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2006-05-15

シドニー湾の通勤事情

シドニー湾に架かるハーバーブリッジを挟んで、
南がシティ地区でオフィス街、北がノース地区で住宅街となっている。
ノース地区はマックマーンズポイント、ノースシドニー、キリビリ、
ニュートラルベイ、クレモーン、モスマン、辺りのことを指す。
これらの地域は海沿いでシティにも近く便利なので、少し家賃は高くなる。
また、比較的安全なので、多くの日本人が居住しており日本食レストランに
行くと、”どこどこのだれだれさん” に必ずと言っていいほど良く出会う。

ノースに住んでいる人々の通勤スタイルはいくつかある。
とにかく時間を節約したい人(朝少しでも眠っておきたい人)は電車通勤だ。
列車の時間の正確さは日本とは比べ物にならないが、
他の交通機関と比べるとまだましで、乗ってしまうと、渋滞もなく早い。

少しでもお金をセーブしたい人は、バス通勤に限る。
料金は安く、割引チケットもある。
通勤手当の出ないオーストラリアでは、やはり一番ひいきにされている。
また、ノースエリアのあちこちを網羅しているので、通勤にはとても便利だ。

通勤時間をエクササイズに使いたい人は、ハーバーブリッジを歩いて渡る。
通勤時、ハーバーブリッジの歩道は、この通勤者達で賑わう。
まるっきりエクササイズに利用している人は、スパッツに身を包みサングラス
をかけて、競歩の歩きをする。こういう人のスーツは、会社に保管されている。
健康のためと、軽い運動に利用している人は、パンとコーヒーを両手に持ち、
楽しく歩いて渡っている。

ワーホリはよく歩く。彼らはダイエットのためでなくお金をセーブするために。

朝の時間をのんびりと優雅に過ごしたい人は、フェリー通勤をする。
パンやコーヒーなどをテイクアウェイし、新聞片手に束の間の乗船を楽しむ。
ハーバーブリッジの下を悠々とくぐりぬけるスペシャルルートもあれば、
右手にハーバーブリッジ、左手にはオペラハウスを望み、正面にはシティの
摩天楼という、絵に描いたような眺めを見ながらサーキュラキーへと入港する。

一日の仕事が終わると、帰宅時は、フェリーで帰路につく人が多くなる。
のんびりとシドニー湾で一日の疲れを癒そうとする人達が多いということだ。
フェリーに乗り、シドニーシティの夜景をバックに眺めると、疲れも吹っ飛ぶ。
とは言え、大半のオージー達は日が沈むより早くフェリーに乗って帰るので、
彼らがフェリーでのんびり夜景などを楽しむなんてことはほとんどない。
フェリーで夜景を楽しんでいるのは、日本人や中国人などのアジア系である。

オージー達は一度帰宅した後で、ノースの自宅や友人宅か、海岸沿いに出て、
ワイン片手にバーベキューをしながら夜景を楽しむのが常である。

australia
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categoryシドニー  time02:00

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