シャンパーニュメゾンを訪れて、地下に眠るシャンパンとの対面や試飲もいいですが、広大なブドウ畑を眺めながらシャンパンを味わうのも最高のひと時です。小回りの利くレトロなミニバスで斜面に広がるブドウ畑のあぜ道を登ってたどり着いた先は、一面の緑と明かりが灯りはじめる町の遠景が見渡せる場所。ポン！という抜栓の音が心地よく響き、おつまみとともに楽しむシャンパンと、目の前に広がる景色の美しさに感動♪




お天気の良い日中は、ブドウ畑のサイクリングやセグウェイもオススメのアクティビティ（その後のシャンパン試飲も格別！）です。




エペルネー近郊には、ブドウ畑の丘の上にたたずむシャトー（お城風の）ホテルや、スパ施設を備えたオシャレなリゾートもあるので、ランスからの日帰りではなくこのエリアに1泊して、のんびり過ごしながら風景を楽しむのも最高にリフレッシュできる旅になることでしょう。

町の紹介でも少し触れましたが、エペルネーを訪れるなら、すぐ近くにあるアイ(AŸ）村をお見逃しなく。なだらかなブドウ畑の丘に囲まれた小さな村には、ヴーヴクリコ、ボランジェ、モエ・エ・シャンドンなどの有名シャンパーニュメゾンのみならず、小規模なメーカーも多数あり、のんびりした雰囲気が漂います。そのアイ村に2021年夏にオープンしたのが「Pressoria（プレソリア）」というシャンパンに特化した話題のミュージアム。シャンパーニュ地方の地層の成り立ちから、1年を通したシャンパンの生産過程など、音や香り、触覚を通して楽しみながら理解を深めることができます。試飲コーナーやグッズショップもあるのでちょっとしたお土産を探すのにも最適です。

こちらもエペルネー近郊に位置し、アイ村からも近い小さな村。家族経営のシャンパンメゾンが点在し、伝統的な鍛鉄製の看板を掲げている外観を見て歩くだけでも、ほっこりするような、のんびりした雰囲気です。シャンパンの父ともいわれる修道士ドン・ペリニョンが眠るオーヴィレール修道院付属の教会があります。




小一時間もあれば一周できてしまうくらいですが、もとは教会だった建物を活かした村の観光局前にあるこぢんまりした広場のカフェでひと息ついたり、居心地の良さそうなお店でランチをしたり、ゆるやかに流れる時間を感じたい村です。




そうそう、小さな公園にひっそりとたたずむ、特大ボトルを利用したドン・ペリニョン像（手には本物のグラスが！）にご挨拶するのもお忘れなく。