2013-05-21

モニュメントバレー

モニュメントバレー
映画「フォレスト・ガンプ」でフォレスト・ガンプがアメリカを何往復も走るのを突然止めるシーン。「バック・トゥー・ザ・フューチャー・パートⅢ」の冒頭シーンで、タイムマシン デロリアンがインディアンの襲撃に遭うシーン。そして旧くはジョン・ウェイン監督の西部劇でのシーン。アメリカ映画で良く登場するのが、ここモニュメントバレーです。

ジョンフォードポイント
アメリカの原風景とも言える、赤茶けた大地に広がる300m以上の高さにも達するビュート(残丘)の荒野は何とも表現しがたい大自然のモニュメントです。

モニュメントバレーは、メサと呼ばれるテーブル状の台地や、メサがさらに侵食が進み細くなったビュートと呼ばれる岩山が点在しており、岩がまるで記念碑が並んでいるかのように見える事から、モニュメントバレーと呼ばれているが、もともとはアメリカ先住民のナバホの聖地であり、彼らの生活の地であるため、公園内は一般の観光客が許可無しで入ることが出来る観光用道路と、ナバホ族が運営するツアーでのみ見学出来るエリアがはっきりと別れています。はるか2億7千万年前の地層であるナバホ・サンドストーン(砂岩)がこの地域の主役であり、当時川底であったこの地域、鉄分を含んだ砂が沈泥して堆積し、現在よりもはるかに濃かった当時の酸素濃度が鉄分の酸化を促し、茶褐色の地表とりました。3千万前頃活発だったロッキー山脈造山活動で隆起したコロラド台地には、上流からコロラド川を中心として川が流れ込み、それによって削られた深い渓谷や、山間台地が点在しているこの地域ですが、現在でも風化や雨水による浸食は進んでいます。

上述の通り、当地はアメリカの国立公園では無く、ナバホ族が管理運営するMonument Valley Navajo Tribal Parkとなります。公園入口ではアメリカ国立公園の年間パスは利用出来ず、全員が入場料を支払う必要があります。園内では是非ナバホ族が運営するジープツアーに参加しましょう。

ン場帆ガイドジープツアーはコースにより何種類かあり、お客様が何人か集まり次第出発する乗合コースと、ガイドをチャーターするプライベートコースがあります。
バレー内は砂地のため4輪駆動のジープが使われます。場所によりワインディングロードを走るためスリルも味わえるツアーになります。
ナバホ族のガイドが途中ビューポイントで止まり、解説や写真のためのブレイクを取ってくれます。
ビュートにできた洞穴の中で奏でられるナバホ笛は、洞穴に共鳴し荒涼とした風景と合いまった郷愁を誘います。




モニュメントバレーの宿



グールディングスロッジモニュメントバレーの宿は以前は公園近くに1軒宿のグールディングスロッジのみでした。ここでは映画監督ジョンウェイン博物館を併設していて、かつて栄華をきわめていた西部劇映画の往時を偲ぶ事が出来ます。近年ビジターセンター近くにナバホ族が運営するThe View Hotelが完成しました。ホテルの正面に広がるモニュメントバレーの風景はとても印象的なもので、1年を通し満室状態が続いています。
これら2軒のホテルの予約が取れない場合、数十キロ離れたカイエンタやメキシカンハットの宿を探す事になります。

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categoryアメリカ  time14:17

2013-05-13

ザイオン国立公園

entrance

アメリカの国立公園の中で一番のお勧めと聞かれたら、私は迷わずザイオン国立公園をお勧めします。
グランドキャニオン国立公園、イエローストーン国立公園、ヨセミテ国立公園は日本人にとっては人気、良く知られた3大公園ですがアメリカ人にとっての人気度はザイオン国立公園がNO1となります。

ザイオン国立公園があるユタ州、アリゾナ州にわたる大自然の宝庫グランドサークルは、乾燥気候地帯にありあたりは赤茶けた岩山が中心となります。ところがザイオンにはバージン川の源流となるため緑が豊富で、日本人にはホッと安らぎとなる国立公園です。
ザイオンとは旧約聖書に出てくる言葉で、モルモン教徒は旧約聖書を目指した信仰で、旧約の中に出てくる土地の名前を色んな土地につける習わしがあります。映画マトリックスの中で出てきた聖地もここザイオンから取ったようです。

シャトル夏の間園内は自然保護の観点から自家用車の乗り入れは禁止となり、一般旅行者は公園入口の駐車場に止め、園内を巡回する無料のシャトルバスで移動します。ザイオンはヨセミテ国立公園同様周りを岩山に囲まれ、バレー(谷底)から山々を望みます。
シャトルバスで巡るポイントからはいくつかのトレッキングコースがあり、初心者コースから岩壁をロッククライミングしながら登っていく上級者向けのコースまで体力に合わせたトレッキングを楽しむことが出来ます。

ナローズバージン川の中を上流にに向って進んでゆくナローズのコースは、夏の時期ひんやり体験も出来るお勧めコースです。シャトルバス終点のテンプル オブ シナワバで下車。しばらくは川沿いの整備された遊歩道を進みます。20分程歩くと遊歩道は無くなり、その先を人々は川に入りながら上流を目指します。仕方なく靴を脱ぎズボンをたくし上げ川に足を入れます。夏とは言え高原を流れる清流はかなり冷たいですが、歩き疲れた足を癒してくれます。両側から迫る山々を仰ぎ見ながら上流に向かいます。深さはあまりありませんが無理をすると体も冷えてきますので、程々のところで引き返します。
普通のトレッキングコースでは味わえない貴重な体験が出来るザイオンならではのトレッキングコースです。




ザイオン国立公園へのアクセス

ラスベガスからはインターステート15号線の高速を利用し約2時間半の行程になり、充分日帰りも可能ですが、ザイオンに来たら是非上記のトレッキングコースを体験するために少なくとも1泊以上の滞在がお勧めです。

公園内には唯一ザイオンロッジがあり、その優雅な佇いと、グルメも楽しめるレストランは大変な人気で、予約開始と同時にシーズン中の予約が埋まってしまうほどです。当ロッジの宿泊者は予約確認書を入口で見せる事で夏のシーズン中もマイカーでの入園が可能になります。ザイオンロッジの予約が取れなくてもここの優雅なレストランでの昼食、夕食だけでもご利用下さい。
ザイオンロッジが取れなくても心配ご無用です。公園入口のスプリングデールには何軒かのロッジやホテルが揃っています。

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categoryアメリカ  time16:52