2008-05-05

Ma21 シャングリラ☆ラサリアリゾート

東京ぶんぶん ’06,11,26  マレーシアサバ州の州都はコタキナバルである。マレーシア国内では、通称KKと呼ばれている。旧英領ボルネオの北の空と、海の玄関。
これまでに何回も訪れている。懐かしい、でも毎回新鮮さを感じる街である。

2年前の11月下旬に、ぼくは姪のマリと二人、6泊8日のボルネオ個人旅行に出かけた。前半の4日間はKKからラハ・ダトゥまで飛び、ダヌンバレー特別自然保護区の中で、野生動物ウォッチングや、ジャングルトレッキングをして楽しんだ。

後半の4日間は、KKから車で45分、トゥアランの町の先、バンダイ・ダリットにあるシャングリラ・ラサリアリゾートに泊まり、オランウータンの森を見たり、浜辺でリラックスしたり、北ボルネオ鉄道ツアーを楽しんだりするスケジュールである。

北ボルネオ鉄道のツアーに出かけた翌日は1日中リゾートの中で、のんびりと過ごした。まずはレストランでの朝ご飯。朝日の射し込む明るいテラスで、ブッフェスタイルのホットミールを食べる。

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午前中は、プールサイドでのんびりと泳いだり、日光浴をしたりして過ごしたのだが、暇すぎるのか、じっとしているのが退屈で落ち着かない。

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昼食後、お楽しみのオランウータンの森に出かける。その場所はリゾートの敷地内にあり、KK近郊では、リハビリ中の野生の赤ちゃんオランウータンが観察できる唯一の森である。

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餌付けを見学する前に、リゾートの南端にある学習室で、オランウータンの飼育状況や、野生に返す必要性を学び、参加者全員にエコライフの大切さを学んでもらうという趣旨である。30分のビデオを観た後に、10分ほどの補足説明があり、さあ、行きますよ!と若い男性のレンジャーが参加者を促した。

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建物の外は急な階段で、参加者達はヒーッとか、フーッとか言いながら、丘の上まで登っていく。やがて、オランウータンの飼育場、兼プレイフィールドの前の木製テラスに到着した。

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オランウータンは5、6匹いるらしく、全部に名前がついている。もう忘れてしまったが、ミー、ジー、サリーとかX○△、思い出せない。でもそれぞれが個性的で、2匹でクンズホグレツ遊んでいるのや、1匹オオカミ的に離れてバナナを食べたり、綱渡りをしたりで、てんでバラバラである。30分ほどで餌付けのショーは終わり、三々五々参加者はホテルに戻って行った。

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午後7時過ぎに、ぼく達は、夕食のバーベキューブッフェに屋外レストランに行ってみた。ブルーチーズをつまみにハイネケン・ビールをのみ、その後は、マレーシア独特のサテー、エビ、カニのシーフード、ナシチャンプルー等、お腹がはち切れそうになるまで、夕食を楽しんだ後、部屋に帰った。

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テラスの窓からは南シナ海の水平線に沈む太陽が美しく、今日も無事に1日が暮れようとしていた。(完)

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2008-05-04

Ma20 KK 北ボルネオ鉄道

東京ぶんぶん ’06,11,25  ボルネオ島サバ州には北ボルネオ鉄道が走っている。観光用の蒸気機関車で、毎週水曜日と土曜日の週2回のみ運行し、午前10時きっかりに、KKタンジュンアル駅を出発する。KKとはコタキナバルの略称、KLはクアラルンプールの略称である。マレーシアでは両都市名が長いためKL、KKと呼ぶ事が習わしになっている。

一昨年の秋の連休明けに、ぼくは姪のマリと二人で、6泊8日のボルネオ個人旅行に出かけた。ボルネオ島サバ州の州都コタキナバルを起点に、前半の4日間は、ゾウやサイなどの野生動物を見にダヌンバレー特別自然保護区に行く予定である。航空便接続の関係で、KKに深夜に到着したために、空港の近くのホテルに宿泊し、翌朝早く、ダヌンバレーに飛んだ。夜中に到着した時点では気づかなかったが、早朝ホテルを出発する時に、ロビーには、早々とクリスマスのデスプレイが飾られていた。

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コタキナバルに戻ってからの後半4日間は、KK郊外のトゥアランの先、バンダイ・ダリットにあるシャングリラ・ラサリアリゾートに泊まった。ここでは、オランウータンの森を訪ねたり、浜辺でリラックスしたり、北ボルネオ鉄道ツアーを楽しんだりするスケジュールである。

11月21日。朝8時、北ボルネオ鉄道ツァーガイドのヤンさんが、ホテルに迎えに来た。ぼく達は日帰りの予定でラサリア・リゾートを出発。KKタンジュンアルまでワゴン車で50分余り走った。駅のプラットホームの先端まで行くと、古びた、だが手入れのよさそうな蒸気機関車が止まっていた。

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KKから出発する北ボルネオ観光鉄道ツアーは、往路の途中の中国寺院での15分の休憩と、パパールで折り返す時点での30分の休憩を入れて、3時間を掛けて楽しむ小旅行である。途中の中国寺院では、東南アジアではよく見かける道教寺院にある何体もの派手な塑像が並んでいた。

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中国寺院の村からさらにパパールの街まで約30分。ようやくパパールの街に着くとアメリカ人、イギリス人らの観光客は、時間が足りないせいか、我先にバザールに飛んでいった。ぼく達は、別に買うものはないし、ジャランジャランしに市場の端から端まで行こう、と歩き始めた。すると懐かしいケンタキー小父さんを見つけ、おどけて写真を撮ったりして時間をつぶした。

