2005-12-30

クリスマス

結婚して、初めてのイギリスでのクリスマス。
といっても、昨年も、イギリスで、クリスマスだったけれど。
今年も、25日に、あんちゃんの両親宅で、クリスマスランチを。
イギリスのよくあるパターンのクリスマスは、24日に家族が集まり、25日の早朝に、ツリーの下に飾っておいたプレゼントを、皆で開ける。
ランチに、ローストターキーを食べる。
グレービーというソースと、クランベリージェリーを付けて食べる。添え物は、ポテトとキャロットとパースナップのローストと、スプラウト。
あんちゃんのお母さんのローストポテトは、外がカリカリなかは、ホクホクで、とても美味しい。
なんでも、ジェイミーオリバーのレシピだそう。
イギリスの料理のなかで、唯一美味しいのは、間違いなくロースト料理だ!
このランチのデザートは、クリスマスプディング。
恐ろしくリッチなプリンなのだ。ドライフルーツとブランディーで、作られる。
これに、さらにブランディクリームなんかを添えて食べる。
初めて食べたときは、高カロリーに衝撃を受けたけど、最近は、食べないとクリスマスという気がしない。
ものすごく、お腹がいっぱいになって、食休みもつかの間、3時のおやつか!?今度はクリスマスケーキを食べる。
助けて~。
このケーキ、アイシングシュガーと、マジパンでコーティングされていて、クリスマスプディングの2倍の重たさ。
これも、ドライフルーツのケーキがベース。
これは、あんちゃんの母のお手製なので、断れない。
これが、私の今年のクリスマス。
そう!食べていただけ、、、、。
イギリス人は、こうやって、毎年毎年太っていくのだろうか。
私の胃も、取り返しがつかない程大きくなってしまった今日この頃。
どうなる、私のイギリス生活!!

2005-12-16

初仕事・初夫婦喧嘩

エクセター大学で、今週の月曜から水曜まで、ファイル整理の単発バイトをすることになった。
朝9時から夕方5時までだ。
普段なら、あんちゃんも、エクセターへ行っているので、便乗できるのだが、この週は、運悪く、あんちゃんは休暇を取っていた。
せっかくの休みに、片道1時間以上かかるエクセターへアッシーを頼むのも、悪いと思い、バス通勤することにした。
このバス通勤、かなり過酷だった。
大学へは、市内よりさらにバスに乗って10分程度なのだが、この市内バスが、かならず遅れる。歩いて30分(キツイ上り坂あり)なので、待ちくたびれた挙句、結局歩いてしまう。
ということで、毎日15分の遅刻。
ちなみに、このバスには、大学を目前にして、追い抜かされる、、、。
そんなわけで、月曜から水曜まで、朝7時発予定だが、遅れてやってくるエクセター行きのバスにのり、市内から、登り坂30分歩いて大学へ向かう毎日を送った。
それでも、水曜の朝までは、それほど苦ではなかった。
早朝の30分の徒歩も、すがすがしいと思えた。
が!水曜の夕方、大学から、急ぎ足で、市内まで歩き、シートン行きのバスに乗ろうとしたら、いつまでたっても、バスは現れない。
暗い市内で、バスを待つのはかなり苦痛だ。
酔っ払ったアルコール依存っぽい人で、待合室は占領されているので、寒い中、ひたすら立って待っていた。
果たして、本当にバスは来るのだろうか。
イギリスのバスは、頻繁にストライキで、運行中止になる。
不安になってきた。
と、30分遅れで、ようやくバスはやってきた。ふ~良かった。これで帰れる、、、。
ドライバーが、バスから降りて、ぼそぼそと何か言って、休憩室へ行ってしまった。
「...breakdown, replacement's gonna come...」と言ったように、聞こえた。
そっか~、バスが壊れちゃったんじゃあ仕方ないよね。
相当待つかもしれないけど、代車が来るなら、待っていれば、帰れるかぁ。と少しほっとした。
それから、さらに待つこと1時間。
そのバスは、同じ場所に停車したままで、代車も、来ない。
すると、さっきと同じドライバーが、やってきて、停車しているバスに乗り込んだ。
え!?まさか、このバスが動くの!?停まったままで、修理したようにも見えないよ!?
人々は、文句も何も言わずに、平然とチケットをドライバーに見せて、バスへ乗り込み始めた。
え~いったい何なんだ!このバス故障してるんじゃないの~??
。。。。もしかして、バスが故障したのではなく、ドライバー自身が、breakdownで、休憩していたということか??
で、replacement(代わりのドライバー)がいなかったので、彼がまた運転することになったってこと??
すごい!ドライバーの休憩待ちで、1時間半も、治安が悪く、寒い中待たされても、文句を言わず、笑顔でバスに乗ってしまうイギリス人には、降参だ。
イギリス人が、文句を言わないのに、辛抱強いと評判の日本人が怒るわけにもいかないだろう。
イギリスでは、赤ちゃんが泣いていても、無視する教育があるって聞く。
赤ちゃんの頃から、何をしても、無駄なことがあるって悟っているのかもしれない。
ま、文句を言って、ドライバーの機嫌を損ねたら、また数時間待たされるって思ったのかもしれないけど。
さて、やっと帰宅して、このドライバーの珍行動をあんちゃんに伝えた。
でも、あんちゃんは、「バスが壊れてたんだよ」ってトンチンカンな返答。「そうじゃないよ、そのバスで帰ってきたんだよ。だから、ドライバーの休憩待ちだったんだよ~」って伝えると、「故障している可能性があるバスには、乗ってはいけない法律があるんだ」ってまたまた、トンチンカンな返答。
どう説明しても分かってもらえない。
あんちゃんの頭の中では、バスの故障しか受け付けない様子。長い一日で、心身ともにクタクタなうえ、頭の固いあんちゃんに英語で説明することに、嫌気がさした。
最後には、「なんで分かんないの~。ドライバーがBREAKDOWNだったんだよ~!!」って、初めて怒鳴ってしまった。
それでも、伝わらなかったようだが、、、。
このBREAKDOWNを辞書で引くと、機械が故障するという意味のほかに、人間が疲労する意味もあるようだ。
そんなことを、あんちゃんに説明する必要があるとも思えないし、果たして私の解釈があっているとも限らない。
煙にまかれた感じだ。
実際は、なんだったんだろうか、、、、。
バスを待っていたイギリス人達は、どう解釈して笑顔でバスに乗り込んだのだろうか、、、。
う~ん、言葉の壁は、まだまだ厚い、、、。


