ヘンリー8世の宮殿「ハンプトン・コート宮殿」は、ロンドンの「ウォータールー」駅から鉄道で35分。ロンドン滞在中に気軽に行けるのがうれしい大人気の観光スポットです。

宮殿、庭園ともに素晴らしいですが、手入れが行き届いた広大な庭園は、美しく、開放感があり、ロンドンの都会の喧騒から少し離れてゆっくり過ごすにもおすすめです。

「大噴水庭園」「プリビィ庭園」など、いくつものエリアに分かれた庭園は、歴史とともに変化し、チューダー様式やバロック様式など、異なった時代の様式が混じり合っているのも魅力です。

また、世界的にも“難しい迷路”として知られる「ハンプトン・コートの迷路園」がありますので、挑戦してみてはどうでしょうか。カフェもありますので、お腹がすいたらひと休みしながら、ゆっくり庭園巡りを満喫してください。

コッツウォルズに行ったら、ぜひ立ち寄りたいのが名園「ヒドコート・マナー・ガーデン」。はちみつ色の家々が並ぶチッピン・カムデンから車で15分ほどのところにあります。1907年、アメリカ出身のローレンス・ジョンストン氏によって、30年間かけて造られた「イギリス屈指の名園」といわれる庭園です。

この庭園の最大の特徴は、生け垣で仕切られた「アウトドアー・ルーム」と呼ばれる25もの小部屋。それぞれの部屋がまったく違った趣向になっており、小さな入口の向こうに広がる別世界にワクワクします。芝生と生垣が200mまっすぐ続く「ロング・ウォーク」も感動の美しさです。

ぜひたっぷりと時間を取って見学してほしい「ヒドコート・マナー・ガーデン」のおすすめの時期は、やはりたくさんの花々が満開となる夏（6月～8月）。何カ月もかけて準備してきた庭がもっとも華やぐ季節です。