2020-02-29

日暈

今日の昼頃、仕事にいそしんでいると、
近所に住む友人からチャットが入りました。
空が変わったことになっているから見てみろと言われ、
テラスから空を見上げてみると、この通り。
太陽をぐるりと取り囲むように、見事な光の輪が出現していました。

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肉眼では太陽がまぶしすぎて、よく分かりませんでしたが、
画像で見ると、輪の部分は虹のような色になっています。

その後、SNSにはこの現象の画像が続々とアップされ、
ニュースサイトでも報じられました。
アスンシオン市内だけでなく、
パラグアイ国内の広い範囲で観察できたそうです。

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https://www.abc.com.py/nacionales/2020/02/28/halo-solar-resplandece-en-el-cielo-asunceno/

この現象は、好天で薄雲がかかっているときに
太陽光線が雲で屈折して発生するとのことで、
スペイン語ではHalo Solar、日本語では日暈(ひがさ、にちうん)と呼ぶそうです。
同じように、月の周りにも発生するとのことで、
そういえば、月が明るい夜にそれらしきものを見たことがあります。

そんなに珍しい現象というわけでもないのですが、
何かと不安なニュースが多い今日この頃、
素敵な自然のショーを見せてもらった気分です。
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categoryGeneral  time11:51

2020-02-28

タバコ

突然ですが、私は非喫煙者です。
生まれてこの方、タバコを吸ったことがなく、あの煙が苦手です。

南米では公共の場所は基本的に禁煙のため、
私のような人間にとっては、とても快適です。
レストラン、ショッピングモール、ホテル、カフェテリア、バスターミナルなどでは、
喫煙できるのは外のテラスなど一部に限られ、他は禁煙です。
中途半端な「分煙」ではなく、「禁煙」なので、
どこからともなく漂ってくる匂いに悩まされることがありません。

パラグアイの喫煙率は男女ともに日本よりも低いですが、
喫煙される方自体は、それなりにいて、
タバコが吸える場所では、喫煙者の方が集まります。
ただ、そういう場所にさえ近寄らなければ、
タバコの煙を吸わなくても済むというのは、ありがたいです。

前に、南米に住み始めて数年経ったころに、日本に一時帰国したときのことです。
昔に何度か行ったことのある喫茶店に入ったのですが、
他のお客さんのタバコの匂いが耐え難く、
「え、この店って、こんなんだったっけ?」となったことがあります。
そのお店は、分煙でも禁煙でもなく、自由にタバコが吸える店でした。
南米の環境に慣れてしまって、タバコに敏感になっていたのですね。

私には分からないのですが、喫煙者の方にとっては、長距離フライトは苦しいひとときのようです。
旅先で出会った喫煙者の方々が、日本‐南米の途中の乗継空港での喫煙所について、
真剣に情報を交換しあっているのを聞いて、
なるほど、喫煙者の方はそういう心配があるのかと、知らない世界を垣間見た思いでした。

ということで、非喫煙者の方にとっては南米は快適ですが、喫煙者の方はご注意いただければと思います。

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categoryGeneral  time06:33

2020-02-27

味覚

先日、スターフルーツのことを書きましたが、
再びスターフルーツを入手したので、
スターフルーツ+塩という、新たな食べ方に挑戦してみました!

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まずスターフルーツをいつものように星形に切ります。
そして塩をかけるのですが、適量が分からなかったので、
スイカに塩をかけるのをイメージして
指で一つまみし、全体に軽くまぶす感じにしてみました。

さて、その結果は・・・

スターフルーツのもともとの酸味に加えて、
以前にはなかった微妙な甘みが感じられ、
なんだかグレードアップした感じです!
これはハマりそうです。

発想としては、まさにスイカに少し塩をかけて
逆に甘みを際立たせるのと、まったく同じです。

食べているものは同じなのに、微量の塩を一緒に摂取することで、
逆に甘みを意識してしまう人間の味覚というのは、
本当に面白いですね。
人の感覚というのは、あまりあてにならないものだなと感じます。
でも、結果的に美味しければ、それでいいんです。

もしもスターフルーツを入手する機会がありましたら、
塩つきもお試しください。
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categoryGeneral  time07:12