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復路便の出発時刻になり、ピーッと汽笛が鳴ると、乗客のカウントもなく、お構いなしに列車が動き出した。日本のツアーでは考えられないけれども、個人責任重視の欧米では当たり前の習慣である。

さて、この鉄道旅行の後半のお楽しみは、社内でのアルミ3段弁当である。上段は、鳥の唐揚げとサラダ。中段は白いご飯と黄色のサフラン・ライスが半々、下段にはデザートの果物とチョコレートが入っている。若い女性の車掌さんが、飲み物のオーダーを取りに来た。マリはコーク、ぼくはミネラルウーターを頼み、8リンギット払った。ちょっと高いかな。

午後1時過ぎに、ぼく達の乗った列車は丘を越え、山の中腹をくねくねと通り、トンネルを抜けて、最後の車窓を楽しんだ後、KKタンジュンアル駅に到着した。乗客達は名残惜しげに写真を撮ったりしながら、三々五々帰っていった。ぼく達も迎えのワゴン車に乗り込み、ホテルへと向かった。北ボルネオ鉄道ツアーは、何事もなくあっけなく終わってしまった。(続)

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2008-05-02

Ma19 猫の街 クチンⅡ

東京ぶんぶん ’02,02,23 マレー語でネコという名前がついているクチンの町は、19世紀に白人王のイギリス人ブルックによって、名付けられたという。一説ではネコの目の形をしたマタ・クチンという木がたくさん生えていたからだ、とも言っている。ともかく今も昔も、ネコだらけの町である。

2月17日、ぼくとマリはジャングル・トレッキングから帰ってからホテル・ムルディカ・パレスの部屋でシャワーを浴び一休みした。部屋の中は、リビングルームの他にベッドルームが2部屋、それぞれにバスルームがついて、かなり快適な広さである。

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夜8時過ぎに、さあ、晩ご飯を食べに行こう、と元気よくホテルから町中に出かけた。途中、川沿いのプロムナードを歩きながら写真を1枚。川靄がかかり、よく撮れていないが、夜風が吹いていて涼しく心地よい。

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ともあれ、昨晩はサラワク川河畔のオープンエア・マーケットの屋台で、地ビールを飲みながらサテー、ナシゴレン、ミーゴレンをたらふく食べたので、今晩は、中華街にスチームボードを食べに行こうという事になった。

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クチンの街角を歩くと、至る所の交差点は猫だらけで、各交差点のロータリーには必ずと言っていいほど猫の像があり、ネコ。ねこ。ニャンコだらけである。

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ぼく達は、屋台に少し毛の生えたような門構えの中華レストランに入り、海鮮スチームボードを食べることにした。今晩のビールは奮発してカールスバーグを注文し旨かったが、エビとカニの味は北海道と比べてイマイチである。

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「ヤッパリ海鮮鍋は、北海道が一番だね」「ブンブン、それは当たり前でしょ」と姪のマリにたしなめられた。旅は道連れ、世は情け、美味いものにも国境があったのである。(完)


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2008-05-01

Ma18 猫の街 クチンⅠ

東京ぶんぶん ’02,02,22 サラワク州の州都クチンは、サバ州の州都コタキナバルと並び、東マレーシアの空の玄関口である。また、多くのエコツアー観光客の国立公園への活動拠点ともなっている。

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2月の中旬、ぼくは姪のマリと一緒に、3泊4日のボルネオ・エコツアーを計画した。クチンを起点とした個人手配旅行で、昼は国立公園でジャングル探検、夜は川沿いの屋台に行き、グルメ三昧をするスケジュールである。

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2月17日朝8時、朝食後時間が空いているので、曇天の中、宿泊中のムルデカ・パレス・ホテル前の公園を散歩する。朝は空気がヒンヤリして気持ち良い。

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朝9時きっかりに、ツァーガイドの楊さんがホテルのロビーに迎えに来た。今日の予定は、クチン午前市内観光である。ワゴン車に乗り込み、まずは猫博物館まで20分ほど走る。入り口で車を降り、中に入る。入り口には大きな猫の像があり、猫好きは嬉しくなる。

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猫博物館の中は、ネコの写真やネコの縫いぐるみ、ネコグッズのお土産。ぼくも、マリも猫好きなので、ヘーッとか、ホーッとか言いながら、小一時間も熱心に見学した。猫博物館を一通り見た後に、ラン園に向かった。

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クチンの郊外にあるラン園は、規模的にはKLのレークガーデンにあるラン園と比べて、それほど大きくはなく小規模である。しかし、花の種類も色も数多く艶やかな感じで、あちらこちらに咲き誇っている。ぼく達はゆっくりと数多くの熱帯のランを見て回る。その後は、昼食を食べようと中華街の入り口までワゴン車で行った。中華街の入り口では大きな白猫の像が迎えてくれた。

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地元での1番美味しいものが食べたいと楊さんにお願いし、一軒のチキン・ライス屋さんに入る。ご当地のチキン・ライスは骨付きの唐揚げチキンと白いご飯で、いわゆる日本のチキン・ライスではない。確かにある程度は旨いが、日本の鳥の唐揚げとは味付けが違い、ジューシー感が足りない気がする。

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昼食後、中華街をブラブラと歩き、楊さんの子供の頃に遊び回ったという街を歩き、今日はこれでお別れです。と楊さんはホテルまで送ってくれて帰っていった。ぼく達は明日のジャングル・トレッキングに備え、午後は屋上のプールでくつろぐことにした。(続)

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