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2019-12-20

南米の水事情

いきなり個人的な話で恐縮ですが、
この記事を書いている今、アスンシオンの自宅アパートでは断水しています。
水道会社の主要なポンプがメンテナンスのため止まり、首都一帯の広い範囲で断水しているのです。
解消には3日間以上かかると報じられており、この夏の最中に勘弁してほしいところです。
アパートには水のタンクがあり、少々の断水であれば影響はないのですが、
断水が長期のため、タンクの水が底をついたようです。
幸い、階下には水が来ている蛇口があるので、
ひとまず、そこから水を得てやりくりしている状態です。
いつも蛇口を捻れば水が出るのが当たり前の生活ですが、突然使えなくなると、焦りますね。

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アスンシオンの水源 パラグアイ川

たまにお客様から、南米の水道水は大丈夫かという質問を受けるのですが、
基本的に水道水は飲用にせず、歯磨きやうがいに使う程度をお勧めしています。
ペットボトル入りのミネラル水がどこでも手に入りますから、
飲用はミネラル水が無難です。
市販のミネラル水は日本と同じ軟水が主流で、
ミネラル水で体調を崩したという話は、今まで聞いたことがありません。
水はCon Gas(炭酸ガス入り)とSin Gas(ガスなし)があります。

余談ですが、水に限らず、南米のペットボトル飲料はふたがやたらと固く、
ボトルによっては、女性は一人で開けられなかったりします。
(大げさではなく本当です)
その点、日本のペットボトルのふたは、絶妙な固さ加減で感心します。

ただ場所によっては、水道水の水質がよいところもあります。
パタゴニアの田舎町では、水道水が全然普通においしく飲めました。
なにしろ、アンデス山脈から流れ出る清流が町の近くを流れ、
水を汚す都市や工場もなく、その水が家庭に供給されているのですから、
まるでミネラル水が蛇口からそのまま出てくるようなものです。
素晴らしい環境ですが、こういう場所は例外です。

きれいな水がふんだんにある地域がある一方で、
雨が少なく、水が貴重な地域もあります。
パラグアイのチャコ地方のドイツ系住民の町では、雨水を集めて
生活用水に再利用するシステムを見ました。
このあたりは大きな川もなく、水資源に乏しい地域です。
土地によって、水環境はさまざまです。

今回の断水で、水のありがたさと、普段の備えの大切さを思い知らされました。
これからは水の備蓄をしたいと思います。
authorbwt00016  linkLink  comment0 
categoryGeneral  time03:53

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