2020-02-26

パラグアイ女性の日

2月24日はパラグアイ女性の日(Día de la Mujer Paraguaya)でした。
1867年のこの日、当時争われていた三国戦争の戦費調達のため、
女性有志が国に貴金属等を寄付する集会を開いたことに由来するとされています。
(寄付の形をとりつつ、実際には事実上の強制だったともいわれていますが)

三国戦争は、その当時に近代化を推し進めていたパラグアイが、
ブラジル、アルゼンチン、ウルグアイの3カ国を敵に回して戦った戦争です。
しかしパラグアイは大敗して成人男性の大半が戦死し、
首都も占領されるという悲惨な結果となりました。
残ったのは子供と老人と女性で、男性に対して女性が異常に多い状態になり、
「パラグアイで男が道を歩くと、女性が木から降ってくる」と言われたと
伝わっています。

そんなパラグアイの戦後を支えたのは強いパラグアイ女性で、
それを称えて「パラグアイ女性の日」が制定されています。
パラグアイ女性は2万グアラニー紙幣にもなっています。
この紙幣デザインは特定の女性ではなく、パラグアイ女性一般を表しています。

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今でもパラグアイ女性は働き者として知られ、
最近、成長が著しい製造業でも、女性は重要な労働力となっています。
男性よりも、よく働くといわれているくらいで、同じ男性としては肩身が狭いです。
いつの時代でも、いざとなれば女性が強いですね。
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categoryGeneral  time07:11

2020-02-22

カーニバル開幕

今日は2月21日金曜です。
この週末、いよいよ南米各地でカルナバル(カーニバル)が開幕します。
カーニバルとはもともと、カトリックで肉食が禁じられる四旬節
(復活祭=イースターの前の40日間)に先立って行われる祝祭が起源で、
日にちは毎年変動します。

カーニバルといえばブラジルのリオが世界的に有名ですが、
リオだけがカーニバルではありません。
ボリビアではオルーロのカーニバルが有名で、
ユネスコの世界無形文化遺産にも指定されています。
以前にご紹介しましたが、ここパラグアイでも
エンカルナシオンのカーニバルは有名です。
お隣アルゼンチンでは、
グアレグアイチュのカーニバルが国内最大で知られています。
他にも南米各地でそれぞれのカーニバルがあり、踊りのスタイルも違います。

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Carnaval_en_Encarnación
Dawson093 / CC BY-SA

カーニバルの時期には、水をかけたり、
水風船を投げつける習慣があります。
ここパラグアイでは最近は見ませんが、20~30年前くらいには、
見知らぬ通行人(通勤・通学中の人など)に
ベランダからバケツ一杯の水を浴びせかけるなどというひどいことが
普通に行われていたそうです。
今でも、カーニバル会場では泡のスプレーをかけあったりします。

華やかな南米のカーニバル、一度は見にお越しください!
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categoryGeneral  time10:12

2020-02-21

地球儀

私のデスクの横には地球儀があります。
以前から欲しくて憧れていたのですが、なかなか機会がなく、
3年前に日本へ一時帰国した際に、大阪の専門店の通販で購入しました。
直径30㎝で、ただ回転させるだけでなく、
回転軸を傾けることもできる、けっこう本格的な地球儀です。
こちらパラグアイでも探したのですが、小さかったり、
地球の表面の地図の質が雑だったりで
気に入るものが見つからず、日本で買って機内持ち込みで運んできました。

この地球儀、今まではただ眺めるだけで触ることがなく、
ほこりをかぶっていたのですが、
最近、手をかけて動かしてみることが増えています。
というのは、少し前から社内で世界一周旅行部門の仕事も担当するようになり、
世界一周航空券を使った旅行ルートを組むことが増えました。
いままで馴染みのなかった国の位置を確認するのに、
地球儀をぐるぐる回してみることが増えたのです。

国や都市の位置を調べるのはネットの地図も便利なのですが、
やはり地球儀で見ると位置関係が一目瞭然で、
世界一周もイメージしやすいです。
パソコンのGoogle Earthでもよいのですが、
やはり、実際に手で回して見られるのは
実物の地球儀ならではです。
南米は日本から見て地球の反対側にあるというのも、
地球儀ならよくわかります。

