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私達の自転車旅では、「地元名物料理のレストランを食べ歩き舌鼓を打つ」という感じではなく、その時手に入る食材を調達しキャンプや宿で自炊したり、地元の安くて量が多そうな定食屋を探し空腹を満たすといった食生活が大半だった。
なので「南米の国々で美味しかったものは?」と訊かれても、
思い浮かぶのは、料理の名前よりもまずは食材の数々。
南米滞在中の食生活は、大変充実していた。
美味しい思いをたくさんして、大いに太ってしまった(妻のみ)。
基本的にシンプルな料理が多く、味付けがどうこうと言うよりも、
肉や野菜等、食材が豊富で美味しいのだ。
日本人の私達から見て、ほとんどの食材が自国産というのは、
とてもうらやましいことだ。
<チリ>
まずは南北に長ーいチリ。
首都サンチアゴから南下していくと、のどかな田園地帯に囲まれていく。
高速道路沿いで果物を売っていたり、ワインのボデガが点在するクリコ辺りでは、ぶどう畑が多く目に入ってくる。
時に、スープなどによく入っている香草(コリアンダー?)の香りがただよう。
春に訪れたので、町に着くなりイチゴを山ほど買っては食べつくした。
チリでは、とりわけトマトの丸かじりが最高だった。
町のレストランで食べる「En Salada De Chile(チリ風サラダ)」
というメニューにも、必ずトマトが入っている。
各家庭の味のチリソースにも、トマトがたっぷり。
スーパーへ行くと野菜が山積み。「1Kgいくら」という札が立つ。
量り売りで少しから買うことができるので、旅行者の私たちにもぴったりだ。
チリの野菜や果物も、結構日本に入ってきているようで、
チリのある町で、玉ねぎを日本の業者に売っているというおじさんに、
「日本で玉ねぎを一緒に売らないか」と誘われたりもした。
もちろん、日本に大量に入ってきている分厚ーいサーモンも、
煮ては焼いては、しこたま食べた。ごちそうさまでした!
でも、今度チリに行ってまず食べたいものは、パンかもしれない・・・。
<アルゼンチン>
広大な土地を有するアルゼンチンでも、もちろん野菜・果物が豊富。
かなり美味しいりんごや、
ウシュアイアの上野亭で絶品の蟹も味わったが、やはりアルゼンチンといえば「肉」のイメージが強い。
果物畑が多い地域、紅茶やマテ茶の栽培が盛んな地域等、
様々な特色ある地域を持つアルゼンチンなのだが、
まず思い出す景色はというと、果てしなく続くパンパ。
その中に暮らす大勢の牛達や羊達・・・。
アルゼンチンでの「肉」生活についてはこちら。
アルゼンチンには農業を営む日本人の移民が多い為、
白菜や柿などの日本の野菜もよく目にする。
なぜか白菜は「Lechuga Japonesa(日本のレタス)」と呼ばれている。
お世話になったアルゼンチン人女性に、白菜の食べ方を尋ねられた。
「白菜は、生ではあまり食べません。煮たり、スープに入れたりするんです。」
と言うと、とても意外そうにしていた。
ブエノスアイレスからイグアスの滝へ向けて北上していくと、
みかん畑だらけの地域を通った。
道路沿いで日本風のみかんを買いこめるおかげで、私達の食生活は潤った。
<ブラジル>
ブラジルはまさに「フルーツ王国」。
バナナ、パパイヤ、マンゴー、
パイナップル・・・。
朝から果物に囲まれる。幸せだ・・・。
キャンプをしたイグアスのユースホステルの庭で、落ちてくるレモンを拾っては、ピンガ(サトウキビのお酒)でカイピリーニャを作った。
ブラジルである宿の人と、「日本人はよく働く」という話になった。
「日本ではすごく働かないと生きていけないんです。」と私達。
「ここではそんなに働かなくても食べ物には困らない。
ほら、庭にバナナもアボガドも生えている。」と彼。
いいな~。
でもブラジルの街では、食べ物にも困っている貧しい子供達が
たくさんいるということも事実。
ブラジルの健康的で幸せな食生活についてはこちら。
<パラグアイ>
パラグアイは亜熱帯なので、やはり果物などが豊富。
お気に入りは・・・。
コペチン(安食堂)などの食事の付け合せで出てくる
「マンディオカ」(イモの一種でさつまいものような食感)
がたまらなく好きだ。
これとビールの大ビン(1L!)の組み合わせで過ごす
パラグアイの昼下がりが懐かしい。
そしてもうひとつ、無性に食べたいのが、「チパ」!