2005-12-06

歯医者

悲劇は、先々週の水曜日に始まった。
私は、たまに、あんちゃんの職場があるエクセターに、あんちゃんと一緒に行くことがある。
この日も、朝、あんちゃんに、くっ付いて、エクセターへ。
あんちゃんが働いている時間に、映画を見たり、のろのろ買い物をしたりと、あんちゃんの目を盗んで、気ままに遊ぶ。
この日は、なんだかいっぱい歩きたい気分で、あんちゃんとの待ち合わせ場所を、タウンセンターではなく、郊外の大型スーパー内にした。
こうすると、スーパーで、好きなだけ買い物をして、荷物は、迎えに来たあんちゃんにお任せできるので、好都合なのだ。
いつもは、週末にあんちゃんと一緒にスーパーに行くのだが、それだと、なかなか見て回れないのが悩み。
あんちゃんは、ものすごいスピードで、買い物を済ませたいタイプなので、あれこれ見たいけど、のろのろしていると、恐ろしいので、いつも遠慮して、決まったものを買うだけになってしまう。
とりあえず、自分で運ぶのが大変そうな、ジャガイモなどのヘビー級野菜と、リットル級の飲み物を、あんちゃんがものすごい速度で操縦する買い物カートに、やっとの思いで乗せるのだ。
とにかく、この日は、大型スーパーで好きなだけ買い物をするのを楽しみに、タウンセンターから、郊外まで歩くことにしたのである。
が、いつまで歩いても、あるはずのスーパーがない!?
アップダウンのキツイ道を、登って下って、30分。
とうとう行き止まりになってしまった。
あ~、間違えた~。
日も影って、寒くなり、ついには、雨が降ってきた。
なんだか、悔しいので、バスには乗らず、ひたすら、来た道を戻り、タウンセンターで、正しい道に向かって再びスーパーを目指した。靴も、服もずぶぬれ。
あまりに、惨めなので、コンビニで、ワインガムを購入。
ワインガムを食べていると、時間が過ぎるのが早い。
遠い道のりをひたすら歩くには、ワインガムを食べながら、乗り切る以外には、あるまいと思った。
このワインガム、日本のグミより、固くて、しかも、粘着力が凄まじいので、かなり食べ応えがある。
私は、道を間違えた腹いせ!?にワインガムを、力任せに噛み続けた。
目的のスーパーに着いたときには、アゴがものすごく疲れていた。
その夜から、私の左の上奥歯が、痛みだしたのである、、、。
その痛みは、ひどくなる一方で、とうとう、あんちゃんに歯医者に連れてってと訴えた。

あんちゃんは、シートンの歯医者に連絡してくれたが、私は、まだ、登録待ちなので、診察できないと言われた。
なんと、ここイギリスは、登録していないと、保険適用の歯医者に行けないのである。
そうなれば、全額負担の歯医者に行かなければならない。
驚いたことに、多くの人が、全額負担の歯医者に行っているという。登録していても、診察は順番待ちで、がまんできず、全額負担の歯医者に行くというわけだ。
そもそも、保険適用の歯医者は、数が少なく、ほとんどが、全額負担の歯医者なのだそう。しかも、ものすごく高いらしい。
信じられない。
だから、費用がかかる治療は、ポーランド等の国の歯医者へ行く人がいるくらいなのだ。

さて、仕方なく行った歯医者は、思いっきり痛い歯を押しただけで、診察完了。
アンティバイオティックなる薬を処方してくれた。
これで、一万円、、、、、。
これを一週間飲んだあとに、治療してくれるそうだ。
歯の根が炎症を起こしている様子。
あ~、あの水曜日、大人しくバスに乗っていれば、、、。
後悔先に立たず。
苦しいときの友達として、親しくしていたワインガムさん。
今回を限りに、絶交を宣言させてください。
さようなら、ワインガム。