あまりじっくりと地球儀を眺める暇もないのですが、
見知らぬ街や国を見ると、旅のイメージが広がります。
今日も地球儀をぐるぐる回しながら、旅行ルートを考えています。
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categoryGeneral  time08:23

2020-02-20

南米での新型コロナウイルスの状況

世界を騒がしている新型コロナウイルスCOVID-19は、
今のところ(2020/2/19現在)、南米各国では感染例は確認されていません。
南米各国とも空港での水際対策を強化していると言われていますが、
空港利用者の情報では、実際のところはあまりチェックはないようです。

南米ではもともと、一般市民が病気予防のためにマスクをするという習慣はないため、
マスクをしている人は稀です。
そのため、マスクを着用すると、かえって目立つことでしょう。
ただ、空港職員やホテルなどの一部の接客業の人たちは
場所によっては、念のためマスクを着用しているケースもあるようです。

報道によれば、南米にも大勢訪れていた中国人観光客は
キャンセルが相次いでいます。
また商用での中国‐南米間の人の往来も大きく減っています。
もともと、南米各国では中国との間に直行の航空便はありません。

南米でもコロナウイルスは国際ニュースで大きく取り上げられていて、
関心は高いですが、今のところ、街中の様子はいたって普通です。
一日も早い終息を願います。
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categoryGeneral  time06:51

2020-02-19

ブエノスアイレスで3月から観光税導入

アルゼンチンのブエノスアイレスでは、新たな法律により、
2020年3月1日より市内のホテルに宿泊の際に、
宿泊先で観光税の支払いが必要になります。

対象は12歳以上の方で、
お一人様・1泊に付き以下の金額が請求されます。

5星のホテル:お一人・1泊:1.50ドル
4星のホテル:お一人・1泊:1.00ドル
3星のホテル:お一人・1泊:0.50ドル

上記の金額X泊数分を、現地(ホテル)にて、その日の換算レートによりアルゼンチンペソ払いとなります。
旅行会社で事前にホテル代を支払い済みの場合でも、税金は別途、現地ホテルでの支払いになります。

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categoryGeneral  time06:00

2020-02-18

猛暑

今日のアスンシオンは久々に夏らしい暑さで、
気温は日中36℃になりました。
最近、にわか雨が降ったりで天気が不安定でしたが、
今日は1日、好天が持ちそうな感じです。

この国では暑くなると停電があることが多く、朝、原因がよく分からない停電がありました。
幸い、午前中には復旧し、午後の暑い時間には冷房が使えましたが、
もしそのまま続いていたらと思うと、ぞっとします。
冷房が使えず、冷蔵庫もダウンとなると大変です。

パラグアイは、イグアスの滝の近くに
ブラジルと共同管理の世界最大級の水力発電所を持っていて、
電力そのものは輸出できるほど豊富なのですが、
配送電のシステムに難があるのか、停電が少なくないのが困りものです。
そのおかげで、少々の停電では動じずに
「またか・・・」と思ってやっていけるようにはなりました。

日本では安定したインフラが当たり前のようにありますが、
そのありがたさが、この国の暮らしではよく分かります。

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categoryGeneral  time07:19

2020-02-15

エクアドルのラン農園

今日2/14はバレンタインデーですが、
ここパラグアイでは、「ディア・デ・ロス・エナモラードス」
(恋人たちの日 Dia de los enamorados)です。
恋人に贈り物をしたり、食事したりする日で、
基本的には贈り物は女性から男性へですが、
その逆のパターンもあるようです。

贈るものはチョコレートではなく、自由です。
近所の街角では、いつもは果物や飴などを売っている
路上の物売りの人達の商品が、
今日は花束に変わっていました。

この日は世界的に花の需要が増えますが、
ランの生産で有名なのがエクアドルです。
昨年、世界遺産都市クエンカの近郊に、ラン栽培の農場を訪ねました。

Ecuagenera農場は、クエンカ市から約30㎞のグアラセオにあります。

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大きな農場で、ここからは航空便で日本を含むアジアへも輸出されています。
長時間輸送で花が枯れないのかと思いますが、
適切な梱包で送れば大丈夫とのことでした。
係りの方の説明付きで見学させていただきましたが、
なぜこの場所で栽培をとの質問への答えは、
温暖な気候と、近くに川があるのが適しているとのことでした。