マンディオカの粉とチーズなどで作られた、もちっとした食感のパンで、
パラグアイの代表的な軽食だ。
長距離バスに乗ると必ず、チパ売りのお姉さん(とおばさんの間くらい)が
途中で乗ってくる。
そしてついつい買ってしまい、まだ温かい焼き立てを頬張る。
<ボリビア>
ボリビアはというとまず、
じゃがいもの種類がすごく多い。
市場に行くと、じゃがいもの種類が多すぎて迷ってしまう。
多くの世界中の国々と同じように、ボリビアの食事にもじゃがいもは欠かせないものとなっている。
そしてその味も美味しく、南米一ではないかと思う。
お馴染みのじゃがいもから、見たことのない種類の芋まで。
さつまいものように甘い芋もある。
ボリビアでは、どんなに高地で気候が厳しい土地でも、
畑でじゃがいもを育てる人々の姿があった。
町では露店の市が大変盛んで、国中から集まってくるの色々な野菜や果物などを見ることができて、とても楽しい。
そして飲食店街で目に付くのは、鶏肉を食べる専門店。
(牛肉王国アルゼンチンでは見かけない!)
骨付き鶏肉の丸焼きから唐揚げまで、鶏肉がとってもメジャーだ。
また、高地の動物であるリャマの肉は、コレステロールが低く、
健康に良い食事とされている。
ボリビアの家庭でリャマの肉のバーベキューをいただいたが、
癖がなくなかなか美味しかった。
私は高地のボリビアしかまだ見ていないが、今度は低地の温暖なボリビアで、
ぜひトロピカルな食べ物を食してみたい。
<ペルー>
ペルーへ入って、まず思ったのは、
「ご飯が美味しい。」ことだった。
南米の他の国の食堂で出るご飯は、お米が細長くてパサパサしていることが多かったが、それに比べてペルーのご飯は日本人好みでふっくらしている様に思う。
屋台の「アンティクーチョ(牛肉の串焼き)」等も美味しいけど、
やはり我々日本人にとって嬉しいのは、「セビッチェ(魚介類のマリネ)」など、
海の幸を食べられる機会が多いことだろう。
リマのセビッチェ専門店に行くと、海の幸のメニューがずらりと並び、
いやというほど、恋しかった美味しい海の幸が食べられる。
(いやにはなりません!)
ただ、やはり外食が続くと胃が疲れるので、
各地の美味しい食材を買い込んで自炊するのが一番だ。
南米旅行のご相談はこちらまで
2006-07-22
南米で、食べる!食べる!食べる!
私達の自転車旅では、「地元名物料理のレストランを食べ歩き舌鼓を打つ」という感じではなく、その時手に入る食材を調達しキャンプや宿で自炊したり、地元の安くて量が多そうな定食屋を探し空腹を満たすといった食生活が大半だった。
なので「南米の国々で美味しかったものは?」と訊かれても、
思い浮かぶのは、料理の名前よりもまずは食材の数々。
南米滞在中の食生活は、大変充実していた。
美味しい思いをたくさんして、大いに太ってしまった(妻のみ)。
基本的にシンプルな料理が多く、味付けがどうこうと言うよりも、
肉や野菜等、食材が豊富で美味しいのだ。
日本人の私達から見て、ほとんどの食材が自国産というのは、
とてもうらやましいことだ。
<チリ>
まずは南北に長ーいチリ。
首都サンチアゴから南下していくと、のどかな田園地帯に囲まれていく。
高速道路沿いで果物を売っていたり、ワインのボデガが点在するクリコ辺りでは、ぶどう畑が多く目に入ってくる。
時に、スープなどによく入っている香草(コリアンダー?)の香りがただよう。
春に訪れたので、町に着くなりイチゴを山ほど買っては食べつくした。
チリでは、とりわけトマトの丸かじりが最高だった。
町のレストランで食べる「En Salada De Chile(チリ風サラダ)」
というメニューにも、必ずトマトが入っている。
各家庭の味のチリソースにも、トマトがたっぷり。
スーパーへ行くと野菜が山積み。「1Kgいくら」という札が立つ。
量り売りで少しから買うことができるので、旅行者の私たちにもぴったりだ。
チリの野菜や果物も、結構日本に入ってきているようで、
チリのある町で、玉ねぎを日本の業者に売っているというおじさんに、
「日本で玉ねぎを一緒に売らないか」と誘われたりもした。
もちろん、日本に大量に入ってきている分厚ーいサーモンも、
煮ては焼いては、しこたま食べた。ごちそうさまでした!
