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2020-04-11

映画Tren Paraguay

映画Tren Paraguayは、かつてパラグアイで走っていた鉄道を、
それに関わった人たちの証言で描く、2011年のドキュメンタリー作品です。

パラグアイの鉄道は19世紀後半に南米で一早く開業し、
首都アスンシオンと国境の街エンカルナシオンを結びました。
かつては地上交通の主役でしたが、
やがて施設の老朽化や自動車交通の発展などにより斜陽化し、
ついにはその役目を終えました。

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かつて使われていた、薪で動く蒸気機関車

映画は、かつての沿線に残る駅舎などの面影と、
元関係者や利用客、住民の証言とを重ねて、
鉄道があった時代を振り返ります。
人々の口からは、かつての駅の賑わいや、
鉄道の登場によって変化した生活や思い出などが語られます。
取材手法はドキュメンタリーですが、映像は幻想的で、
過去と今が入り混じったような不思議な感覚です。
登場するのは典型的なパラグアイの田舎町ばかりで、
たぶん今でも、そう大きく変わっていないことでしょう。



たまたまテレビで何年かぶりに見たのですが、
当時を証言する人たちは、思っていたほど、
お年寄りばかりではありませんでした。
考えてみると、パラグアイで鉄道が現役だったのは
1990年代頃までらしいなので、
今の中高年以上の世代は当時を知っているはずです。
とはいえ、現代とは隔世の感があって、時の流れは速いと感じました。
authorbwt00016  linkLink  comment0 
categoryGeneral  time12:35

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