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もしも、誰かからランの花束をもらうことがあったら、
もしかすると、地球の反対側の
エクアドルからやってきた花かもしれません。

※Ecuageneraでは店頭でランの販売もしており、
 店頭のランは写真撮影禁止でしたが、
 有料で農園の見学ができ、そちらは撮影OKです。
 ここに掲載のランの写真は農園見学で撮影したものです。




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categoryGeneral  time07:15

2020-02-14

旅の「一人飯」について考える

私はよく一人旅をするのですが、一人旅で問題なのは食事です。
知らない土地で初めてのレストランに一人で入るのは
ちょっと勇気がいりますが、経験を重ねるうちに慣れてきました。

カップルや家族連れ、グループでにぎわう店に、
外国人が一人で入ると目立ってしまうのでは、と思いがちですが、
実際のところ、ほとんど誰も気にしません。
みんな自分の食べ物と自分の連れ、そしてスマホを見るので忙しいのです。
(連れがいてもスマホばかり見ている人もいますが、それは別問題)

自分が誰かと食事に行くことを考えればわかりますが、
普通は自分の同行者との会話に集中し、
他のテーブルのことは気にしないものです。

南米のあちこちの町に行った経験からは、
少なくとも、外国人が普通に観光や所要で訪れるような町や観光地では、
外国人が一人で食事していても、別に注目はされません。
めったに外国人が来ないようなド田舎ではわかりませんが、
そういうところでは、もし一人でなくても目立つでしょう。

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ボリビア一人旅、サマイパタのレストランでディナー

「一人飯」のメリットは、食べる場所、料理、量などを、
すべて自分の好みで決められることです。
同行者の好みや空腹具合、体調などに気を使うことなく、
全部自分でコントロールできます。

一方デメリットは、種類をたくさん頼んで、分けあうようなことはできないため、
いろんな種類を少しずつ食べたい場合は不利ですね。
ただ、観光客が多いところでは、
だいたいは一人客にも配慮したメニューがあります。

料理を待つ間、話し相手がいないので手持ぶさたですが、
まずは地元のビールでも飲みながら、
店内や外の通りをゆっくり見渡して、
人間や街並み観察するのも楽しいものです。
読書もよいと思います。
あと、旅行中は旅程の情報収集や写真の整理などで意外と忙しいので、
スマホで作業していると時間が過ぎます。
もしカウンター席にでも座っていて、店の人や他のお客と会話ができるのでしたら、それも楽しいです。
同行者以外の他人と交流しやすいのは、一人旅のメリットでもあります。

店選びは、もちろん事前に情報収集もしますが、
最後には、実際に行って、流行っているか見て決めています。
できれば客層も見て、あまりに大きなグループばかりの場合は、
やはり避けるかもしれません。
大グループの間に一人で挟まれるのはさすがに寂しいので、
2~3人連れの客も適度に入っているのが理想です。

一人でもおいしいものを食べて、充実した旅を楽しみたいものですね。
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categoryGeneral  time00:53

2020-02-13

エンカルナシオンのカーニバル

南米は各地でカーニバルのシーズンを迎えています。
ここパラグアイでは、エンカルナシオンのカーニバルが有名です。
エンカルナシオンはパラグアイ南部、アルゼンチンとの国境にある国内第三の都市です。
パラナ川の岸辺のビーチが人気の観光都市で、
別名「南の真珠」(La Perla del Sur)とも呼ばれます。

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エンカルナシオンのビーチ(対岸はアルゼンチンのポサダス市)

そのエンカルナシオンのカーニバルは、
毎年1月下旬から約1か月の間、毎週土曜の夜に行われます。
今年2020年は1/25から始まり、2/22までの毎週土曜に開催され、
まさに今が真っ最中です。

