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2006-03-28
Vol.11 モン・サン・ミッシェル
今から約十年前の話。
パリからレンヌまでTGVで移動し、そこからはローカルバスに
乗ってモンサンミッシェルへ。
当時はモンサンミッシェルまでのツアーはなく、ガイドブックに
載っているモンサンミッシェルまでの行き方はたったの2行。
最寄の駅とバスの名前だけだった。
現地で聞きながら(通じているかは不明だったが…)何とか
バスを見つけ、乗り込んだ。
モンサンミッシェルまで約数時間の長距離バスの旅が始まる。
街から田園風景が広がり、バスに揺られ、ウトウトし始めた時、
前方にモンサンミッシェルが見えてきた。
その壮大な建物は、想像していた以上に大きく、圧倒された。
海を渡り島まで行くものだと思っていた私はモンサンミッシェルの麓まで
道路が続いているとは知らなかった。(…勉強不足だった)
回路になっている島をグルグル登っていき、教会にたどり着くと
ミサが始まる時間だった。
ミサの内容は全く分からなかったが、寄附の篭が回ってくると、
それに寄附金を入れ、その後周りの人達が並び始めたので、
私もつられて並んでみた。
すると、司祭様が1人ずつ何かを配り始めた。
順番が近づくにつれ前の人たちが何をしているのか見てみると、
司祭様の前にひざまずき、何かを口に入れてもらっている。
何だろう?何の儀式なんだろう?と並んでしまったことに少し後悔した。
私の番になった時、前の人と同じように、ひざまずき口に何かを入れてもらった。
味のないうすいソフトセンベイ(駄菓子屋で売っているようなお菓子)のようなものだった。
これは、「ホスチア」という小麦粉を薄く焼いた食べ物で、それを口に入れてもらったしたらしい。
飛び入りでここまで図々しくしてもいいのか?と思いつつ、結局最後まで参加した。
厳粛なミサが終わり、緊張も解けたところで、早速名物の「オムレツ」を食べに向った。
特に感激するほどのオムレツではなかったが、島の上方ではミサを、
下方ではレストランやお土産屋が建ち並ぶこの島に不思議な感じがした。
食事をしながら、ガイドブックを読んでみると、モンサンミッシェルはかつて
フランス革命時に修道院は廃止され、国の監獄となったが、1865年に
再び修道院として復元され、ミサが行われるようになった・・・と書いてあった。
監獄???今ではそんな雰囲気は全くないこの場所。
とても監獄だったようには思えない。
食事を終え、モンサンミッシェルの全景を見ようと、道路から本土へ少し戻りながら、
満ち潮になった時の状況を想像してみた。確かに、島全体が灰色の建物の為、
海に浮かんだ監獄に見えなくもない。
その昔、引き潮の時に修道院に向かい、戻ってくる際、猛烈な勢いで押し寄せる引き潮に飲まれ多くの巡礼者が命を落としたらしい・・・。
色々想像すると、だんだん怖くなってくる。
現在は道路で地続きになっているが、潮流をせきとめた事で、100年で砂が2mも堆積してしまったらしい!
今では、潮が満ちる事もないとか。そして、かつての姿を取り戻すべく、
2009年には岸との間に道路が取り壊され、2010年には
代替となる新たな橋がかけられることが計画されているとか。
計画が実行されれば、潮が満ち、海に浮かびあがるモンサンミッシェルを見ることができるようになる。
海に浮かぶモンサンミッシェル・・・また違う写真を撮ってみたくなってきた。
島内のお土産屋が立ち並ぶ通り。
違う方向を見ている夫婦でもちゃんと手をつないでる・・・。
パリからレンヌまでTGVで移動し、そこからはローカルバスに
乗ってモンサンミッシェルへ。
当時はモンサンミッシェルまでのツアーはなく、ガイドブックに
載っているモンサンミッシェルまでの行き方はたったの2行。
最寄の駅とバスの名前だけだった。
現地で聞きながら(通じているかは不明だったが…)何とか
バスを見つけ、乗り込んだ。
モンサンミッシェルまで約数時間の長距離バスの旅が始まる。
街から田園風景が広がり、バスに揺られ、ウトウトし始めた時、
前方にモンサンミッシェルが見えてきた。
その壮大な建物は、想像していた以上に大きく、圧倒された。
海を渡り島まで行くものだと思っていた私はモンサンミッシェルの麓まで
道路が続いているとは知らなかった。(…勉強不足だった)
回路になっている島をグルグル登っていき、教会にたどり着くと
ミサが始まる時間だった。
ミサの内容は全く分からなかったが、寄附の篭が回ってくると、
それに寄附金を入れ、その後周りの人達が並び始めたので、
私もつられて並んでみた。
すると、司祭様が1人ずつ何かを配り始めた。
順番が近づくにつれ前の人たちが何をしているのか見てみると、
司祭様の前にひざまずき、何かを口に入れてもらっている。
何だろう?何の儀式なんだろう?と並んでしまったことに少し後悔した。
私の番になった時、前の人と同じように、ひざまずき口に何かを入れてもらった。
味のないうすいソフトセンベイ(駄菓子屋で売っているようなお菓子)のようなものだった。
これは、「ホスチア」という小麦粉を薄く焼いた食べ物で、それを口に入れてもらったしたらしい。
飛び入りでここまで図々しくしてもいいのか?と思いつつ、結局最後まで参加した。
厳粛なミサが終わり、緊張も解けたところで、早速名物の「オムレツ」を食べに向った。
特に感激するほどのオムレツではなかったが、島の上方ではミサを、
下方ではレストランやお土産屋が建ち並ぶこの島に不思議な感じがした。
食事をしながら、ガイドブックを読んでみると、モンサンミッシェルはかつて
フランス革命時に修道院は廃止され、国の監獄となったが、1865年に
再び修道院として復元され、ミサが行われるようになった・・・と書いてあった。
監獄???今ではそんな雰囲気は全くないこの場所。
とても監獄だったようには思えない。
食事を終え、モンサンミッシェルの全景を見ようと、道路から本土へ少し戻りながら、
満ち潮になった時の状況を想像してみた。確かに、島全体が灰色の建物の為、
海に浮かんだ監獄に見えなくもない。
その昔、引き潮の時に修道院に向かい、戻ってくる際、猛烈な勢いで押し寄せる引き潮に飲まれ多くの巡礼者が命を落としたらしい・・・。
色々想像すると、だんだん怖くなってくる。
現在は道路で地続きになっているが、潮流をせきとめた事で、100年で砂が2mも堆積してしまったらしい!
今では、潮が満ちる事もないとか。そして、かつての姿を取り戻すべく、
2009年には岸との間に道路が取り壊され、2010年には
代替となる新たな橋がかけられることが計画されているとか。
計画が実行されれば、潮が満ち、海に浮かびあがるモンサンミッシェルを見ることができるようになる。
海に浮かぶモンサンミッシェル・・・また違う写真を撮ってみたくなってきた。
島内のお土産屋が立ち並ぶ通り。
違う方向を見ている夫婦でもちゃんと手をつないでる・・・。