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2006-07-08

セコイア&キングスキャニオン国立公園

幼い頃に、本の中で目にした巨木・セコイア。20人以上もの人たちが木のまわりで手をつなぎ、その大きさを表現していた挿絵が好きだった。
そんな木に会いたくて、セコイア&キングスキャニオン国立公園に行ってきた。


大きな木の前にいる私が見えますか?

1日目 ロサンゼルス空港~セコイア&キングスキャニオン国立公園

ロサンゼルス空港に到着後、レンタカーを借りる。
空港内にはレンタカー会社のカウンターはなく、各レンタカー会社の送迎専用バスがターミナルを巡回しているので、予約した会社のシャトルに乗り込み、オフィスに向かう。(紫色の印のある場所がレンタカーシャトルが停まる場所)
何度か安いレンタカー会社を利用したことがあるけれど、送迎バスの本数が少ない、オフィスまで遠い、車自体が古く安全性に疑問がある、など過去に後悔した経験があるので、今回はレンタカー最大手のハーツを利用することにした。さすがに迎えのバスも大きく、本数も多い。手続きもスムースで、車も新しく、大手のメリットを感じた。


今回は、旅行日程が短いため、時差ぼけ&フライトの疲れがあったのだけど、とにかく早くセコイアに会いたかったので到着日に無理をすることにした。フライト直後の約5時間半のドライブは疲れたけれど、到着後のセコイアの森の香りが、疲れをあっという間に忘れさせてくれた。


右側にあるのは、倒れたセコイア。木の中を通れるようになっています。

宿泊はキングスキャニオン国立公園内Grant Grove Visitor Center近くのロッジ。ここは冬でも宿泊可能な場所だ。この国立公園はセコイアだけでなく、キングスキャニオンというヨセミテにも劣らぬ素晴らしい山があるにもかかわらず、アクセスの悪さからなのか、観光客は少ないが、混んでいないからこそ、身動きが取りやすい。小さいけれど、レストラン、小さなスーパーもあり、不便はない。ビジターセンターで園内利用料20ドル(1週間有効)を支払い、ロッジのチェックインを済ませる。部屋はバス・トイレ・暖房つき。雰囲気のよい山小屋の印象。


中はこんなふうになっています。


荷物を運びいれ、待ちきれず、ビジターセンター近くのトレッキングコースへ。
センターから車で5分、徒歩30分のところに、グラント将軍の木がある。園内で3番目に大きく、樹齢2000年といわれている木だ。根元の周囲は32.8m。木のまわりで人間が手をつないで囲むとしたら20数人必要。とてつもない大きさだ。


数年前までは、柵もなく、直接木に触れることができたのだけど、セコイアの木は根が浅く、木のまわりを歩くとダメージが大きいということで、主要な木のまわりには柵がもうけられていた。木の目の前に立つと、それは植物という概念から離れた別の生命体という印象だった。とてつもなく高い場所から人間を見下ろし、森林伐採、自然破壊を繰り返してきた事実をすべて受け止め、許してくれているような寛大な心を感じた。


私達が到着した日の前日まで雪が降っていたので、周囲は雪に覆われていた。急に暖かくなったため、急激に雪が溶け出し、あちらこちらで雪解けの水が流れ出し、川のようになっていた。



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