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2007-04-06

ケープトレビュレーションへ ~ナイトライフ~

ケープトレビュレーションには数種類のホテルがあり、それらは熱帯雨林に
囲まれたジャングルリゾートで、格安ファームステイから豪華リゾートまで
様々なスタイルの滞在が可能だ。
いずれに泊まっても、朝は鳥の鳴き声がうるさく、昼間はカソワリやキジ等
の鳥が敷地内を闊歩し、オオトカゲ「ゴアナ」がとても器用に木に登る姿を
見ることも稀ではない。
爬虫類に慣れていない日本人は、大トカゲが木に登る又は木から下りる姿に
たまたま出くわした時には、腰を抜かしてしまいそうになるかもしれない。
また、日本語で大蛇と言われる大型のヘビもジャングルでは当たり前なので、
滞在中は、頭上や足元をいつも気にしながら歩くことになることだろう。

goaana

ジャングルの醍醐味は夜である。
ジャングルに泊まると“夜は眠るもの”という人間界の常識は、動物界では
全く非常識であると感じることになる。

リゾートのほとんどのホテルの部屋にはテレビが無い。
これは俗世間から離れてジャングルの自然に身をゆだねる贅沢を味あわせて
くれるためのホテルの粋な計らいでもある。
ジャングルの夜の主役は夜行性の有袋類が代表的だ。
目をこらして森の中を見ていると、様々な動物がうごめいているのが分かる。
中にはリゾートで人間の食べ残しを求めて、堂々とやってくる獣もいる。
テレビよりも面白いものは、部屋の灯りがもれる窓際で行われる、ヤモリの
狩猟シーンである。
蛾等を捕まえる姿は感動もので、ヤモリはやはり益虫だと再認識させられる。

夜のジャングルでは、時折、鳥なのか、獣なのか見分けの付かない鳴き声が
聞こえることがある。
それはいつもなぜか遠くで聞こえる。
ジャングル全体に染み入るように響き渡る美しい音だ。
ジャングルにはアボリジニの精霊が棲むと噂されているが、私はアボリジニ
の言い伝えに従い、これがその精霊というものだろうと思うようにしている。
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