2020-07-29
「温泉と海をたのしむ」 鹿児島~奄美大島
たとえばヨーロッパの旅ならば、パリを拠点に観光した後、ユーロスターでロンドンに移動して、ロンドン拠点の観光、なんていう旅スタイルも一般的。日本国内でもそんな旅を楽しんでみませんか?
1つの都市ごとに連泊し、移動に忙しくない旅スタイルのご提案です。今回は、国内ならではの「温泉&海」旅をご紹介します。
【1日目】霧島温泉泊
各地~飛行機で鹿児島空港へ。
到着後、鹿児島空港からほど近い、霧島連山ふもとの温泉宿へ。チェックインまで時間があれば、霧島神宮まで足を運んで旅の安全を祈願するのもおすすめ。お宿にチェックイン後は全国屈指の名湯と、自慢の料理をのんびりと。
【2~3日目】霧島温泉泊
霧島周辺の見どころへ。お宿は3連泊だから、アレンジは自由自在。午前中は宿でのんびりと「何もしない」贅沢時間を楽しむのもよし。午後は、霧島周辺の気になる見どころを訪れてみては?
*嘉例川駅
1903年(明治36年)に営業を開始した地区100年以上のレトロな木造駅舎。登録有形文化財に登録されています。
*丸尾滝
近くの栄之尾温泉、硫黄谷温泉の温泉水を集めて流れる珍しい「湯の滝」。冬には滝から湯煙が立ち上ります。
*塩浸温泉龍馬公園
坂本龍馬が新婚旅行で訪れた際、逗留したという温泉。園内には足湯もあり、龍馬と同じ湯を気軽に楽しめます。
もう1日は、少し足を延ばして鹿児島ならではの「食」を探してみるのはいかがでしょう?
鹿児島は本州とは地理的に離れており、また南方諸島の影響も大きかったことから、独自の「食」文化が楽しめます。
*薩摩焼酎
焼酎王国と言われる鹿児島県には、2000を超える「本格焼酎」の銘柄があります。焼酎づくりの見学・試飲が楽しめる酒蔵を訪れるのもおすすめ。
*鹿児島ならではの魚介
鹿児島の魚といえば、春~初夏のきびなごが有名。時期に訪れたらぜひ。その他にも、うなぎやかつお、ぶりなど、その時期の魚を楽しめます。そうそう、「かごしま黒豚」もお忘れなく!
【4日目】奄美大島泊
飛行機で鹿児島~奄美大島へ。
鹿児島~奄美大島間は朝8時台~夕方17 時台まで、ご希望の時間帯に。最後に鹿児島のお土産を探しに出かけてもよいですし、早めに奄美大島に向かい、ドライブを楽しむのもおすすめ。
到着日に訪れるなら、ハートロックや、あやまる岬など、空港~ホテルに近いスポットへ。
【5~6日目】奄美大島泊
奄美ならではの「自然」を満喫!
この日は南へ向かって、奄美大島のいろいろな自然を探してみては? エメラルドグリーンの海、生き物のゆりかごマングローブ、加計呂麻島との海峡……、奄美大島の自然をめいっぱい体験しましょう。
*マングローブ原生林
奄美大島のマングローブ原生林は、日本では沖縄県の西表島に次いで2番目の大きさ。水面に近い目線で自然を感じられるカヌーで巡るのがおすすめ。
*大浜海浜公園
美しいビーチとサンセットの有名な公園。園内ではガジュマルやソテツ、扇芭蕉(オウギバショウ、別名タビビトヤシ)など、亜熱帯の植物も観察できます。
*油井岳展望台
奄美大島の南部、加計呂麻島との間の海峡を望む展望台。入り組んだ地形と海が絶景。ホテルエリアから少し距離がありますが、展望台まで車で行けます。
もう1日は、島時間をのんびりと。島で丸一日過ごせる最後の日、 基本はホテルでのんびり。
でも、奄美大島ならではの「食」もやっぱり見のがせません。
*鶏飯(けいはん)
薩摩の役人をもてなすための料理といわれる鶏飯。ご飯に鶏肉と錦糸卵、パパイヤの漬物、たんかんの皮など様々な具材をのせ、鶏のスープを注いで食べます。
*油そうめん
豊作を願う「八月踊り」や祝いの席、田植え、稲刈りなど、人が集まるときに欠かせない料理。家庭や店によってさまざまな出汁を使います。
*黒糖焼酎
さとうきびを原料に、奄美大島でしかつくられていない焼酎。見学のできる醸造所もたくさんあります。薩摩の芋焼酎との違いを楽しんでみては?
