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2007-09-27
Vol.16 マテーラ
SNAVフェリーを下船した後は、バーリ行きのプルマンに乗る為急いでナポリ駅まで行かなくてはならない。
やっと明るくなり始めたナポリの町。時間があれば王宮見学、と行きたいところだが、
事前に調べたバスの時間は7時30分。
観光している場合もなければ、歩いて駅まで行く時間もない。
フェリーの前には客をつかもうとするタクシー運転手が目を光らせている。
仕方ない、乗るか・・・。
交渉担当(夫)に値段を下げさせたが、時間もないので、今回はあまりねばらなかった。
ナポリ駅前のバスチケット売り場は以外とすぐ見つかった。
早速、バーリ行きのチケットを購入。
ちなみに、マテーラ行きは?と聞いてみたが、運行していないらしい。
そして、売り場のお兄さんは、バス停方向を指差し、
「あの工事中のフェンスの向こう側を進んでいくとバス停がある」と教えてくれた。
が、バス停は見当たらない。
バスの出発時間が近づいてくる。
仕方なく、もう一度キップ売り場のお兄さんの所に戻り、
再度案内してもらうと、また同じ説明。
私が英語を理解できてないのか?(たぶんそうだろう)
今度はさっきより前に進み、プルマン会社の社員らしき人を発見したので聞いてみた。
すると、もっとあっちだ!と100m先を指差していた。
ええ!あんな先なの?本当なの?もうプルマン来ちゃうぞ・・・。と思いながらも
言われたバス停へ言ってみると、小さく「Bari」と書いてある。
チケット売り場から歩く事約10分。遠すぎる…
時刻表では8時10分とあるが、なかなか来ない。
朝の通勤ラッシュで若干渋滞しているものの、
評判の悪いナポリの町、ジロジロ見られるだけでびびってしまう。
やっとプルマン到着。すでに乗っている人をみると、他にもバス停があったようだ。
荷物を積み込み出発。プルマンはナポリ市内を抜け、ヴェスヴィオ山を車窓から眺めながら内陸の山地へ進む。
途中、休憩が入った。
運転手のおじさんは朝ムスッとしていたが、朝食を取っている時はご機嫌だった。
私達も真似して朝食を取っていると、運転手のおじさんは、
そろそろ行くぞ!と目で合図してくれた。
アジア人は私達しかいなかったので、おじさんは気に掛けてくれていたのだ。
冷たい人かと思ったら、すっごくいい人だった。
1時間後、バーリに到着。おじさんに別れを告げ、バーリのAppulo Lucane線を探す。
国鉄BARI駅に隣接しているはずなのに、切符売り場が分からない。
でも地上2階の線路は見える。
薄暗い建物の奥へ行ってみると、ホームの矢印が!
横を見るとチケット売り場があった!これは分かりづらい。
やっとホームに着くと、ちょうど電車の出発時間だった。
1時間に1本しかない、ローカル線。
逃すと予定が狂ってしまうので何とか間に合ってほっとした。
だいぶ古びたローカル電車は、バーリの町を離れ、オリーブ畑の間を通っていく。
午前中にプルマンから見た風景とはまた違った光景だ。
マテーラまで電車で行くには、ちょっと不便な事もあって、あまり観光で行く人たちの姿を見かけない。
ガイドブックに載っている内容も乏しいのだ。
マテーラ駅に到着。マテーラと名のつく駅は他にもあり、間違えて下車すると1時間以上待たなくてはいけなくなる。
車掌に確認してから駅を出ると、そこは小さな駅があるだけ。
世界遺産はいったいどこにあるのか?
駅員さんに聞くと、インフォメーションに行けという指示が。
帰りの電車の時間をチェックしてからインフォメーションに向かう。
マテーラの公共インフォメーションの手前に、もう1つ個人で営んでいるインフォメーションがある。
気付かず入ってしまう人は多いと思う。がらんとした部屋に机が1つ、イタリア人が2人。
パンフレットも特になく、怪しい。
地図で見るインフォメーションとはちょっと違うので、聞いてみると公共のインフォメーションはもうちょっと奥にあるらいしい。
危うく、地図を有料で買ってしまうところだった。
公共のインフォメーションはたくさん資料があり、対応してくれた人もとても親切。
帰りはマテーラ→バーリ→アルベロベッロを電車で移動する予定だったが、
車で1時間くらいでいけるという事は知っていたので、バスがあるか?