でも、今度チリに行ってまず食べたいものは、パンかもしれない・・・。
<アルゼンチン>
広大な土地を有するアルゼンチンでも、もちろん野菜・果物が豊富。
かなり美味しいりんごや、
ウシュアイアの上野亭で絶品の蟹も味わったが、やはりアルゼンチンといえば「肉」のイメージが強い。
果物畑が多い地域、紅茶やマテ茶の栽培が盛んな地域等、
様々な特色ある地域を持つアルゼンチンなのだが、
まず思い出す景色はというと、果てしなく続くパンパ。
その中に暮らす大勢の牛達や羊達・・・。
アルゼンチンでの「肉」生活についてはこちら。
アルゼンチンには農業を営む日本人の移民が多い為、
白菜や柿などの日本の野菜もよく目にする。
なぜか白菜は「Lechuga Japonesa(日本のレタス)」と呼ばれている。
お世話になったアルゼンチン人女性に、白菜の食べ方を尋ねられた。
「白菜は、生ではあまり食べません。煮たり、スープに入れたりするんです。」
と言うと、とても意外そうにしていた。
ブエノスアイレスからイグアスの滝へ向けて北上していくと、
みかん畑だらけの地域を通った。
道路沿いで日本風のみかんを買いこめるおかげで、私達の食生活は潤った。
<ブラジル>
ブラジルはまさに「フルーツ王国」。
バナナ、パパイヤ、マンゴー、
パイナップル・・・。
朝から果物に囲まれる。幸せだ・・・。
キャンプをしたイグアスのユースホステルの庭で、落ちてくるレモンを拾っては、ピンガ(サトウキビのお酒)でカイピリーニャを作った。
ブラジルである宿の人と、「日本人はよく働く」という話になった。
「日本ではすごく働かないと生きていけないんです。」と私達。
「ここではそんなに働かなくても食べ物には困らない。
ほら、庭にバナナもアボガドも生えている。」と彼。
いいな~。
でもブラジルの街では、食べ物にも困っている貧しい子供達が
たくさんいるということも事実。
ブラジルの健康的で幸せな食生活についてはこちら。
<パラグアイ>
パラグアイは亜熱帯なので、やはり果物などが豊富。
お気に入りは・・・。
コペチン(安食堂)などの食事の付け合せで出てくる
「マンディオカ」(イモの一種でさつまいものような食感)
がたまらなく好きだ。
これとビールの大ビン(1L!)の組み合わせで過ごす
パラグアイの昼下がりが懐かしい。
そしてもうひとつ、無性に食べたいのが、「チパ」!
マンディオカの粉とチーズなどで作られた、もちっとした食感のパンで、
パラグアイの代表的な軽食だ。
長距離バスに乗ると必ず、チパ売りのお姉さん(とおばさんの間くらい)が
途中で乗ってくる。
そしてついつい買ってしまい、まだ温かい焼き立てを頬張る。
<ボリビア>
ボリビアはというとまず、
じゃがいもの種類がすごく多い。
市場に行くと、じゃがいもの種類が多すぎて迷ってしまう。
多くの世界中の国々と同じように、ボリビアの食事にもじゃがいもは欠かせないものとなっている。
そしてその味も美味しく、南米一ではないかと思う。
お馴染みのじゃがいもから、見たことのない種類の芋まで。
さつまいものように甘い芋もある。
ボリビアでは、どんなに高地で気候が厳しい土地でも、
畑でじゃがいもを育てる人々の姿があった。
町では露店の市が大変盛んで、国中から集まってくるの色々な野菜や果物などを見ることができて、とても楽しい。
そして飲食店街で目に付くのは、鶏肉を食べる専門店。
(牛肉王国アルゼンチンでは見かけない!)