カーニバルは市内にあるサンボドロモという専用の会場で
夜9時から朝まで、夜を徹して行われます。
ブラジルのカーニバルと同じように、
意匠を凝らした各グループ(クラブ)が、演技を競い合います。
リオのカーニバルほど大規模ではありませんが、
国内はもとより、近隣国からも観光客が集まる一大イベントです。

入場料はブラジルよりはリーズナブルで、
下は200円以下から、上は3,500円くらいまでです。
席のランクにもよるのですが、
安い席では観客は泡のスプレーをもって観戦するのがお約束です。
油断していると、他の客の標的になって泡だらけにされたりします。
高級な席では落ち着いてじっくり見物できるようです。

エンカルナシオンは首都アスンシオンから陸路で約5時間です。
一度は見てみたいと思いながら、
この時期に足を運ぶ機会がなく、まだ叶っていません。
もし行けたら、このページでぜひご紹介したいと思います。
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categoryGeneral  time07:02

2020-02-11

青空から土砂降りへ

不安定な天気が多い最近のアスンシオンですが、
この日曜日も、まさにそんな一日でした。

朝、空には雲はあったものの、晴れて日差しも強く、暑い夏の一日が始まりました。
午前中、旧市街へ自転車で出かけ、到着してしばらく経った頃、
空が陰って涼しくなってきたのに気づきました。

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やがて黒っぽい雲が空を覆いだし、「これはまずい」と早めに帰ろうとした矢先、
ポツポツと水滴が路面に落ち始めました。
雨脚はあっという間に強くなり、急いで近くにあった屋根付きバス停に駆け込みます。
近くのバス停にも、同じように雨宿りをする人影が。
雨脚は弱まらずに土砂降りが続き、
バス停の前の坂道を水が川のようになって流れていきます。

その場所で小一時間ほど待ったでしょうか。
雨脚がおさまって、ようやく出発。
しかし排水しきれない水が道路のあちこちに溜まり、池のようになっていました。

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ちょっと自転車では走れない状態だったので、
手近な店に入って昼食がてら時間をつぶし、
水が引いた頃合いを見計らって帰宅しました。
ちょっとした外出のはずが、突然の雨でえらい冒険になってしまいました。

その後も遠くで雷の音が続いていましたが、
夕方には天気も回復し、青空が戻りました。

南米はまだしばらく雨季が続きます。
突然の大雨には要注意ですね。

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categoryGeneral  time07:06

2020-02-08

スコール

ここアスンシオンでは、今日2/7は午後に急に強い雨が降りました。
朝は好天でとても暑かったのですが、突然のにわか雨で涼しくなり、
雨の後は湿気で一層蒸し暑くなるという、この時期によくあるパターンでした。

今日の雨は比較的穏やかでしたが、
スコールと呼んでよいのか、突然急に激しい雨が降ることも多く、
排水能力が追い付かずに、道路が川のようになることも珍しくありません。
そういうときは無理して外出すると、濁流に流される危険さえあるため、身の安全が第一です。
よほど大事な用事でもない限りは、約束もキャンセルになったり、勤め人も仕事に行かなかったりします。



私は、今日の天気は怪しそうだなと思うときには、
レーダー画像を見られるWEBサイトを使っています。
天気予報だけではわからない雨雲の位置や動きを見て、
雨がこちらに来そうか、判断の材料にしています。
アルゼンチンのサイトで、アルゼンチンを中心に
パラグアイとブラジルの一部もカバーしているようで、
天気の傾向を見るのには参考になります。

今日は金曜日。日本は飛び石連休ですね。
週末晴れるとよいのですが、どうでしょうか。
皆様もよい週末をお迎えください。


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categoryGeneral  time06:58

2020-02-07

ナスカに新しい観測塔を建てた日本人

ナスカ地上絵に新しい観測塔が完成したという情報をお届けしましたが、
この建設は、実は日本人が中心になって進められたプロジェクトだと知り、驚いています。

埼玉県で精密加工会社を営む田島陽志氏は、大学在学中に訪れたナスカで、
地上絵が気象の変化や観光客の立ち入りなどで
消滅の危機に瀕していることを知ります。
田島氏は地上絵の保護活動を開始。
その計画の一つが、老朽化した従来の観測塔に代わる、
新しい観測塔の建設でした。

