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2007-01-06

名残惜しい最終日

前日の夕方に歩いた街中。
治安面の不安はなかったのだけど、路地は迷路のように入り組んでいたし、
あまりの雰囲気に圧倒されて、地図を見てくれる主人の後についていくだけだった。
(私はできることなら地図を見たくないタイプ)


寺院に向かう道

翌朝、出発の11時まで時間があった。
主人は寺院を見に行きたいと言うし、
子供は部屋でネパールのテレビ番組を見たいと言う。
私は布やショールを買いたかった。

じゃぁ、全員別行動ね。
・・ということで、前日は1人じゃ歩けない・・と思っていた道を1人で歩いてみた。


朝のカトマンズ

最初はドキドキしたけど、ある瞬間、ふっきれて、楽しくなってきた。
家族旅行だと、妻の顔、母の顔でいなければならないし、どこかで
自分にブレーキをかけている。(もちろん、ブレーキは大切ですが・・)

1人行動だと、好きな店に入って、好きな時間過ごせて、
急に自由になった感じがして、うれしく、時間の許す限り、歩き回った。

交渉するのは大変だけど、無言で買い物できるスーパーより、
コミュニケーションがあるって、楽しいことかもしれない。

前日に立ち寄ったお店の店主が顔を覚えていてくれて挨拶をかわす。

途中、砂利の山を移動させている工事の人たちがいた。
大量の砂利をたった1人の人がシャベルで移動している。
シャベルには、ヒモがつけてあって、そのヒモを引っ張る人もいる。
2人で力を合わせて砂利を移動させているのだ。
あんなに大量の砂利をシャベル1本で移動させるとは、驚いた。
工事現場では、コンクリも、バケツリレーで入れていた。

日本では機械任せのことも、すべて人の手により行われている。
機械に頼る生活に慣れていくと、人間自体の能力が落ちていくんじゃないかな。
ネパールでは、人間の持つ能力のすごさを感じることが多い。

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ホテルから空港に向かうとき、お世話になった旅行会社のかたがたが
見送りに来てくれた。
「これは旅の安全を祈るものです。」と、首に「カタ」と呼ばれる布をかけてくれた。



「カタ」は、チベットから伝わった「旅の安全」を願う魔よけの布。

映画「セブン・イヤーズ・イン・チベット」で、ラサを去るブラッド・ピッドに、
ダライ・ラマがかけてくれた、あの布です!!
(観た人にしかわからない説明ですみません)

空港に到着すると、「カタ」をかけている人を何人か見かけた。

彼らの安全を願う誰かの存在があり、その願いに守られている気がした。

こういうことって、うれしい。
気持ちがうれしい。

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