骨付き鶏肉の丸焼きから唐揚げまで、鶏肉がとってもメジャーだ。
また、高地の動物であるリャマの肉は、コレステロールが低く、
健康に良い食事とされている。
ボリビアの家庭でリャマの肉のバーベキューをいただいたが、
癖がなくなかなか美味しかった。
私は高地のボリビアしかまだ見ていないが、今度は低地の温暖なボリビアで、
ぜひトロピカルな食べ物を食してみたい。
<ペルー>
ペルーへ入って、まず思ったのは、
「ご飯が美味しい。」ことだった。
南米の他の国の食堂で出るご飯は、お米が細長くてパサパサしていることが多かったが、それに比べてペルーのご飯は日本人好みでふっくらしている様に思う。
屋台の「アンティクーチョ(牛肉の串焼き)」等も美味しいけど、
やはり我々日本人にとって嬉しいのは、「セビッチェ(魚介類のマリネ)」など、
海の幸を食べられる機会が多いことだろう。
リマのセビッチェ専門店に行くと、海の幸のメニューがずらりと並び、
いやというほど、恋しかった美味しい海の幸が食べられる。
(いやにはなりません!)
ただ、やはり外食が続くと胃が疲れるので、
各地の美味しい食材を買い込んで自炊するのが一番だ。
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2006-07-07
アルゼンチン音響派♪フェルナンド・カブサッキ
ついに、近年日本の音楽ファンの間で話題の、
「アルゼンチン音響派」と呼ばれる音楽家、
フェルナンド・カブサッキ(Fernando Kabusacki)
サンチャゴ・ヴァスケス(Santiago Vazques)
アレハンドロ・フラノフ(Alejandro Franov)
の来日公演に遭遇することができた。
場所は大阪ミナミの新世界。
経営難でひっそり静まり返る商業施設フェスティバルゲート8階の、
音楽空間「BRIDGE」だ。
ガラス張りの向こうには、暮れゆく大阪の街を見下ろすことができる。
時折、ガラスの向こうをジェットコースターが走って行くが、
防音ガラスなのか音はあまり聞こえない。
何だかシュールで不思議な空間だ。
予定時刻の夜7時を過ぎても、なかなかライブは始まらない。
ブエノスアイレスから来たミュージシャン達は、ずいぶん前からすぐそこで、
お客さん達と写真を撮ったりしているのに。
「アルゼンチン時間だ・・・。」
7時半を回り街の景色が暗くなりはじめた頃、
ようやくミュージシャン達は定位置に付き、
静かに演奏ははじまっていった。
彼らが音を鳴らすと、もうそこは別世界になった。
何だろう、この世界は!
湧き上がっては、押し寄せる音の波。
浮遊感とグルーヴ感。
「音響派」というジャンルは、どうも小難しい印象を持っていたが、
彼らの演奏はとっても自然で、とっても自由で楽しい。
次に何が起こるかも分からないわくわく感がある。
その「未来」を感じさせる音世界は、夜10時半まで繰り広げられた。
今回のライブは、その道で知られる日本人ミュージシャン、
山本精一・勝井祐二(ROVO)、内橋和久たちとのコラボレーション。
彼らは数年前から親交を深め、東京やブエノスアイレスでのセッションを、
すでに数枚発表している。
東京公演のゲストは、UAだったそうだ。
アルゼンチン人と日本人。
地球の裏側の異なる文化に生きるそれぞれのミュージシャンが、
同じ世界を作り出し、感性を共有する時間!