【7日目】
次の旅行へ思いを馳せながら帰途へ。
名残惜しい気持ちを次の旅への原動力にしながら、飛行機で各地へ。東京・大阪・福岡へは直行便をご利用いただけます。特産の大島紬や黒糖焼酎など、旅の思い出も一緒にご自宅へ。
2020-07-29
「せとうち紀行」 尾道~しまなみ海道~伊予の国
おだやかな海に、いくつもの島影が重なってかすむ「多島美」の魅力と、せとうちの海の幸。
多くの文人に愛され、数々の映画の舞台にもなったノスタルジックな港町、尾道でのんびりし、瀬戸内海の島さんぽを楽しみながら、渡った先は「伊予の国」愛媛。温泉、お城めぐり、古き良き街並みが残る小さな町歩きを満喫する旅です。
【1日目】 尾道泊
各地から尾道へ。しまなみ海道ドライブを楽しむため、レンタカーを借りるなら、広島空港(鉄道なら福山駅または新尾道駅)が便利です。
のどかな風景に癒される尾道市内を散策。どこかのんびりした空気が流れる町では、いつもより歩く速度がゆっくりになっていることに気づきます。
*坂が多い街を緩やかに歩く「尾道横歩き」散策路(2時間)
*尾道の「猫を探して歩く」散歩道(3時間)
*はじめての尾道を堪能する「ゆったり散策」(5時間)
……と、尾道観光協会のモデルコースも、体力や好みに合わせて多彩です。
歩き疲れたら、坂の上の絶景カフェでひと休み。「尾道ラーメン」や、お好み焼き「尾道焼」、海の幸が自慢の居酒屋さんなど、グルメ欲も満たしてくれる町なので、3連泊しても飽きることはありません。
【2~3日目】尾道泊
ぜひオススメしたいのが、「渡船(とせん)」でほんの5分たらず、尾道の目の前にある向島(むかいしま)へ渡っての、島さんぽ。大正5年創業という昔ながらのパン屋さんだけでなく、最近ではオシャレなカフェや食堂もオープンして、半日でも1日でも、ゆる~い時間を楽しめます。レンタサイクルでもOK ですが、高見山展望台から「これぞ瀬戸内!」という島々の絶景を見るなら、自転車はキツイので、やはり車(レンタカー)がよいと思います。(渡船には、車でも自転車でも、そのまま乗ることができます)
もう1日は、レンタカーで「しまなみ海道」へ。「レモンの島」生口島や、「神の島」大三島をはじめ、小説「村上海賊の娘」好きなら、因島から大島にかけて、村上水軍をテーマにした島巡りもオススメです。
【4日目】道後温泉泊
朝、尾道を出発し、ドライブしながら「しまなみ海道」を駆け抜けて四国へ。
四国に一番近い「大島」に寄り道して「村上海賊ミュージアム」、日本有数の急流が体験できる「水軍潮流体験」、来島海峡一望の「亀老山展望公園」を訪れ、道の駅「よしうみいきいき館」で、海の幸を選んで七輪バーベキューのランチはいかが?
世界初の三連吊り橋「来島海峡大橋」を渡れば、いよいよ四国! 築城の名手・藤堂高虎が築いた日本100 名城のひとつ「今治城」に立ち寄ってから、松山市内でレンタカーを返却。日本最古の温泉といわれる道後温泉に3連泊して、ごゆるりと。
【5~6日目】道後温泉泊
松山市内の観光へは、温泉街から市電で15~20分。明治時代を再現したレトロなSL風の「坊ちゃん列車」に乗れば、楽しさ倍増です。日本100名城にも選定されている「松山城」は、日本三大平山城のひとつ。近代俳句の父・正岡子規の生家(記念館として復元)「子規堂」や、司馬遼太郎の小説「坂の上の雲」の主人公・秋山兄弟の生誕地&ミュージアムを見てまわった後は……。
愛媛といえば、みかん、伊予かんなどの柑橘類。搾りたてのジュースを楽しめるお店がたくさん。左党のあなたには、約150種のお酒が揃う「蔵元屋」さんで“角打ち”をオススメします。そうそう、道後温泉には地元の蔵元さんが作る地ビールもありますので、お風呂上がりにどうぞ♪
もう1日は、松山から電車に乗って「日帰り遠足」もいいですね。
*大洲(おおず)
松山から特急「宇和海」などで30分ほどの「伊予の小京都」と呼ばれる、伊予大洲藩6万石の城下町。坂本龍馬脱藩ゆかりの地、1966年に放送されたNHKの連続テレビ小説「おはなはん」のロケ地としても知られ、和紙や養蚕で栄えた商家や土蔵など、江戸から明治にかけての建物が並んでいます。また、大洲城では「日本初・完全復元の木造天守に宿泊」というお城に泊まるプランを計画中。30組限定、2名1泊100万円(!)の予定だそうです。
*内子(うちこ)
こちらも松山から特急「宇和海」などで30分弱。漆喰の建物がずらりと軒を連ねるアンティークな町は、江戸~明治・大正時代にかけて、和紙と木蝋(もくろう=ハゼノキの実から作られるろうそく)で栄え、往時を偲ばせる白壁やなまこ壁の建物が建ち並びます。1916年(大正5年)に建てられた本格的な歌舞伎劇場(1985年に復元)である内子座は、木造2階建て、瓦葺きの入母屋造りで、回り舞台や花道、奈落などの当時の舞台設備を見ることができます。八日市・護国地区には、見学できる町家・住宅施設があり、通りを歩いているだけでも楽しい街並みで、古民家を利用した摘み草料理のお店や、カフェでほっこりするのも◎
<松山の楽しみ方&モデルコース> https://matsuyama-sightseeing.com/appeal/
*城下町を散策する
*道後で癒しの時間を過ごす
*絶品グルメに舌鼓
*内子と大洲への小旅行 https://matsuyama-sightseeing.com/course/course03/
【7日目】
道後温泉街をのんびり歩いてランチをしてから、松山から空路(or 鉄道)で帰途に。
2020-07-28
「日本海絶景ライン」 村上~庄内ぶらり旅
歴史や文化、雄大な自然、人の温かさ、そして「日本海ガストロノミー」など魅力たっぷりの新潟&山形。観光ペースもゆったりと、村上エリアと庄内エリアに絞って、美味しいものを探しながら歩いてみませんか?