田島氏は本業の精密加工会社の関連会社として
その名も「株式会社ミラドール」(スペイン語で展望台の意)を立ち上げ、
地上絵をかたどったクリップを販売するなどして、
地上絵研究や観測塔建設の資金を集め、広報活動を進めてきました。

ペルー政府やペルー日系人団体と共同で出資し、
2019年12月には現地に新しい観測塔が完成。
その贈答式が先日、ペルーの文化大臣、貿易観光大臣、
在ペルー日本大使夫妻などの列席のもと、現地で行われました。

新しい観測塔からは「木」「手」「トカゲ」などの地上絵の一部を
見ることができるそうです。

恥ずかしながら、この素晴らしい活動について全く存じませんでした。
これを機に、ナスカの地上絵に関心を持つ方が増え、
日本とペルーの友好のシンボルとして観測塔が末永く活用されてほしいと思います。

参考 田島製作所
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categoryGeneral  time07:12

2020-02-06

ナスカの地上絵の観測塔がリニューアル

ペルーのナスカの地上絵の観測塔が新しくなります。
現地のニュースによると、現在の観測塔の前で建設中だった新しい観測塔が、この度完成しました。
新しいタワーはパンアメリカンハイウェイの425㎞地点に位置し、高さ18m、定員は25人です。

40年前に建設された従来の観測塔は高さ12m、定員は15人でした。
新しい観測塔は従来よりも高くなり、地上絵をよりよく見ることができます。
定員も増え、観光客の安全に配慮して階段の幅も拡張されました。

従来の観測塔はその役目を終え、近く解体されることになっています。

従来の観測塔
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User: (WT-shared) Shoestring at wts wikivoyage [CC BY-SA]




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categoryGeneral  time07:05

2020-02-05

南米旅行に酸素スプレーは持っていけません

南米のクスコやラパス、ウユニ塩湖などは高地にあり、
高山病が起こりやすいことは知られています。
対策として、いわゆる酸素缶のような、
登山・スポーツ用の酸素スプレーの使用をお考えの方へのお願いです。
これらのスプレーは引火性ガスが使われているため、
飛行機に積むことは禁止されています。
機内持ち込みも預け荷物にもできません。

ところが、インターネット上の南米旅行記では、
日本から南米へ酸素スプレーを持ち込んだという方や、
持ち込みをアドバイスしている方が散見され、驚かされます。
もちろん、皆さん飛行機で旅行されています。
危険物という認識がないようです。

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Politikaner [CC BY-SA]

登山・スポーツ用の酸素スプレーは航空法で危険物として規定されており、
飛行機では運べません。
保安検査で見つかれば没収・廃棄になりますし、
危険品のお預けおよび機内持ち込みは、
50万円以下の罰金の対象だそうです。

機内持込・お預け手荷物における危険物(国土交通省)

「自分一人くらい大丈夫だろう・・・」とお考えの方、
ことは飛行機の安全にも関わることで、他の乗客にも迷惑がかかります。
ペルーのクスコなどでは酸素缶は売っていますし、
ある程度のホテルには、高山病に備えて酸素ボンベが用意されています。
危険を冒してまで、飛行機で酸素スプレーを運ぶのはやめましょう。

なお、医療用の酸素は上記とは扱いが別で、
ルールに沿って機内持ち込みや預け入れが可能です。
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categoryGeneral  time06:32

2020-02-04

ラタム航空のワンワールド脱退は5月1日

かねてから発表されていたラタム航空のワンワールド脱退が
2020年5月1日と決定されました。

ラタム航空は南米最大のネットワークを持つ航空会社で、
航空連合・ワンワールドに加盟しています。
航空連合とは簡単に言えば、いくつもの航空会社がチームを組んで協業する仕組みです。

世界には3つの航空連合があります。
アメリカン航空やJALなどが加盟するワンワールド、
ユナイテッドやANAなどのスターアライアンス、
そしてデルタ航空などのスカイチームです。
このうち、ラタム航空を擁するワンワールドは、
最も南米に強い連合と言われてきました。

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Rafael Luiz Canossa [CC BY-SA]

