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ポトシから首都ラパスへと向かう道中、シカシカという小さな集落を通った。
集落を通る道路沿いに宿が1件だけある。
まだ時間は早かったが、雲行きもあやしかったのでここで1泊することにした。
「明日はカーニバルで、二千人の踊り子がやって来る。」と宿の男が言う。
一瞬耳を疑った。「に、にせん?」
こじんまりとした小さな教会を中心に住宅が並ぶ、田舎の静かで小さな集落だ。
どう見ても、そんな気配は無い。
半信半疑だったが、カーニバルがあるのならともう1泊することに。
翌日、どうなることかと窓の外を眺めていると、
次から次へと、たくさんの人達を乗せたバスが到着した。
色とりどりの衣装を身にまとう三つ編みの女の人、ブラスバンドの男の人。
やっぱり話は本当だったのだ。
外に繰り出すと、教会の前の広場の周りに、わんさかビールを準備した屋台が並ぶ。
集落内は一気に人口が倍増していた。
そしてカーニバルは始まった。
ボリビア各地から集まった、何チームもの数え切れないほどの人達が、
広場を中心にした何区画かを踊り、演奏しながら行進する。
それは夕方まで延々と続いた。
華やかな衣装で、無心に、ひたすら踊り続ける人達。
にぎやかで、でもどこかもの悲しくも聞こえるブラスバンドの演奏。
圧巻だった。
その夜、宿ではベッドが足りなくて、私達の部屋のあまったベッドにも、
ボリビアの若い女の人が寝に来た。
宿代が思ったより少し高かったのは、どうも「祭り価格」だったようだ。
小さな集落でもこんなに賑やかなカーニバルがあるくらいだから、
大きな街のカーニバルはきっとものすごい迫力だろう。
ボリビアのオルーロのカーニバルは、南米3大祭りと言われとても有名。
そういえば、チリからウユニ塩湖へ向かう途中の国境近く、
シカシカよりもさらに小さなボリビアの村、コルチャカでも祭りをしていた。
隣国、チリから駆けつけた人達もいる。
特別な衣装は無いが、人々はまるで盆踊りのように輪になって踊り、
ぐるぐると周り続ける。そしてしばらくすると逆周りになる。
皆、めちゃくちゃ楽しそうだった。もちろん片手には酒が!
ここぞとばかりに酒を飲み、踊り、発散している。
チリ側の村は静まり返っていたので、あまりの違いに驚いた。
ボリビアの生活は厳しい。
祭りで踊っている時は、つらい事をすべて忘れられる、
踊る人達からそんな感じがした。
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ボリビアの未舗装の道には苦しめられたものだ。
ウユニ塩湖から鉱山の街ポトシまでは、約200kmの道のり。
自転車の旅では4日かかった。
標高3,000m~4,000mの世界。いくつもの山を越え、谷を越えた。
高地での上りは、ひときわこたえる。夜もかなり冷えた。
山を上り詰めては下り、上り詰めては下る。
当然ながら、景色は変化に富んでいて、壮大で素晴らしいが、
「もう少しマシな道路の作り方をしてくれ」とボヤきたくなる。
息を切らし上り詰めると、背後には輝くウユニ塩湖が。
道端でよく出会うリャマ。
めくるめく道を上り詰めた先に、ようやく、世界最高所の街ポトシは姿を見せた。
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2006-02-10
華やかなボリビアの祭り
ポトシから首都ラパスへと向かう道中、シカシカという小さな集落を通った。
集落を通る道路沿いに宿が1件だけある。
まだ時間は早かったが、雲行きもあやしかったのでここで1泊することにした。
「明日はカーニバルで、二千人の踊り子がやって来る。」と宿の男が言う。
一瞬耳を疑った。「に、にせん?」
こじんまりとした小さな教会を中心に住宅が並ぶ、田舎の静かで小さな集落だ。
どう見ても、そんな気配は無い。
半信半疑だったが、カーニバルがあるのならともう1泊することに。
翌日、どうなることかと窓の外を眺めていると、
次から次へと、たくさんの人達を乗せたバスが到着した。
色とりどりの衣装を身にまとう三つ編みの女の人、ブラスバンドの男の人。
やっぱり話は本当だったのだ。
外に繰り出すと、教会の前の広場の周りに、わんさかビールを準備した屋台が並ぶ。
集落内は一気に人口が倍増していた。
そしてカーニバルは始まった。
ボリビア各地から集まった、何チームもの数え切れないほどの人達が、
広場を中心にした何区画かを踊り、演奏しながら行進する。
それは夕方まで延々と続いた。
華やかな衣装で、無心に、ひたすら踊り続ける人達。
にぎやかで、でもどこかもの悲しくも聞こえるブラスバンドの演奏。
圧巻だった。
その夜、宿ではベッドが足りなくて、私達の部屋のあまったベッドにも、
ボリビアの若い女の人が寝に来た。
宿代が思ったより少し高かったのは、どうも「祭り価格」だったようだ。
小さな集落でもこんなに賑やかなカーニバルがあるくらいだから、
大きな街のカーニバルはきっとものすごい迫力だろう。
ボリビアのオルーロのカーニバルは、南米3大祭りと言われとても有名。
そういえば、チリからウユニ塩湖へ向かう途中の国境近く、
シカシカよりもさらに小さなボリビアの村、コルチャカでも祭りをしていた。
隣国、チリから駆けつけた人達もいる。
特別な衣装は無いが、人々はまるで盆踊りのように輪になって踊り、
ぐるぐると周り続ける。そしてしばらくすると逆周りになる。
皆、めちゃくちゃ楽しそうだった。もちろん片手には酒が!
ここぞとばかりに酒を飲み、踊り、発散している。
チリ側の村は静まり返っていたので、あまりの違いに驚いた。
ボリビアの生活は厳しい。
祭りで踊っている時は、つらい事をすべて忘れられる、
踊る人達からそんな感じがした。
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2006-02-05
めくるめくボリビアの道
ボリビアの未舗装の道には苦しめられたものだ。
ウユニ塩湖から鉱山の街ポトシまでは、約200kmの道のり。
自転車の旅では4日かかった。
標高3,000m~4,000mの世界。いくつもの山を越え、谷を越えた。
高地での上りは、ひときわこたえる。夜もかなり冷えた。
山を上り詰めては下り、上り詰めては下る。
当然ながら、景色は変化に富んでいて、壮大で素晴らしいが、
「もう少しマシな道路の作り方をしてくれ」とボヤきたくなる。
息を切らし上り詰めると、背後には輝くウユニ塩湖が。
道端でよく出会うリャマ。
めくるめく道を上り詰めた先に、ようやく、世界最高所の街ポトシは姿を見せた。
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