。毎年4月10日〜12日に行われます。
奴行列を先頭に金峯山の鬼、お稚児さん、山伏、僧侶、
そして行列の最後は管長猊下が乗られた大名籠と続く10万石の格式を持った行列が行われます。
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