ところが2019年9月、デルタ航空が突然にラタム航空との提携を発表、
あわせて、ラタム航空のワンワールド脱退も明らかにされました。
脱退時期の詳細が示されず、
一時は2020年10月1日という情報も流れましたが、
この度、2020年5月1日と正式に発表されました。
4月30日がラタム航空のワンワールド加盟社としての最終日になります。

ここで、南米旅行者の立場で、5月1日以降に何が変わるのか、
または変わらないのか、わかる範囲で見ていきたいと思います。

●ラタム航空便の運航

ラタム航空の運航は、今と変わらず継続されます。
既にお持ちの予約や航空券も、もちろんそのまま有効です。

●JALマイレージバンクでのラタム航空便の取り扱い

JALの案内によると、ラタム航空ご搭乗でのマイル積算は引き続き可能。
ラタム航空を含むワンワールド特典航空券の新規予約受付は、
4月30日をもって終了とのことです。
詳しくはリンク先をご覧ください。

●ラタム航空と他社の共同運航便

ラタム航空はワンワールド脱退後も、
JALなど個別に提携している各社との関係は維持するとされています。
例えば、JALとラタム航空の共同運航便は継続されるようです。
ただ、ラタム航空とアメリカン航空との共同運航便は継続されず、
既に終了しています。

●ワンワールド世界一周航空券でのラタム航空利用

ワンワールドの公式発表によれば、
ワンワールド世界一周航空券の一部として予約されたラタム航空便は
4月30日以前に航空券を発券した場合は、5月以降も予約は有効なようです。
南米を目指す世界一周旅行者にとっては、ひとまずは朗報ですが、
今後の発表に引き続き要注意です。

●ニューヨークJFK空港でのターミナル移転

ニューヨークJFK空港では2月から、ラタム航空は従来のターミナル8から、
デルタ航空と同じターミナル4へ移転します。
デルタとの乗り継ぎを強化する形です。

その他、詳しいことは、ワンワールド公式発表に本件に関するFAQがあります。(英語)

いよいよ現実味を帯びてきた、ラタムのワンワールド脱退。
南米の空の勢力図がどう変わっていくのか、今後の動きにも引き続き注目です。
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categoryGeneral  time03:45

2020-02-01

外国人の買い物天国になったブエノスアイレス

アルゼンチンでは最近、通貨ペソの価値が下がったことで、
ドルやユーロを持つ外国人旅行者にとっては物価安になり、
この夏は外国人の買い物客で賑わっています。

昔からアルゼンチンは伝統的に皮革産業が盛んで、
よい革製品が安いという定評があります。
アルゼンチンのメディアの記事によれば、
ブエノスアイレスではこの夏の旅行シーズン、
靴、カバン、財布、服などを求める外国人でにぎわい、
各店の売り上げも好調とのことです。

記事では例として、かつては300USD相当の値段がついていた、
あるデザイナーの靴が、今はペソ安の影響で実質ほぼ半額になり、
購買力のある外国人にとっては、バーゲン状態だと伝えています。

ブエノスアイレスの高級ショッピングモールでは、
外国人客の増加は11月から始まり、1月がピークだったと言います。
ブエノスアイレスを訪れた外国人観光客の数は2019年、
約300万人の記録を達成しました。

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アルゼンチンの買い物は、デザインが洗練され、
おしゃれな品が手頃な値段というのがポイントです。

古い話ですが、2000年代前半に南米を長旅中に、
ブエノスアイレスの宿で日本人の長期旅行者と出会いました。
ここで旅を終え、もうすぐ帰国するという彼は、
日本で就職活動をするためのスーツや靴、カバンなど一式を
ここブエノスアイレスで揃えて帰ると話していました。
彼曰く、日本よりも安くてよい品が手に入るとのことでした。
他の女性旅行者も、ここでバッグや服などをたくさん買って
日本へ帰ると話していたのを思い出します。

ただ、現地ではインフレでペソ建ての物価は上昇していますので
今の状態がいつまでも続くとは限りません。
ペソで収入を得ている現地の人にとっては、ペソ安は大変なので、
手放しで喜べないところではあります。
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categoryGeneral  time06:07