聞いてみると、近くの旅行会社を紹介してくれた。
早速、マテーラからアルベロベッロへ行くバスの確認。
車を1台チャーターすればいけると言われたが、ものすごい金額を言ってきたので、
諦め、面倒だが、バーリまで1時間、バーリから1時間かけてアルベロベッロに向かう事にした。
さて、本日の目的、マテーラの世界遺産。
山間の洞窟を住居にしたこの街は、メインの広場から町を一望する事ができる。
ヴィットリオ・ヴェネト広場
市内を歩く前に、腹ごしらえしようと、探したが、思ったほどお店がない。
途中、日本人ツアーの方々が出てきたお店をのぞいてみたが、
なんとなく、心惹かれるものはなく、ぶらぶらしていると、
教会前広場に外でランチしている集団を発見!
ここはどうだろう?と覗いて見ると、定員の雰囲気のよさと美味しそうなにおいにつられ、思わず入ってしまう。
メニューはイタリア語。でも日本人でも分かる範囲のメニューだったので、
とりあえず頼んでみる。
ものすごく美味しそうな臭いとともにやってきたパスタとピザ。
やっと美味しいイタリア料理に出会えた瞬間だった。
「パスタ」と注文すると、ショートパスタが出てくるとは知らなかったが、
ボロネーゼの味は格別。ピザはもう最高だった。
【Il Boccone del Musicista】
Piazza Sedile 75100 Matera
Tel:0835 332881
気分も良くなったところで、市内観光に出た。
すると、怪しい雲行き。
少し足速に歩き、地図にあるサンフランチェスコ・ダッシジ教会を目指す。
が、若干分かりにくい地図に手惑い、中心から離れてしまった。
通りがかりの親子に案内してもらい、やっと街の下に行く事ができた。
荷物をも引きながらの移動はしんどい。
1つずつ教会を見るには、でこぼこの坂を登り、下り。
しまいには雨が降ってきてしまった。
教会で雨宿りしながら、6つあるうち4つまで見た後、雷が!
とても、動ける状態ではない。
しかも、帰りの電車の時間まであと1時間を切っている。
駅までの道は覚えているが、坂道を下り、そしてまた登らなくてはいけない。
止みそうにない雨を見て、結局、駅まで戻る事にした。
もちろん、傘など売ってはいない。
小雨になり、雷もおさまり出した頃、駅に到着した。
雲行きがあやしいマテーラの風景
もう少し、ゆっくり見るべきだったマテーラの世界遺産。
お土産を買い忘れ、電車の中でひたすら後悔する私であった。
やっと明るくなり始めたナポリの町。時間があれば王宮見学、と行きたいところだが、
事前に調べたバスの時間は7時30分。
観光している場合もなければ、歩いて駅まで行く時間もない。
フェリーの前には客をつかもうとするタクシー運転手が目を光らせている。
仕方ない、乗るか・・・。
交渉担当(夫)に値段を下げさせたが、時間もないので、今回はあまりねばらなかった。
ナポリ駅前のバスチケット売り場は以外とすぐ見つかった。
早速、バーリ行きのチケットを購入。
ちなみに、マテーラ行きは?と聞いてみたが、運行していないらしい。
そして、売り場のお兄さんは、バス停方向を指差し、
「あの工事中のフェンスの向こう側を進んでいくとバス停がある」と教えてくれた。
が、バス停は見当たらない。
バスの出発時間が近づいてくる。
仕方なく、もう一度キップ売り場のお兄さんの所に戻り、
再度案内してもらうと、また同じ説明。
私が英語を理解できてないのか?(たぶんそうだろう)
今度はさっきより前に進み、プルマン会社の社員らしき人を発見したので聞いてみた。
すると、もっとあっちだ!と100m先を指差していた。
ええ!あんな先なの?本当なの?もうプルマン来ちゃうぞ・・・。と思いながらも
言われたバス停へ言ってみると、小さく「Bari」と書いてある。
チケット売り場から歩く事約10分。遠すぎる…
時刻表では8時10分とあるが、なかなか来ない。
朝の通勤ラッシュで若干渋滞しているものの、
評判の悪いナポリの町、ジロジロ見られるだけでびびってしまう。
やっとプルマン到着。すでに乗っている人をみると、他にもバス停があったようだ。
荷物を積み込み出発。プルマンはナポリ市内を抜け、ヴェスヴィオ山を車窓から眺めながら内陸の山地へ進む。
途中、休憩が入った。
運転手のおじさんは朝ムスッとしていたが、朝食を取っている時はご機嫌だった。
私達も真似して朝食を取っていると、運転手のおじさんは、
そろそろ行くぞ!と目で合図してくれた。
アジア人は私達しかいなかったので、おじさんは気に掛けてくれていたのだ。
冷たい人かと思ったら、すっごくいい人だった。
1時間後、バーリに到着。おじさんに別れを告げ、バーリのAppulo Lucane線を探す。
国鉄BARI駅に隣接しているはずなのに、切符売り場が分からない。
でも地上2階の線路は見える。
薄暗い建物の奥へ行ってみると、ホームの矢印が!
