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2008-10-14

目からウロコ

子がヨットを習い始めた頃、
ボランティアでコーチをやっているラッセルが、
言葉が通じないことを心配して、
私をいっしょにボートに乗せてくれていた。

そうすれば、
私が日本語で息子に指導することができるから。

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鬼コーチと化す自分を抑えるのが難しい

最初に、簡単にヨットの操縦方法を浜で説明してから、
子供達は各自1人でヨットに乗る。

練習を始めて2回目のとき、
ラッセルは特に何も指導しない。

あれこれ言わない。
ただ、好きに走る姿を見守るだけ。

ヨットには、
風上に向かっているときに方向転換する「タック」と
風下に向かっているときに方向転換する「ジャイブ」がある。

彼らは浜で、「タック」を教わったので、
本来ジャイブするようなところでもタックをしていたので、
そろそろ彼らにそれを教えたほうがいいんじゃないか、
と思って、「ジャイブを教えないの?」と尋ねたら、

「彼らに今必要なのは、ヨットを好きになること。
今はとにかく好きに走らせることをやらせればいい。
好きになったら、自分から知りたいと思うものだよ。」

目からウロコだった。

何でも、好きになって楽しくなれば、
練習を自分からするし、
早く走りたいと思えば、どうしたらいいのか?
という疑問も湧いてくる。その通りだ。

日本にありがちな、叱られて、耐えて、練習する
スタイルを嫌いだったはずの自分の中に、
やっぱりそういうスタイルが心の根底にあることに気づき、
ショックだった。

指導しているお父さん達も、
「楽しい~」っていう気持ちから、
今までずっとやってきたのだろう。
だから、そういう教え方ができるにちがいない。

きっと家庭での接し方も違うんだろうな。。
こういう一つ一つの接し方の違いで、
子供も変わってしまうんだろうな。(反省)

のびのびして、自分らしく生き生きとした子供達が多いのは、
家庭で、押さえつけられることなく、
一歩離れたところから、
余裕を持って見ていてくれる大人がいるから
なのかもしれないなぁ、、と、親として、考えさせられた。

これからは、やりかたを教えるのではなく、
まず、楽しいんだよってことを伝えてあげられるように
していこう、、と思った1日でした。

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