【1日目】瀬波温泉泊
各地から新潟へ。(飛行機/電車/車など)
連泊だから時間はたっぷり。村上へ向かう前に“ちょっと寄り道”してみましょう。新潟市内、信濃川河口近くにある沼垂(ぬったり)地区。もともと市場として使われていた長屋を改装し、昭和レトロな町並みを残しつつ、新しく生まれ変わった『沼垂テラス商店街』は、雑貨屋さんやカフェなど個性的なお店が並び、散策が楽しいところ。商店街名物の「沼ネコ焼」を旅のおともに。
新潟駅から村上へは、羽越本線を北上して約1時間。日本海に面した、開湯100年を超える歴史を持つ瀬波(せなみ)温泉に3連泊。瀬波温泉海岸沿いの足湯に浸かりながら沈みゆく夕日を眺め、その日の疲れを癒してください。
【2~3日目】瀬波温泉泊
「鮭」「酒」「人情(なさけ)」という3つの「さけ」が魅力の城下町・村上のレトロな街並みを散策。戦国時代に本庄氏が居を構え、その後、豊臣秀吉の命によって加賀(石川県)の小松からこの地に入った村上氏ゆかりの地には、村上城跡、若林家(重要文化財)などの武家屋敷、寺町の他、町人町もあり、特徴的な町屋造りの建物が数多く残っています。
*見どころがギュッとつまった町屋・村上木彫堆朱・地酒・鮭・黒塀を巡る(3時間)
*こだわりの手仕事探訪(村上茶・村上木彫堆朱・木工芸・染物・味噌・醤油etc.)(半日)
*地酒とおいしい鮭製品、和菓子のお店を巡るコース(半日)
……と、村上市観光協会のモデルコースも多種多様!
もう1日は、自然がいっぱいの離島「粟島(あわしま)」へ足を延ばしてみませんか?
瀬波温泉街から車で10分ほどの岩船港から、フェリーで85分(高速双胴船なら55分)。 周囲23kmの小さな島には住民以外の車は持ち込めないため、レンタサイクルがおススメ。3時間ほどで、ぐるっと一周できてしまいます。島全体が県立自然公園に指定されている、海の美しさはもちろん、昔ながらの漁師町といった風情の古い町並みも粟島の魅力。 冬場は船の便数が少なくなるので、日帰りするなら春~秋がねらい目です。
【4~6日目】庄内泊
村上から、羽越本線で日本海に沿ってさらに北上。特急列車利用だと1時間で山形県の鶴岡、酒田へは1.5時間で到着です。
※運行日とスケジュールが合えば、“日本海ビューダイニング”「海里」に乗車もオススメ♪
庄内エリアを巡る拠点となるステイ先のオススメは、世界的な建築家、坂 茂氏設計の水田に浮かぶ木造ホテル「SHONAI HOTEL SUIDEN TERRASSE」。館内には、レストラン、バー、ライブラリ、天然温泉、フィットネス、ショップ等を完備し、様々な目的での滞在を愉しめます。
さて、何をしましょうか……
*古より信仰をあつめてきた、日本遺産・出羽三山(羽黒山、月山、湯殿山)巡り
*お散歩もかねて徒歩で酒田市内を散策
*日本酒好き必見!の米どころ庄内 酒蔵巡り
*全国に名を馳せた豪商と北前船文化巡り
*鶴岡市には、ギネス認定・クラゲ展示種類数で世界一を誇る加茂水族館も!
*松尾芭蕉『奥の細道』をたどる旅
*山形県唯一の離島・癒しの島「飛島(とびしま)」へ
……などなど、庄内観光コンベンション協会提案のモデルコースは、なんと60コース!
「おくりびと」「蝉しぐれ」「たそがれ清兵衛」「おしん」といった数多くの映画・ドラマの舞台にもなっている庄内エリア。お気に入りの映画のロケ地巡りも楽しそうですね。
【7日目】
お帰りは、庄内空港から飛行機、または新庄駅から山形新幹線で各地へ。その前に、もう1つくらい、お好きな庄内プランを選んでからにしましょうか……。