横を見るとチケット売り場があった!これは分かりづらい。
やっとホームに着くと、ちょうど電車の出発時間だった。
1時間に1本しかない、ローカル線。
逃すと予定が狂ってしまうので何とか間に合ってほっとした。
だいぶ古びたローカル電車は、バーリの町を離れ、オリーブ畑の間を通っていく。
午前中にプルマンから見た風景とはまた違った光景だ。
マテーラまで電車で行くには、ちょっと不便な事もあって、あまり観光で行く人たちの姿を見かけない。
ガイドブックに載っている内容も乏しいのだ。
マテーラ駅に到着。マテーラと名のつく駅は他にもあり、間違えて下車すると1時間以上待たなくてはいけなくなる。
車掌に確認してから駅を出ると、そこは小さな駅があるだけ。
世界遺産はいったいどこにあるのか?
駅員さんに聞くと、インフォメーションに行けという指示が。
帰りの電車の時間をチェックしてからインフォメーションに向かう。
マテーラの公共インフォメーションの手前に、もう1つ個人で営んでいるインフォメーションがある。
気付かず入ってしまう人は多いと思う。がらんとした部屋に机が1つ、イタリア人が2人。
パンフレットも特になく、怪しい。
地図で見るインフォメーションとはちょっと違うので、聞いてみると公共のインフォメーションはもうちょっと奥にあるらいしい。
危うく、地図を有料で買ってしまうところだった。
公共のインフォメーションはたくさん資料があり、対応してくれた人もとても親切。
帰りはマテーラ→バーリ→アルベロベッロを電車で移動する予定だったが、
車で1時間くらいでいけるという事は知っていたので、バスがあるか?
聞いてみると、近くの旅行会社を紹介してくれた。
早速、マテーラからアルベロベッロへ行くバスの確認。
車を1台チャーターすればいけると言われたが、ものすごい金額を言ってきたので、
諦め、面倒だが、バーリまで1時間、バーリから1時間かけてアルベロベッロに向かう事にした。
さて、本日の目的、マテーラの世界遺産。
山間の洞窟を住居にしたこの街は、メインの広場から町を一望する事ができる。
ヴィットリオ・ヴェネト広場
市内を歩く前に、腹ごしらえしようと、探したが、思ったほどお店がない。
途中、日本人ツアーの方々が出てきたお店をのぞいてみたが、
なんとなく、心惹かれるものはなく、ぶらぶらしていると、
教会前広場に外でランチしている集団を発見!
ここはどうだろう?と覗いて見ると、定員の雰囲気のよさと美味しそうなにおいにつられ、思わず入ってしまう。
メニューはイタリア語。でも日本人でも分かる範囲のメニューだったので、
とりあえず頼んでみる。
ものすごく美味しそうな臭いとともにやってきたパスタとピザ。
やっと美味しいイタリア料理に出会えた瞬間だった。
「パスタ」と注文すると、ショートパスタが出てくるとは知らなかったが、
ボロネーゼの味は格別。ピザはもう最高だった。
【Il Boccone del Musicista】
Piazza Sedile 75100 Matera
Tel:0835 332881
気分も良くなったところで、市内観光に出た。
すると、怪しい雲行き。
少し足速に歩き、地図にあるサンフランチェスコ・ダッシジ教会を目指す。
が、若干分かりにくい地図に手惑い、中心から離れてしまった。
通りがかりの親子に案内してもらい、やっと街の下に行く事ができた。
荷物をも引きながらの移動はしんどい。
1つずつ教会を見るには、でこぼこの坂を登り、下り。
しまいには雨が降ってきてしまった。
教会で雨宿りしながら、6つあるうち4つまで見た後、雷が!
とても、動ける状態ではない。
しかも、帰りの電車の時間まであと1時間を切っている。
駅までの道は覚えているが、坂道を下り、そしてまた登らなくてはいけない。
止みそうにない雨を見て、結局、駅まで戻る事にした。
もちろん、傘など売ってはいない。
小雨になり、雷もおさまり出した頃、駅に到着した。
雲行きがあやしいマテーラの風景
もう少し、ゆっくり見るべきだったマテーラの世界遺産。
お土産を買い忘れ、電車の中でひたすら後悔する私であった。
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mitamura
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