やはり地球に住む人類、皆つながっているのだと確信する。
このアルゼンチン音響派の濃密なライブは、
ブエノスアイレスでのある夜を思い出させた。
夜な夜な、手当たり次第にライブに通ったブエノスアイレスで。
一度、音響派系のライブを体験したことがある。
始まったのは夜の11時すぎ。
薄暗い小さな会場での、エレキベースとドラムだけのライブ。
演奏したベースの音を録音し、その音の上からまた音をどんどん重ねていく、
ミニマル(反復)音楽?のようなスタイルで、
不思議な「音の宇宙」を紡ぎだす。
淡々と音を鳴らす青年2人。
うんともすんとも言わず、静かに聴き入る人達。
夜更かしに慣れていない私達は眠りそうになるが、誰も眠っている様子は無い。
夜中の2時を回って、それは大きな歓声と拍手で終わった。
きっと今夜もブエノスアイレスのあちこちで、
刺激的で実験的なライブをやっているに違いない。
そんなブエノスアイレスの夜を、また過ごしに行きたくなった。
♪アルゼンチンのお気に入り音楽♪
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「アルゼンチン音響派」と呼ばれる音楽家、
フェルナンド・カブサッキ(Fernando Kabusacki)
サンチャゴ・ヴァスケス(Santiago Vazques)
アレハンドロ・フラノフ(Alejandro Franov)
の来日公演に遭遇することができた。
場所は大阪ミナミの新世界。
経営難でひっそり静まり返る商業施設フェスティバルゲート8階の、
音楽空間「BRIDGE」だ。
ガラス張りの向こうには、暮れゆく大阪の街を見下ろすことができる。
時折、ガラスの向こうをジェットコースターが走って行くが、
防音ガラスなのか音はあまり聞こえない。
何だかシュールで不思議な空間だ。
予定時刻の夜7時を過ぎても、なかなかライブは始まらない。
ブエノスアイレスから来たミュージシャン達は、ずいぶん前からすぐそこで、
お客さん達と写真を撮ったりしているのに。
「アルゼンチン時間だ・・・。」
7時半を回り街の景色が暗くなりはじめた頃、
ようやくミュージシャン達は定位置に付き、
静かに演奏ははじまっていった。
彼らが音を鳴らすと、もうそこは別世界になった。
何だろう、この世界は!
湧き上がっては、押し寄せる音の波。
浮遊感とグルーヴ感。
「音響派」というジャンルは、どうも小難しい印象を持っていたが、
彼らの演奏はとっても自然で、とっても自由で楽しい。
次に何が起こるかも分からないわくわく感がある。
その「未来」を感じさせる音世界は、夜10時半まで繰り広げられた。
今回のライブは、その道で知られる日本人ミュージシャン、
山本精一・勝井祐二(ROVO)、内橋和久たちとのコラボレーション。
彼らは数年前から親交を深め、東京やブエノスアイレスでのセッションを、
すでに数枚発表している。
東京公演のゲストは、UAだったそうだ。
アルゼンチン人と日本人。
地球の裏側の異なる文化に生きるそれぞれのミュージシャンが、
同じ世界を作り出し、感性を共有する時間!
やはり地球に住む人類、皆つながっているのだと確信する。
このアルゼンチン音響派の濃密なライブは、
ブエノスアイレスでのある夜を思い出させた。
夜な夜な、手当たり次第にライブに通ったブエノスアイレスで。
一度、音響派系のライブを体験したことがある。
始まったのは夜の11時すぎ。
薄暗い小さな会場での、エレキベースとドラムだけのライブ。
演奏したベースの音を録音し、その音の上からまた音をどんどん重ねていく、
ミニマル(反復)音楽?のようなスタイルで、
不思議な「音の宇宙」を紡ぎだす。
淡々と音を鳴らす青年2人。
うんともすんとも言わず、静かに聴き入る人達。
夜更かしに慣れていない私達は眠りそうになるが、誰も眠っている様子は無い。
夜中の2時を回って、それは大きな歓声と拍手で終わった。
きっと今夜もブエノスアイレスのあちこちで、
刺激的で実験的なライブをやっているに違いない。
そんなブエノスアイレスの夜を、また過ごしに行きたくなった。
♪アルゼンチンのお気に入り音楽♪
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